市場にない鋼種で太丸ミガキ棒鋼の量産販売を目的とする消耗具の開発と内作化によるコストダウン
複合NC旋盤を導入し、市場にないS45C-H(調質材)の太径磨き棒鋼の量産化に取り組んだ。
効果:製品の最大外径 100mm→200mm
有限会社ウエキモールド
成果製作期間は30%低減
| 事業者名 | 有限会社ウエキモールド |
|---|---|
| 所在地 | 福岡県 鞍手郡鞍手町 |
| 業種 | 金属製品製造業 |
| 技術分野 | 精密加工 |
| 従業員数 | 15人 |
| 資本金 | 300万円 |
| 設立 | 1997年 |
自動車や弱電部品の開発で試作金型を早急に製作する需要があり、熟練技能者に頼らずに加工できる体制が求められていた。試作品開発では新製品と同質の材料の試作品が短納期で求められていた。
抱えていた課題
やったこと
成形数を最大500個に抑えた簡易金型構造を考案し、それを製作する装置を導入した。簡易金型を使った試作品提供サービスを実現した。熟練技能者でなくても加工できるよう、静岡鉄工所のNCフライス盤を導入した。NCフライス盤は操作が簡単で、目で見て細かな修正ができ、試作金型製作に向いている。CAMに過度に依存しないよう簡易なプログラミング機能を備えたNC工作機械を導入した。さらにマシニングセンタなど複数の工作機械を役割分担させ、製作の時間短縮を進めた。材料や部品も見直し、簡易金型に必要な寿命を考慮して材料費を削減した。
| 加工機 | NCフライス盤(静岡鉄工所製) |
|---|---|
| 加工機 | 簡易なプログラミング機能を備えたNC工作機械 |
新しい製品・サービス:カメラやライトを取り付けて首にかけるだけで両手が使える自社開発製品「マルチチョーカー」
NCフライス盤の導入で簡易金型の製作期間を30%程度低減でき、受注増につながった。製作コストも従来比30%に抑えることを目標としている。パレット自動交換システムによる長時間稼働、工具の摩耗・破損発生の低減、斜め穴加工の段取り替え省略、ワーク取り換えなしの連続加工などの効果があった。受注は数カ月先まで埋まり、労働時間の短縮、ベトナム人や韓国人技術者の採用、本社工場の新設につながった。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
試作開発から設備投資まで段階的に取り組み、簡易金型による試作品提供サービスを実現した経緯が読み取れるが、経営戦略上の位置付けは明示されていない。
試作品が短納期で求められる市場要請に応え、受注が拡大したと書かれており外部環境への対応がうかがえるが、競争優位の根拠は具体的でない。
納期問題で受注を逃していた課題を認識し、NCフライス盤導入で対応したと書かれているが、事業計画の詳細は薄い。
製作期間は30%低減、製作コストも従来比30%に抑える目標と数字で示されており、実績として受注増も記載されている。
熟練技能者でなくても加工できる体制や役割分担での受注対応が書かれているが、人材確保の具体的な数字は薄い。
試作での短納期ニーズや、3Dプリンターとの比較による簡易金型の優位性が示され、顧客ニーズの裏付けがある。
段階的な設備導入と今後の業容拡大の方針は書かれているが、中長期の検証や詳細なスケジュールは示されていない。
公開されている事例からは読み取れません。
簡易金型で同質材料の試作品を提供する点は独自性があるが、業界の普及度に関する具体的記述は少ない。
金型業界の発展への貢献や新規雇用に触れているが、国が補助する積極的理由としての記述は乏しい。
製作期間30%低減、製作コスト30%抑制、材料費削減など数字で費用対効果の高さがうかがえる。
NC工作機械の導入や自動化は述べられているが、地域やサプライチェーンへの波及は示されていない。
業界の発展への貢献意欲は書かれているが、成長分野への進出や構造転換に関する記述は限定的。
福岡県鞍手町の企業で地域の雇用に触れているが、地域特性を活かした経済成長への言及は薄い。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
自社ブランド製品を持つメーカーへの脱皮を目指し、最新鋭装置の導入でさらに業容を拡大して金型業界の発展に貢献したいとしている。
「業務も拡大していく」
公式の事例集より(原文のまま)
複合NC旋盤を導入し、市場にないS45C-H(調質材)の太径磨き棒鋼の量産化に取り組んだ。
効果:製品の最大外径 100mm→200mm
視認性が高い太陽光式の小型LED表示機「ソーラーONE」を開発した。
効果:運搬・設置作業の必要人数 2名→1名
カヤックの製造工法としてL-RTM工法を採用した。