ものづくり補助金平成26年度建設業秋田県

血糖値上昇を抑制する効果が知られている「菊芋」の通年出荷ができる貯蔵法とペースト商品の開発

株式会社村木組農事部しらかば農園

成果作業時間 100%(従来比)→67%(従来比)

この事例のポイント

  • 菊芋は保存が効かず、生食用の出荷は晩秋の収穫から約3か月間に限られていた。
  • ブランチング条件の設定では、微酸性電解水による表面殺菌と、酵素の効力が止まる温度帯を見極めた。
  • 作業時間 100%(従来比)→67%(従来比)。低温スチーマーを使った加工により、菊芋本来の風味や栄養価を保ったまま冷凍食品化でき、長期保存が可能になった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社村木組農事部しらかば農園
所在地秋田県 鹿角市
業種総合工事業
技術分野製造環境
従業員数33人
資本金5,300万円

事業の背景

当社は無農薬有機栽培で菊芋を生産しており、菊芋は血糖値上昇を抑制する効果が知られている。糖尿病患者・予備軍や健康志向の高い人からの需要がある。購入者からは継続的に食事に摂り入れたいとの要望が多い。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力菊芋は保存が効かず、生食用の出荷は晩秋の収穫から約3か月間に限られていた。
  • 人手・技能菊芋のボコボコした形状は洗浄・調理・加工に手間がかかる。
  • 新製品・新技術菊芋の風味や食感を損なわず、1年中食べられる長期保存可能な商品の開発が必要だった。

やったこと

ブランチング条件の設定では、微酸性電解水による表面殺菌と、酵素の効力が止まる温度帯を見極めた。加工時間を考慮したスチーム温度とブランチング時間の組合せを繰り返し検証した。低温(100℃以下)の蒸気で蒸す低温スチーマーにより、菊芋本来の甘み・風味・栄養価を保つ加工技術を確立した。加熱と冷却の工程を低温スチームと急速冷却に置き換え、ペーストを作って急速冷凍する工程を整えた。完成したペーストは、キャップ付きパウチパックに充填して商品化した。

新しい製品・サービス:菊芋のペースト商品(レトルトパック入り)

事業の効果

  • 作業時間 100%(従来比)→67%(従来比)

低温スチーマーを使った加工により、菊芋本来の風味や栄養価を保ったまま冷凍食品化でき、長期保存が可能になった。賞味期限も延長できた。加熱と冷却の工程を最適化したことで材料の変色や細菌の増殖が抑えられ、作業時間は従来比2/3に短縮され、生産効率とランニングコストが改善した。ペーストは健康成分イヌリンが高い値で残るため、1年を通して菊芋を摂りたい人の満足度を高める商品づくりが達成できた。

今後の展望

一般向けに菊芋の特性を活かした健康効果の伝わりやすい二次加工品を開発中である。ペーストを素材として、高齢者・介護食、ドレッシング、菓子、ソフトクリーム、蕎麦などへ原材料を提供するBtoB営業を展開する予定である。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。