ものづくり補助金平成25年度建設業長崎県

大型オリーブ搾油機導入により、長崎県内のオリーブ事業の産地化を図る。

株式会社堀内組

成果オリーブ果実の1日の処理量 120kg→1,000kg

この事例のポイント

  • 長崎県内でオリーブ栽培が急拡大しているが、県内に当社所有の搾油機は小型(30kg)1台しかなかった。
  • 大型のオリーブ搾油機を導入し、長崎県内のオリーブ事業の産地化を図った。
  • オリーブ果実の1日の処理量 120kg→1,000kg。1度に大量の果実を搾油できるようになり、オリーブの果実の処理能力が大きく向上した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社堀内組
所在地長崎県 佐世保市
業種総合工事業
従業員数110人
資本金8,000万円
設立1950年

事業の背景

当社は建設業を柱に農業、福祉、環境と多角的に事業を展開している。農業では地元農家と競合しない形で、オリーブ、ブルーベリー、マンゴーを栽培し、地域ブランド作物の創出や耕作放棄地問題への取り組みを進めている。近年、長崎県内ではオリーブ栽培が急拡大していた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力長崎県内でオリーブ栽培が急拡大しているが、県内に当社所有の搾油機は小型(30kg)1台しかなかった。
  • 人手・技能その搾油機はイタリア製で効率が悪く、操作にも熟練者が必要だった。
  • 納期・工程オリーブ果実は収穫後すぐに酸化が始まるため直ちに搾油する必要があるが、県内生産者の中には果実を小豆島まで送って搾油を委託する人もいた。
  • 新製品・新技術長崎県でオリーブ事業を拡大するには大型の搾油機の導入が不可欠だった。

やったこと

大型のオリーブ搾油機を導入し、長崎県内のオリーブ事業の産地化を図った。導入した搾油機は1度に200kgの搾油が可能で、イタリア製で使い勝手が悪かった操作盤を固定式から稼働式にする改良を加えることで、簡単に操作できるようにした。品種ごとに搾油することで5種類の商品展開を可能にした。

加工機大型オリーブ搾油機

新しい製品・サービス:品種ごとに搾油した5種類のオリーブオイル

事業の効果

  • オリーブ果実の1日の処理量 120kg→1,000kg

1度に大量の果実を搾油できるようになり、オリーブの果実の処理能力が大きく向上した。搾油までの時間短縮により品質も向上した。品種ごとの搾油で5種類の商品展開が可能になり、顧客ニーズに合わせた提案や小豆島など他地域との差別化ができるようになった。大量搾油が可能になったことで県内の産地化の道筋が見えた。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均3.1 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性2

    建設業を柱に農業等へ展開し、オリーブ栽培に取り組んでいることはうかがえるが、過去の取組との一貫性は明示されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    県内のオリーブ栽培急拡大に対し搾油機が小型1台のみで、小豆島への委託が必要という外部環境と資源の不足が具体的に書かれている。

  • 課題の認識と解決5

    1日の処理量が120kgから1000kg以上へ、処理回数が4回から5回へと数字で示され、課題と解決策が対応している。

事業の実現可能性64%
  • 付加価値・賃上げの目標5

    1日の処理量が約8.3倍(120kgから1000kg以上)と具体的な数値目標と実績が示されている。

  • 事業を進める体制2

    従業員数110名と記載があるが、補助事業を遂行する人材や事務体制の具体的な記述はない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    5種類の品種別商品展開や小豆島との差別化など、選ばれる理由と顧客ニーズへの対応が具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋3

    今後は葉の有効活用も視野に入れビジネスを拡げたいとあるが、スケジュールや遂行方法は示されていない。

  • 財務と資金の調達2

    資本金8000万円と記載があるのみで、財務状況や資金調達の見込みは書かれていない。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    県内での栽培拡大と地域ブランド作物という位置づけはあるが、普及度や高水準の高価格化に関する具体的記述は薄い。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用4

    長崎県内のオリーブ産地化という地域の産業振興が明記され、県内生産者の委託負担という課題も示されている。

  • 費用対効果3

    処理量の大幅増加は読み取れるが、補助金額と付加価値増加など費用対効果の数値は記載されていない。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面50%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及4

    地域ブランド作物の創出と県内オリーブ産地化による地域活性化が具体的に書かれている。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

大量の搾油が可能になったことで県内オリーブの産地化の道筋が見えた。オリーブは葉にも効能が証明されているため、今後は葉の有効活用も視野に入れてビジネスを拡げていきたい。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。