ものづくり補助金平成30年度建設業山形県

建物画像診断の効率化、高精度化による顧客満足度向上

株式会社IKEDA

成果従来は仮設足場を組んで最低3日間の工期を要していたが、ドローン及びサーモグラフィカメラによる診断では撮影準備から後片付けまで合計約2時間で終了した。

この事例のポイント

  • リフォーム需要の増加に伴い他社との価格競争が激化しており、今後の事業拡大と雇用安定のためには、あらゆる面での差別化が課題となっている。
  • 雨漏りにより濡れている箇所は周囲より温度が低くなるため、赤外線カメラで撮影すると温度差が熱分布画像として正確に視覚化され、雨漏り箇所を容易に特定できる。
  • 従来は仮設足場を組んで最低3日間の工期を要していたが、ドローン及びサーモグラフィカメラによる診断では撮影準備から後片付けまで合計約2時間で終了した。ドローン及びサーモグラフィカメラによる調査で、撮影準備から後片付けまで約2時間で終了し、大幅な時間短縮が図られた。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社IKEDA
所在地山形県 山形市
業種職別工事業(設備工事業を除く)
従業員数19人
資本金500万円
設立2011年

事業の背景

当社は雨漏り調査、防水工事、外壁塗装、屋根塗装を主な事業としている。近年はリフォーム需要の増加に伴い他社との価格競争が激化している。従来の雨漏り調査は他社と同様に仮設足場を組んで行っており、日数と費用がかかり、従業員にも高所作業の危険が伴っていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 集客・繁閑リフォーム需要の増加に伴い他社との価格競争が激化しており、今後の事業拡大と雇用安定のためには、あらゆる面での差別化が課題となっている。
  • コスト・採算従来の雨漏り調査は仮設足場を組んで行っており、調査に日数と費用がかかっていた。
  • 人手・技能仮設足場を組んだ高所作業では従業員に落下の危険が伴っていた。

やったこと

雨漏りにより濡れている箇所は周囲より温度が低くなるため、赤外線カメラで撮影すると温度差が熱分布画像として正確に視覚化され、雨漏り箇所を容易に特定できる。この原理を建物の雨漏り調査や診断に活かすため、赤外線カメラ搭載のドローンと、解像度の高い高性能なサーモグラフィカメラを導入した。仮設足場を組まず、高所から近づいて撮影した画像や離れた場所から撮影した高精細な画像により、雨漏りや損傷箇所の有無と特定、さらに目視では分からない建物外壁の浮き、断熱不良、ひび割れ、結露の特定や診断が可能かを費用面とともに検証した。

ロボット赤外線カメラ搭載ドローン
検査測定高性能サーモグラフィカメラ

新しい製品・サービス:ドローン及びサーモグラフィカメラを用いた建物画像診断技術

事業の効果

  • 従来は仮設足場を組んで最低3日間の工期を要していたが、ドローン及びサーモグラフィカメラによる診断では撮影準備から後片付けまで合計約2時間で終了した。
  • 従来の一般住宅の雨漏り調査は最低3日間の工期と費用を要していた。

ドローン及びサーモグラフィカメラによる調査で、撮影準備から後片付けまで約2時間で終了し、大幅な時間短縮が図られた。より安全に低コストで、顧客からの調査依頼に迅速かつ気軽に対応できることを確認した。目視では分からない壁面の状態も離れた場所から高精細に視覚化でき、不良箇所の特定と診断が容易になった。これにより他社との差別化と顧客満足度の向上という事業開始時の目的が達成されている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.8 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性2

    過去事業は雨漏り調査・防水・塗装が中心と書かれるが、ドローン診断を経営戦略上どう位置付けたかは記載がない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    価格競争激化という外部環境を示し、ドローン・サーモグラフィで他社との差別化を図る具体的な強みが書かれている。

  • 課題の認識と解決4

    課題は価格競争と差別化と明示され、調査日数を最低3日から約2時間に短縮する解決策が示されている。

事業の実現可能性60%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    時間短縮は「約2時間」と示されるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれておらず具体性が薄い。

  • 事業を進める体制4

    専門の知識と技能をもつ雨漏り診断士2名が調査事業を担当すると人員体制が具体的に書かれている。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    顧客に画像を見せながら工事提案する、迅速・低コストで気軽に調査できるという価値と顧客ターゲットが書かれている。

  • 事業化までの道筋3

    マンションや工場など新市場への展開とPR強化が示されるが、スケジュールや課題解決の方法は具体性が薄い。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    ドローンとサーモグラフィによる建物診断は同業他社に先行すると述べられるが、普及度や高水準化の数値は示されていない。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用2

    新たな市場の開拓や雇用安定に触れるが、波及効果や国が補助する理由は具体的に書かれていない。

  • 費用対効果3

    調査期間の短縮と低コスト化が示されるが、補助金投入額に対する付加価値増加の数値は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献3

    ドローンと高性能サーモグラフィを活用した点で先端技術の利用が読み取れるが、地域・サプライチェーンへの貢献は書かれていない。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    山形県山形市の事業者であることは分かるが、地域特性を活かした雇用創出や成長牽引の記述は薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

雨漏り診断士2名が調査事業を担い、同業他社に先行するドローンとサーモグラフィカメラを駆使した調査で高精度に雨漏り箇所を特定し、カメラ画像を見せながら工事の提案を行っている。今後は気軽に受けられる住まいの健康診断サービスとして広く提供し、早期発見から塗装や防水工事、リフォームの受注に結びつけたい。マンションや高層建物、工場、大型施設等の調査にも展開し、新たな市場開拓を目指す。

事業者の声

どん な 雨 漏りも必ず 止めるプロ集団

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成30年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。