ものづくり補助金平成25年度建設業沖縄県

軽量形鋼加工の自動化及び県外同業他社との競争力強化

拓南製作所株式会社

この事例のポイント

  • スープの製造は昔ながらの方法で非常に効率が悪く、時間やエネルギーのロスが大きかった。
  • 包装機をホット充填仕様にし、それに合わせて冷水タンクとスープ釜を導入した。
  • 充填機の性能向上により、原料からパック製品にするまでの製造時間が大幅に短縮され、約半分になった。

事業者のプロフィール

事業者名拓南製作所株式会社
所在地沖縄県 西原町
業種総合工事業
技術分野精密加工
従業員数48人
資本金2,000万円
設立1973年

事業の背景

当社は専門店が提供するような沖縄そばを、家庭でも簡単気軽に食べられるよう、麺もスープも自社工場で製造してきた。しかしスープの製造は昔ながらの方法で効率が悪く、時間やエネルギーのロス、大きな人的負担、品質維持への懸念を抱えていた。そこで新規設備の導入により問題を根本から改善し、生産性の向上と空き時間を利用した新たなビジネスモデルの構築、さらなる市場開拓や沖縄の食文化の継承・発展を目指した。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力スープの製造は昔ながらの方法で非常に効率が悪く、時間やエネルギーのロスが大きかった。
  • 生産能力長年使用してきた充填機の性能が芳しくなく、スープ製造効率の悪さの大きな要因になっていた。
  • 人手・技能製造過程で人的負担が大きく、作業者の負担が問題になっていた。
  • 品質・精度品質維持への懸念があった。

やったこと

包装機をホット充填仕様にし、それに合わせて冷水タンクとスープ釜を導入した。機器はすべて異なるメーカーのものであったが、各社が知恵や情報を出し合い、当社に適したシステムを実現した。あわせて同時に申請したエネルギー使用の合理化の新設備とも連動させ、作業の効率を上げつつ製造に関わる動力を抑制して生産性を高めた。

事業の効果

充填機の性能向上により、原料からパック製品にするまでの製造時間が大幅に短縮され、約半分になった。生産性が向上して浮いた時間を有効に使えるようになり、工場全体の稼働も高まった。製品の日持ちが向上し、人的負担の重かった工程も改善されて労働環境が良くなった。製造の効率化により省エネルギー化が図られ、CO2の削減にもつながって環境保全に貢献できている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.3 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性53%
  • これまでの取組との一貫性2

    過去の取組との一貫性は読み取れず、経営戦略上の位置付けも記述がない。スープ製造の課題はあるが、事業戦略の文脈は薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性2

    沖縄そばの専門店の味を家庭で手軽に楽しめる点は書かれるが、市場動向や競争優位との関係は具体的に述べられていない。

  • 課題の認識と解決4

    効率の悪さ、時間やエネルギーのロス、人的負担といった課題が示され、充填機更新で解決する構成になっている。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    製造時間を約半分に短縮したと成果が示されるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    異なるメーカーの機器を連携させた点はうかがえるが、人材や事務処理体制についての記述はない。

  • 顧客とニーズの裏付け2

    家庭向けの沖縄そばという製品の特徴はあるが、顧客ターゲットや選ばれる理由の整理は薄い。

  • 事業化までの道筋2

    今後の展望で新商品開発や活用の方向は示されるが、遂行スケジュールや課題解決の方法は書かれていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    そばのスープ製造で先駆的な取組を目指すとあるが、分野の普及度や高付加価値化の水準は示されていない。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    沖縄の食文化の継承や産業振興への貢献が述べられるが、波及効果や雇用創出の数字は示されていない。

  • 費用対効果3

    生産時間の半減や省エネによるCO2削減が示され、費用対効果の一端はうかがえるが、投入額との比較はない。

  • イノベーションへの貢献2

    省エネや生産効率の改善は書かれるが、先端デジタル技術や新ビジネスモデルの具体的な内容は薄い。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    沖縄の地域の食文化や産業振興に触れるが、地域の特性を活かした付加価値や雇用創出の数字は示されていない。

今後の展望

本事業で得た知見を活かし、沖縄そばのスープに関してパイオニア的な取り組みにつなげたい。スープに限らず広い視野でものづくりを進め、成果を確実に活かして新商品の開発につなげ、沖縄の産業振興に貢献していく考えである。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。