ものづくり補助金平成25年度製造業愛媛県

高温高圧調理殺菌装置を活用して「地元産品を使った常温流通食品」を開発製造する。

株式会社愛媛海産

この事例のポイント

  • 冷凍流通の販路は多くなく、販路を求めて遠方まで営業活動を行っていた。
  • 高温高圧調理殺菌装置を導入し、当社の得意な地元の農水畜産品を使用した新規商品を製造開発した。
  • 導入した装置で料理ごとに温度・圧力・時間を調べ、食材と調味の組合せを研究開発し、常温で保存できる商品を製品化した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社愛媛海産
所在地愛媛県 今治市
業種食料品製造業
技術分野製造環境
従業員数35人
資本金1,000万円
設立1979年

事業の背景

創業以来、水産加工食品の分野で冷凍流通する商品を製造してきた。冷凍流通で消費者まで販売する販路は多くなく、遠方まで営業して販路を求めていた。冷凍食品は流通コストや保管コストが高く、顧客からの要望も多かったため、常温で流通する商品の新規開発に取り組むこととした。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 販路・情報発信冷凍流通の販路は多くなく、販路を求めて遠方まで営業活動を行っていた。
  • コスト・採算冷凍食品は流通コストや保管コストが高い。
  • 集客・繁閑販売店から持ち帰る際の冷温管理が面倒だとの一般顧客の声が多い。
  • 新製品・新技術常温で流通する商品を新規に開発する必要があった。

やったこと

高温高圧調理殺菌装置を導入し、当社の得意な地元の農水畜産品を使用した新規商品を製造開発した。この装置で食品加工する際に温度と圧力を制御・調整する技術を確立した。高温で加圧するだけでは味・風味・食感が損なわれるため、素材や料理ごとに温度と圧力の最適点や加圧時間を調理環境実験で調査した。その結果、同業他社にはない常温で日持ちする商品の開発が可能となった。

新しい製品・サービス:瀬戸内海産の魚介類を使った地中海沿岸料理のSETOUCHI BALシリーズ(鯛とドライトマトのバジルオリーブ和えなど)と、瀬戸内鯛めし・同めしなどの米飯加工品。

事業の効果

導入した装置で料理ごとに温度・圧力・時間を調べ、食材と調味の組合せを研究開発し、常温で保存できる商品を製品化した。SETOUCHI BALシリーズや米飯加工品が市場に出て、高級スーパー、デパ地下の食品売場、ギフト販売業者などへの販路開拓が進んだ。今後は地元魚から取れる出汁を活かした鍋つゆ・スープ商品を開発し、高齢者向け市場や業務用市場にも販路を広げ、OEM商品にも注力する予定である。

今後の展望

地元農水畜産品を使った新規商品の開発を続け、高圧抽出した地魚の出汁を活かした鍋つゆ・スープを開発する。セレクトショップ、高齢者向け市場、業務用市場へ販路を拡大し、蓄積した製造技術を基にOEM商品の分野にも注力する。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。