ものづくり補助金平成25年度建設業佐賀県

環境第一を実現する、環境に極めて優しい地盤改良事業の展開

福岡建設株式会社

この事例のポイント

  • 地盤改良は住宅向けに進出する新しい分野で、この工法の適用性は未確認だった。
  • コジオ工法は砕石杭工法で、EGケーシングという鉄製の筒状ケースを用いて壁を作りながら掘削し、その後砕石を投入しながら10cmずつ自動で固めて筒を抜いていく。
  • 県内に加え福岡、熊本など県外からの受注が増えている。

事業者のプロフィール

事業者名福岡建設株式会社
所在地佐賀県 佐賀市
業種総合工事業
従業員数47人
資本金3,200万円
設立1965年

事業の背景

当社は長年、環境を最重視した下水道工事などの土木工事を営んでいる。都市部では下水道の普及率が高まっている。新築住宅では瑕疵担保責任の義務化により住宅建設時に地盤改良を行うことが一般的になり、防災の必要性の高まりから液状化対策の需要も拡大するとみられている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術地盤改良は住宅向けに進出する新しい分野で、この工法の適用性は未確認だった。
  • 生産能力この工法を実施するための小型地盤改良機やアタッチメント、EGケーシングなどの機械装置が必要だった。

やったこと

コジオ工法は砕石杭工法で、EGケーシングという鉄製の筒状ケースを用いて壁を作りながら掘削し、その後砕石を投入しながら10cmずつ自動で固めて筒を抜いていく。自然石を使うため人工物を地中に残さず、排土も出ない。この工法用に小型地盤改良機と、新たに開発されたアタッチメントおよびEGケーシングなどの機械装置を導入した。技術習得とテスト稼働を行い、事業として活用していくための適用性を確かめた。

加工機小型地盤改良機
その他アタッチメント
その他EGケーシング

新しい製品・サービス:コジオ工法(砕石杭工法、エコジオ工法とも表記)による地盤改良サービス

事業の効果

県内に加え福岡、熊本など県外からの受注が増えている。営業は地元の建設業界や建築事務所を手がかりに行い、利用者の口コミで広がっている。機械装置で施工データを蓄積し、開発元と協力して有排土・無排土ケーシングの特性と適用性を明確にしていく。無振動で近隣住民に迷惑をかけず、土地の価値を下げない経済性があり、施主・施工者双方にメリットがある。県内で初めて導入することで他社との差別化が図れる。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均3.0 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性4

    昭和40年設立で、下水道工事で培った掘削技術を生かして住宅向け地盤改良へ進出し、今後の主力事業の新たな柱と位置付けている。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    佐賀県は軟弱地盤が多く、この工法を県内で初めて導入して県内唯一のサービスとし、差別化すると述べている。県外からの受注も増えている。

  • 課題の認識と解決3

    超軟弱地盤では工法が使えないという課題を挙げ、地質調査時に最適な工法を提案する対応を示している。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    月平均15件の施工実績はあるが、付加価値額や賃上げの目標値は示されておらず、実現可能性は判断しにくい。

  • 事業を進める体制3

    従業員47人の体制で、機械装置の技術習得とテスト稼働を行ったと書かれている。事務処理体制の記述は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    無振動で近隣に迷惑をかけず、施主と施工者の双方にメリットがあると説明し、地元建設業界や建築事務所を営業先に挙げている。

  • 事業化までの道筋3

    施工データを蓄積し、開発元と協力して有排土・無排土ケーシングの適用性を明確にする方針が書かれているが、期限や工程は示されていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    県内初導入による差別化と、無排土・無振動という特徴は述べられているが、普及度や価格水準の数値的な根拠は示されていない。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用3

    活断層による直下型地震と液状化のリスクを挙げ、防災の必要性から液状化対策の需要が拡大すると述べている。

  • 費用対効果2

    排土が出ず廃棄コストも不要で経済性に優れると述べられているが、投入額に対する付加価値の増加など数値的な費用対効果は示されていない。

  • イノベーションへの貢献3

    環境に優しい新工法を県内で初めて導入し、地域の地盤改良サービスとして普及させる構想が示されている。

政策面70%
  • 成長分野への進出3

    環境・エネルギーの成長分野に位置付けられ、下水道工事から民間住宅の地盤改良へ進出する事業転換が示されている。

  • 地域経済への波及4

    佐賀県は活断層が多く地盤が軟弱なため地域特性に合い、地元建設業界と連携して佐賀に貢献すると述べている。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今回の事業で適用性を確かめられ、今後の主力事業を支える新たな柱になると確信している。地元の建設業界や建築事務所を手がかりに工法の説明を行い、環境に優しい県内唯一の地盤改良サービスを普及させ、佐賀に貢献していきたいと考えている。

  • 目標:月平均15件の施工をこなしている

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。