葬儀市場におけるコスト低減化ニーズを捉えた新型車両開発とその生産体制の構築

富山県の製造業が、ものづくり補助金で2次元CO2レーザー加工機と長尺折曲機を導入し、外注していた切断加工を自社で行えるようにした採択事例です。

株式会社カワキタ

この事例のポイント

  • 高精度な切断加工や長尺素材の切断を外注に頼っており、さらなるコスト削減が課題でした。
  • 補助金を活用し、2次元CO2レーザー加工機と長尺折曲機を導入しました。
  • 外注していた切断加工を自社で行えるようになり、コスト削減と作業効率の向上につながりました。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社カワキタ
所在地富山県 富山市
業種輸送用機械器具製造業
技術分野精密加工
従業員数20人
資本金800万円
設立2014年

事業の背景

当社は霊柩車をはじめとする葬儀用車両の専門メーカーです。新規参入がほとんどないニッチ市場で、競合する同業者は全国に6、7社あります。

霊柩車の登録台数は全国約6,000台で、年間500台前後の新規および買い替え需要があるとされています。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • コスト・採算高精度な切断加工や長尺素材の切断を外注に頼っており、さらなるコスト削減が課題でした。

やったこと

補助金を活用し、2次元CO2レーザー加工機と長尺折曲機を導入しました。長尺折曲機の導入により、外注に頼っていた高精度な切断加工や長尺素材の切断といった工程を自社で行えるようになりました。

自社で即加工できるため、作業効率が向上し工期が短縮されました。さまざまな切断加工をスピーディーに行えるようになり、設計通りの的確な加工と自由度が増しました。

補助金で入れた設備

経費の区分は「機械装置・システム構築費」です。

事業の効果

外注していた切断加工を自社で行えるようになり、コスト削減と作業効率の向上につながりました。さまざまな切断加工をスピーディーに行えるため工期も短縮され、設計と造作の幅が広がりました。

同業他社に先んじた設備投資により日本一リーズナブルな価格を実現し、前年並みの受注実績を維持できました。

出た効果の種類(押すと同じ効果の事例へ)

審査の観点ごとの評価

新事業進出・ものづくり補助金

観点の平均3.5 / 514観点のうち13観点で評価

この事例が強かった観点

  • 4
    これまでの取組との一貫性創業以来継続の受注や熟練工の技術・ノウハウを活かし、5年越しで補助金採択を受け設備導入した経緯が一貫しており、経営戦略上の位置づけが明確。
  • 4
    強み・弱みを踏まえた優位性競合6、7社の新規参入少ないニッチ市場で、同業他社に先んじた設備投資により日本一リーズナブルな価格を実現し前年並み受注を維持。
  • 4
    課題の認識と解決外注頼みだった切断加工を内製化し工期短縮とコスト低減を実現、全国約6000台市場で年500台前後の需要を取り込む計画が示されている。
経営戦略との整合性4.0
  • これまでの取組との一貫性4

    創業以来継続の受注や熟練工の技術・ノウハウを活かし、5年越しで補助金採択を受け設備導入した経緯が一貫しており、経営戦略上の位置づけが明確。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    競合6、7社の新規参入少ないニッチ市場で、同業他社に先んじた設備投資により日本一リーズナブルな価格を実現し前年並み受注を維持。

  • 課題の認識と解決4

    外注頼みだった切断加工を内製化し工期短縮とコスト低減を実現、全国約6000台市場で年500台前後の需要を取り込む計画が示されている。

事業の実現可能性3.4
  • 付加価値・賃上げの目標3

    内製化によるコスト低減と工期短縮が成果として挙げられ、中国企業では令和4年内に年200台生産の見込みと目標も示されている。

  • 事業を進める体制4

    熟練工の技術とノウハウを基盤に、技術者のマルチスキル化を推進し、関東・関西・本社の3拠点で対応する体制が整っている。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    高品質でリーズナブルな霊柩車を提供し、アジア代理店経由の海外受注や業界外の現金輸送車受注など、選ばれる理由と需要の裏付けがある。

  • 事業化までの道筋3

    中国企業との技術指導・10年間コンサル契約や令和4年の生産開始予定など、中長期の遂行計画が示されている。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性4.0
  • 新しさ・高付加価値4

    新規参入がほとんどないニッチ市場で、競合は国内6、7社に限られ、高品質な霊柩車を高水準の技術で製造している。

公的補助の必要性3.3
  • 波及効果・雇用4

    中国企業への技術指導や現金輸送車など業界外への受注展開により、海外や他分野への波及と新たな需要創出が見込まれる。

  • 費用対効果3

    内製化によるコスト削減と工期短縮、前年並みの受注維持など、設備投資の効果が示されているが定量的な費用対効果は薄い。

  • イノベーションへの貢献3

    尺折曲機とCO2レーザー加工機の導入により高精度切断を内製化し、サプライチェーンの内製化と技術指導を通じて業界に貢献している。

政策面3.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及3

    富山県の拠点で高付加価値の霊柩車を製造し、雇用は20代の採用を増やすなど地域での技術継承と経営の継続に寄与している。

今後の展望

今後も高齢化社会の進展が続くことから、コロナ収束後は葬祭市場の需要も回復すると見ています。事業規模と人員を維持しながら、20代の採用を少しずつ増やして技術継承を進めます。

中国企業では令和4年内に年200台の生産がスタートする予定で、アジアを中心に海外市場への展開を期待しています。

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出典・注記
  • 出典:公式の事例集(令和元年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文からAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 審査の観点:公募要領 p.44(審査項目)
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。