新規製品の製造受注への対応とオリジナル商品の開発
木製什器の製造では、ベニヤ板や合板などを正確な寸法で切断するためパネルソーを導入した。
株式会社八ちゃん堂
| 事業者名 | 株式会社八ちゃん堂 |
|---|---|
| 所在地 | 福岡県 みやま市 |
| 業種 | 食料品製造業 |
| 技術分野 | 接合・実装,表面処理 |
| 従業員数 | 120人 |
| 資本金 | 3,000万円 |
| 設立 | 1977年 |
同社はたこ焼きの移動販売で創業し、冷凍たこ焼きなどで新しいことに挑戦してきた。冷凍みかんの「むかん」はヒット商品となった。一方、福岡県は農産物が豊富だが果物の消費が伸び悩んでいる。国内では単身世帯や高齢化の進行により加工済み食品・食材への需要が増えている。
抱えていた課題
やったこと
果物の形状や鮮度が見えて、冷凍による鮮度の長期保持を可能にする真空スキンパック包装の実用化に取り組んだ。同社オリジナルのスキンパック設備を海外から輸入し、食品を包む専用フィルムは存在しなかったため、果物の種類や形に応じてフィルムの素材と厚さを試行錯誤して研究した。その結果、みかん、葡萄、パイン、苺など6種類の果物の商品化にたどり着いた。
| 加工機 | スキンパック設備(海外から輸入したオリジナル設備) |
|---|
新しい製品・サービス:果物の真空スキンパック包装による冷凍果物(みかん、葡萄、パイン、苺など6種類)
スキンパック包装により、果物から離水が出ず霜が付きにくくなり、乾燥も抑えられ、見た目も取れたての果物のような鮮度が保てるようになった。透明フィルムで中身が見えるため消費者も安心して購入できる。廃棄ロスの減少やコスト削減にもつながり、地元みかん農家と連携して大手コンビニや流通大手に供給する販路も開拓し、25年度は売上前年比200%UPを達成した。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
たこ焼き移動販売からFC展開、冷凍たこ焼きや「むかん」など新しいことに挑戦する風土が記載され、過去の取組との一貫性は読み取れる。
冷凍果物の不満解消や果物消費の伸び悩みに触れ、冷凍技術のノウハウを活かす強みは書かれているが、競争優位の定量的根拠は乏しい。
霜付きや劣化という課題を整理し真空スキンパックで解決する方向は示されているが、事業計画の数値目標は明記されていない。
販売加速や安定的売上増の見通しはあるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。
従業員120人、資本金3000万円、6種類の商品化、量産化の準備に言及あり。ただし補助事業の遂行体制の具体は薄い。
霜が付かず鮮度と見た目を保てる点、透明フィルムで中身が見える点、高齢者や給食需要など顧客ターゲットが具体的に示されている。
量産化、第2期でのスパゲッティやピザへの展開、給食用加工食品の調査など今後の段階的計画は示されている。
価格や高級食材の開発要請など売上面の記述はあるが、財務状況や金融機関からの資金調達については書かれていない。
海外では認知され始めたが国内では真空スキンパックの商品化が進んでおらず、果物での高付加価値化に挑む点が明確に書かれている。
単身世帯や高齢化による加工食品需要増、廃棄ロス減少への貢献、地元みかん農家との連携など波及効果がうかがえる。
廃棄ロスの減少やコスト削減に触れているが、補助金投入額に対する効果の数値は示されていない。
地元農家との連携や新しい冷凍食品市場の創造はうかがえるが、先端デジタル技術の活用は読み取れない。
果物消費の伸び悩みや高齢化への対応として新市場を開く方向性がうかがえるが、構造転換への明示的な記述は薄い。
福岡県の豊富な農産物を活かし、地元みかん農家と連携して商品化し、大手コンビニや流通大手へ供給した点が具体的に書かれている。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
今後は状況を見ながら量産化に向けた動きを加速させる。第2期として導入設備を用いてスパゲッティやピザ等のスキンパック化も目指す。その後は給食用加工食品のマーケティング調査を行い、ニーズの高いスキンパック加工食品を開発する計画である。5年、10年後には新しい食品のスタンダードに育てたいとしている。
木製什器の製造では、ベニヤ板や合板などを正確な寸法で切断するためパネルソーを導入した。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
第2工場の空きスペースを活用するため、全自動洗濯脱水機と回転式乾燥機、熱源となるボイラーを導入し第2工場内に設置した。
効果:納品日数 100%→70%