ものづくり補助金平成25年度製造業愛媛県

タオルマフラーの受注増加を目指した生産体制の確立

有限会社村上織布工場

成果1日当たりの生産量が50%増加し、生産の安定化・短納期対応が可能となった。

この事例のポイント

  • 外注比率が高く、今後外注先から安定した受託加工が見込めない可能性があるため、内製化が急務である。
  • 新たなエアージェット織機と電子ジャガード機の機種選定と導入を行った。
  • 1日当たりの生産量が50%増加し、生産の安定化・短納期対応が可能となった。1日当たりの生産量が50%増加し、生産の安定化と短納期対応が可能になった。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社村上織布工場
所在地愛媛県 松山市
業種繊維工業
従業員数11人
資本金300万円
設立1922年

事業の背景

当社は、タオルマフラー、フェイスタオル、バスタオル等を生産している。タオルマフラーは総売上高の約70%を占める強みである。近年、コンサートやアイドル関連の需要が伸び、タオルマフラーの需要は年々増加傾向にある。一方で、生産能力や納期の関係で総売上高に占める外注割合が高い。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力外注比率が高く、今後外注先から安定した受託加工が見込めない可能性があるため、内製化が急務である。
  • コスト・採算外注割合が高く、コスト面からも内製化を図ることが急務となっている。
  • 新製品・新技術自社機械では対応できない多色で複雑なデザインの需要が増加している。
  • 品質・精度織機の停滞が非常に多く、不良品発生率が非常に高くなっている。
  • 生産能力トラブル対応のための時間的ロスが発生し、非常に非効率な生産体制となっている。

やったこと

新たなエアージェット織機と電子ジャガード機の機種選定と導入を行った。新型エアージェット織機は、従来の織機と比較して生産量・スピード・品質とも約3.5倍程度の性能がある。エアージェット織機と電子ジャガード機との連携により、複雑な模様を作成できることを確認した。

加工機エアージェット織機
加工機電子ジャガード機

新しい製品・サービス:オリジナル商品の開発を進め、他社との差別化を図る。

事業の効果

  • 1日当たりの生産量が50%増加し、生産の安定化・短納期対応が可能となった。
  • 不良品発生率が減少し、以前の1/4以下になった。

1日当たりの生産量が50%増加し、生産の安定化と短納期対応が可能になった。高品質・多品種小ロットの生産ができるようになり、これまで外注していた複雑なデザインの商品を自社で対応できるようになったため、外注加工費が減少した。停滞率が減少してトラブル対応の時間的ロスも半分以下になり、生産効率が向上した。不良品発生率は以前の1/4以下に減少した。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.9 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    タオルマフラーが売上の約70%を占める強みがあり、内製化による生産体制強化の方向性は読み取れるが、経営戦略上の位置付けは具体的に書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    コンサート・アイドル関連の需要増加と、複雑な多色デザインに対応できない機械の弱みが具体的に示され、競争優位の狙いが読み取れる。

  • 課題の認識と解決4

    外注割合の高さ、停滞の多さ、不良品発生率の高さを課題として挙げ、新織機で解決する計画が読み取れる。

事業の実現可能性56%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    生産量50%増、不良品発生率1/4以下など数値目標・成果が示されており、実現の見通しが読み取れる。ただし賃上げ目標は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    従業員11名で事業を行うことは分かるが、補助事業を遂行する体制や人材計画の具体的記述はうかがえない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    タオルマフラーの需要増、複雑デザインの需要増に対応する点など、ターゲットとニーズの裏付けが具体的に読み取れる。

  • 事業化までの道筋3

    コロナ終息後のエアージェット織機追加導入や代替商品の考案中など今後の方向性はあるが、スケジュールや検証の詳細は薄い。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    タオルマフラーは需要増加傾向だが、複雑な多色デザインで高付加価値化を図る点は示されている。普及度の数値は記載がない。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用2

    伊予かすりの歴史や地域の製造業であることはうかがえるが、波及効果や雇用創出の国の関与理由は書かれていない。

  • 費用対効果4

    生産量50%増、外注加工費の減少、不良品1/4以下など具体的な効果が示されており、費用対効果の一端が読み取れる。

  • イノベーションへの貢献2

    電子ジャガード機とエアージェット織機の連携は読み取れるが、デジタル技術によるサプライチェーン全体への貢献は書かれていない。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    愛媛県松山市の地域企業で約100年の歴史があることは読み取れるが、地域経済や雇用への牽引効果は具体的に書かれていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

新型コロナウイルス感染症の終息後は、さらにエアージェット織機を導入して従業員の休息時間を増やすなど、働き方改革を行いたい。また、新型コロナ感染症の影響で受注が減少した商品について代替商品を考案中である。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。