ものづくり補助金平成25年度製造業福岡県

最新鋭の電子ジャガード式織込花筵織機の導入による花茣蓙製造における品質、生産プロセスの強化。

株式会社松正

成果生産に要する織機の台数 5台→4台

この事例のポイント

  • 花ござの織元の廃業が続き担い手が減る中で、取引先から1度に受けるオーダーの量が増えており、増産体制を整える必要があった。
  • ジャカード式花ござ用自動織機4台を導入した。
  • 生産に要する織機の台数 5台→4台。織機の性能向上により製造原価が低減し、品質も高まった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社松正
所在地福岡県 柳川市
業種家具・装備品製造業
技術分野精密加工
従業員数10人
資本金300万円
設立1948年

事業の背景

筑後地域はい草の一大産地であり、地場産業として発展してきた花ござを、同社は3代続く織元として各地のメーカーへ供給している。ライフスタイルの変化や業界の高齢化などにより花ござの織元の廃業が続いており、担い手が減っている。以前から自動織機の導入で生産体制を強化してきた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力花ござの織元の廃業が続き担い手が減る中で、取引先から1度に受けるオーダーの量が増えており、増産体制を整える必要があった。
  • 人手・技能担い手が減るため、より複雑な柄の製造にも対応できる設備の刷新が必要だった。
  • コスト・採算既存の織機では生産性が低く、同じ生産量を得るのに多くの台数と時間を要していた。

やったこと

ジャカード式花ござ用自動織機4台を導入した。USBメモリーに取り込んだ織り柄のデータを反映して製造できる設備で、従来の織機と比べて織り込む際に経糸を多く使うため、より複雑な柄を作れるようになった。導入前には既設の織機と生産性を比較検証し、他の織機と比べてもコンパクトで、織機独特の作業音が小さく作業環境も改善した。

加工機ジャカード式花ござ用自動織機

事業の効果

  • 生産に要する織機の台数 5台→4台

織機の性能向上により製造原価が低減し、品質も高まった。検品や出荷にかかる時間が減り、USBメモリーでデータを反映できるようになったことでサンプル品の製作も早まり、生産プロセス全体の効率化にもつながった。今後は自社でできる加工の範囲を広げ、日本製の強みを生かした付加価値の高い製品開発にも取り組む。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    3代続く織元で地場産業を担う経緯が書かれ、自動織機導入が生産体制強化の流れに沿うと読めるが、経営戦略上の位置付けは明示されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    花ござの織元廃業や担い手減少が背景にあると書かれるが、市場動向と自社の強み・弱みを比べた記述は薄い。

  • 課題の認識と解決4

    従来5台が4台で対応可能になったと具体的に書かれ、課題認識と設備導入の対応関係が読み取れる。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    5台が4台に減ったという生産性の変化は示されるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    社員数10人と記載はあるが、導入した織機を扱う人材や事務体制の確保について具体的な記述はない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    日本製の品質やデザイン性を求める消費者ニーズに触れるが、顧客ターゲットや選ばれる理由の整理は限定的。

  • 事業化までの道筋2

    今後は自社加工の範囲を広げ、付加価値の高い製品開発に取り組むと書かれるが、スケジュールや課題解決の方法は示されていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    複雑な柄や日本製の付加価値を狙う方向性はうかがえるが、ジャンルの普及度や高価格化の数値は書かれていない。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    地場産業の伝承や担い手の確保という公益性がわずかにうかがえるが、波及効果や雇用創出の数値は示されていない。

  • 費用対効果3

    4台で5台分の生産を賄えるなど効果は示されるが、補助金額に対する付加価値増加の数値はない。

  • イノベーションへの貢献2

    USBでのデータ反映やメール受領で改善したとあるが、地域やサプライチェーン全体への貢献は具体的に書かれていない。

政策面50%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及4

    筑後地域のい草産地として地場産業を守り、花ござの織元維持に取り組むことが具体的に書かれている。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今後は自社でできる加工の範囲を広げ、日本製の強みを生かした付加価値の高い製品の開発にも取り組んでいく。

事業者の声

導入当初からエース級で稼働している

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。