回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
山の壽酒造株式会社
成果2018年の第7回福岡県酒類鑑評会では純米吟醸酒・純米酒の部で福岡県知事賞と金賞を受賞した。
| 事業者名 | 山の壽酒造株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 福岡県 久留米市 |
| 業種 | 飲料・たばこ・飼料製造業 |
| 技術分野 | 情報処理,製造環境 |
| 従業員数 | 3人 |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 設立 | 1818年 |
創業は文政元年(1818年)で、受け継いできた技術を守りつつ若い感性を生かした酒造りに取り組んでいる。伝統的な杜氏制による酒造りから新しい形の酒造りを目指す時期にあった。温度管理は品質を大きく左右する要素である。
抱えていた課題
やったこと
麹や醪の温度を携帯端末で管理するシステムを導入し、醪温度管理をシステム化した。タンクもコンパクトに小型化し、水や氷を使った温度調整がしやすいようにした。遠隔操作も導入し、離れた場所でも複数のタンクごとの温度をリアルタイムで確認、記録、グラフ化できるようにした。設備業者と連携し、酒造工程を知る施工業者のもと、コストを抑えながら自社に合ったシステムを構築した。
| ソフト | 醪温度管理システム(携帯端末による温度確認・記録・遠隔操作) |
|---|---|
| 加工機 | 小型化した醪タンク |
新しい製品・サービス:高品質特定名称酒
温度確認の手間が減り、携帯端末で休憩時間でも温度を確認できるようになった。複数人での情報共有が進み、従業員の一体感が高まった。温度や天候の予想に合わせた対応を話し合うようになった。品質が維持・向上し、全体の売り上げが盛り返した。2018年の第7回福岡県酒類鑑評会では福岡県知事賞と金賞を受賞した。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
過去の温度管理の課題と杜氏制からの転換を背景に挙げ、システム化を事業の一環と位置づけているが、中長期の戦略記述は薄い。
若い感性を活かした酒造りや固定ファンへの言及はあるが、市場動向や競争優位を示す数値・記述は読み取れない。
杜氏退職後の酒質変化や温度管理の負担という課題を示し、携帯端末による温度管理システム化で解決を図ったと具体的に読み取れる。
売り上げが盛り返したとあるが、付加価値額や賃上げの目標値、具体的な数値は示されていない。
従業員3人の規模と設備業者との連携は読み取れるが、補助事業を遂行する体制や事務処理能力の記述は薄い。
温度管理の精度0.5℃の差や、タンク小型化による遠隔操作など、製品価値と選ばれる理由が具体的に読み取れる。
設備業者とのコミュニケーションや規模に合わせた構築は書かれているが、スケジュールや中長期の検証方法は読み取れない。
自己資金や融資でもシステムを作れたとあるが、資金調達の計画や金融機関との関係は具体的に読み取れない。
酒造業での携帯端末による醪温度管理という点は独自性がうかがえるが、高価格化や普及度を示す記述は乏しい。
地域の酒造業や雇用に触れる記述はあるが、国が補助する積極的な波及効果は具体的に読み取れない。
コストを抑えながら構築したとあるが、補助金投入額に対する付加価値増加などの費用対効果の数値は示されていない。
携帯端末による温度確認やグラフ化・予測活用などデジタル技術の利用は読み取れるが、地域やサプライチェーンへの貢献は薄い。
公開されている事例からは読み取れません。
久留米市の酒造業であることはうかがえるが、地域の特性を活かした雇用創出や成長牽引の記述は乏しい。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
システム導入でスマートフォンなど携帯端末で温度確認ができるようになりました。
公式の事例集より(原文のまま)
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
本事業において、独自技術を活用するための機能・剛性を有した機械を選定し導入した。
効果:リードタイム 40分→10分
多関節ロボットと次世代成型機を組み合わせ、インサート成型の全自動化や2材料成型などを実現した。
効果:加工時間 420s/サイクル→38.5s/サイクル