回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
株式会社公精プラント
成果加工スピードは概ね60%の短縮、中には90%短縮できるものもある
| 事業者名 | 株式会社公精プラント |
|---|---|
| 所在地 | 長崎県 島原市 |
| 業種 | はん用機械器具製造業 |
| 技術分野 | 情報処理,精密加工,測定計測,表面処理 |
| 従業員数 | 20人 |
| 資本金 | 400万円 |
| 設立 | 1980年 |
株式会社公精プラントは金属精密部品加工を行い、半導体・液晶関連設備部品を含む産業用機械部品の試作から量産まで取り組んでいる。これまでも切削加工と穴あけを同時にできる複合機を他社に先駆けて導入するなど、複合旋盤加工に特化して他社と差別化を図ってきた。近年は複雑化する顧客ニーズへの対応が求められていた。
抱えていた課題
やったこと
傾斜及び三次元加工が可能な複合加工機を導入した。従来型の3軸に斜め方向を加え、4軸同時に加工可能となる設備により、作業時間の短縮と製品精度の安定化、より複雑な形状の加工を可能にした。全24台のうち複合機は17台で、これは九州トップクラスの規模である。導入は総資産の15%超に及ぶ大規模な投資であり、他者との差別化と新たな市場への参入を目標とした。
| 加工機 | 傾斜及び三次元加工が可能な複合加工機(4軸同時加工対応) |
|---|
加工スピードが大幅に向上し、加工時間は概ね60%短縮、一部は90%短縮できるようになった。精度も上がり、複雑な加工が増える中でも加工不良数は30%削減できている。対応できる幅が広がったことで新規顧客を毎年20%程度獲得し、売上も10%ずつ伸びている。売上増加は従業員の給与アップにつながり、作業効率化、作業環境の改善、所得の向上が好循環で回っている。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
複合機を他社に先駆けて導入し複合旋盤加工に特化してきたという過去の取組との一貫性が読み取れる。
半導体・液晶関連部品や複雑形状加工への強みは読めるが、市場動向との対比は具体的に書かれていない。
傾斜角度加工で工程を分けるため生産性低下と精度不安定が課題と明示され、4軸同時加工の設備で解決している。
加工時間は概ね60%短縮、中には90%短縮、加工不良数は30%削減、売上は10%ずつ伸びていると数字で示されている。
作業員1名で2〜3台を掛け持ちで扱う状況は書かれているが、補助事業を遂行する人材や事務体制の記述は乏しい。
複雑形状加工を得意とし新規顧客を毎年20%程度獲得と書かれ、顧客ニーズへの対応力は読めるがターゲットの整理は薄い。
新市場への参入はまだ実現できていないとあるのみで、中長期の遂行方法やスケジュールの記述は見当たらない。
公開されている事例からは読み取れません。
複合旋盤加工に特化し、傾斜・三次元加工が可能な複合加工機を九州トップクラスの台数で同分野の高水準を図っている。
九州トップクラスの規模や地域の製造業の効率化への言及はあるが、波及効果や雇用創出の国の関与理由は弱い。
加工時間60%短縮や売上10%増など効果は数字で示されるが、補助金投入額との比較は書かれていない。
作業の見える化やサイクルタイムのデータ化に触れるが、デジタル技術によるサプライチェーン貢献の記述は限定的。
半導体・液晶関連部品への対応はうかがえるが、日本経済の構造転換への言及はない。
長崎県島原市の地域企業として、売上増と給与アップの好循環を生んでいる点が読み取れる。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
新たな市場への参入はまだ実現できていないが、対応できる幅の広がりを背景に、さらなる差別化と新市場への参入を目指している。
新しい技術を持っているだけではダメ。それをどう使うか、が大事だと思うのです。
公式の事例集より(原文のまま)
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
課題を解決するため、車載センサ製作に係る設備を導入し、量産ラインの構築を図った。
効果:製作コスト 100%→25%
低温・緩速熟成製塩装置を導入した。
効果:大粒結晶の割合(一つの塩取鍋あたり) 4kg→8kg