ものづくり補助金平成25年度製造業佐賀県

高性能ベンディングマシン導入によるトラック架装の軽量化と生産性向上

株式会社キョーワ

成果ステンレス製バッテリーケース製作において材料費で10%削減

この事例のポイント

  • ステンレス鋼は硬く靱性があり加工しづらく、曲げ加工ではスプリングバックが大きく何度も試し曲げが必要で作業効率が低下している。
  • ボデー架装工程の内製化を推進するため高性能ベンディングマシンを導入し、ステンレス鋼の高度な塑性加工を可能にした。
  • ステンレス製バッテリーケース製作において材料費で10%削減。ステンレス製バッテリーケース製作で材料費を10%、製作時間を20%削減できた。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社キョーワ
所在地佐賀県 伊万里市
業種輸送用機械器具製造業
技術分野精密加工
従業員数36人
資本金1,000万円
設立1972年

事業の背景

当社は活魚輸送車の製造で国内トップシェアを誇る。活魚輸送車は海水を運ぶためボデー架装に耐食性の高いステンレス鋼を多く使用し、サイドバンパーやフェンダーなどを板の切断・曲げ・溶接で製作している。顧客であるトラック輸送業界は燃料費の高騰で経営環境が厳しくなっている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力ステンレス鋼は硬く靱性があり加工しづらく、曲げ加工ではスプリングバックが大きく何度も試し曲げが必要で作業効率が低下している。
  • 品質・精度溶接性も悪く溶接部から割れが発生することもあり、ボデー架装の軽量化には高精度な曲げ加工と高度な塑性加工が必要になっている。
  • コスト・採算燃料費の高騰によりトラック輸送業界が厳しくなっており、輸送用車両の軽量化ニーズが高まっている。

やったこと

ボデー架装工程の内製化を推進するため高性能ベンディングマシンを導入し、ステンレス鋼の高度な塑性加工を可能にした。主力商品である活魚輸送車のトラックボデー架装部品について、軽量化と溶接箇所削減による製作時間短縮に取り組んだ。

加工機高性能ベンディングマシン

新しい製品・サービス:軽量化による高付加価値のトラック架装

事業の効果

  • ステンレス製バッテリーケース製作において材料費で10%削減
  • ステンレス製バッテリーケース製作において製作時間で20%削減

ステンレス製バッテリーケース製作で材料費を10%、製作時間を20%削減できた。高性能ベンディングマシンの導入により若手技術者でも高度な曲げ加工技術を習得でき、ボデー架装の内製化、工程管理、コスト管理、技術改善が図られた。この技術は活魚輸送車のほか建設機械車両やパッカー車などにも展開可能になり、軽量化による高付加価値のトラック架装の開発体制を構築した。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.8 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    活魚輸送車で国内トップシェアを持ち、軽量化による高付加価値架装の開発体制構築と既存の事業の延長にあることが読み取れる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    燃料費高騰で厳しいトラック輸送業界の軽量化ニーズに応える点は読み取れるが、競争優位性を数値で示す記述は薄い。

  • 課題の認識と解決4

    ステンレス加工でのスプリングバックや溶接割れという課題を明示し、高性能ベンディングマシン導入で解決する計画が具体的に書かれている。

事業の実現可能性60%
  • 付加価値・賃上げの目標5

    ステンレス製バッテリーケースで材料費10%削減、製作時間20%削減という数値目標と実績が示されている。

  • 事業を進める体制3

    若手技術者が高度な曲げ加工を習得し内製化につなげる体制は示されるが、人員配置や事務体制の具体性は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    軽量ステンレス架装の価値と活魚輸送車での国内トップシェアが示され、顧客はトラック輸送業者と明確に読み取れる。

  • 事業化までの道筋2

    活魚輸送車から建設機械車両やパッカー車への展開が述べられるが、スケジュールや遂行方法の記載はほぼない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    ステンレス製の高付加価値トラック架装という分野の特色は示されるが、普及度や高水準の価格帯を裏付ける記述は薄い。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    魚の輸送や教育分野への貢献がうかがえるが、経済波及や雇用創出の規模は数字で示されていない。

  • 費用対効果3

    材料費10%、製作時間20%の削減など費用対効果を示す数値はあるが、補助金額との対比は示されていない。

  • イノベーションへの貢献2

    高性能ベンディングマシンによる内製化とデジタル技術の活用に近い取組はうかがえるが、先端技術や地域サプライチェーンへの言及は薄い。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    佐賀県伊万里市の企業で活魚輸送車を手がける地域性はあるが、地域の成長や雇用創出への効果は具体的に書かれていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

活魚輸送車は魚価の安定や高付加価値化に貢献しており、移動水族館の車両は教育分野でも喜ばれている。活魚輸送車の軽量化により更なるシェアアップだけでなく、漁業者や教育の現場にも貢献できると考えている。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。