ものづくり補助金平成25年度情報通信業長崎県

高齢者向けパワーリハビリテーション機器用モバイル端末の試作開発

株式会社ドゥアイネット

この事例のポイント

  • 一般的な高齢者向けリハビリ機器のモニタ機能は測定値だけを表示するものが多く、視覚的にわかりやすくゲーム性のある表示が不足していた。
  • 発電機能を持った足漕ぎバイクを導入し、モバイル端末上で発電量とペダルを漕いだ測定距離を表示するアプリケーションを開発した。
  • 医療機関の協力を得て、試作機を使用した介護施設内の利用者にアンケートを行ったところ、「おもしろい」「また次も利用したい」などの声が聞かれ、良い成果を得た。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社ドゥアイネット
所在地長崎県 長崎市
業種情報サービス業
技術分野情報処理

事業の背景

高齢者向けパワーリハビリテーション機器は、老化や障害により動きにくくなった関節や筋肉を無理なく動かし、運動機能の回復や自立を促すものとして注目を集めている。一方で、利用者の多くは機器を黙々と動かしているだけの状態にあった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術一般的な高齢者向けリハビリ機器のモニタ機能は測定値だけを表示するものが多く、視覚的にわかりやすくゲーム性のある表示が不足していた。
  • その他利用者の多くが機器を黙々と動かしているだけで、楽しみながら運動機能の回復に繋がる仕組みがなかった。

やったこと

発電機能を持った足漕ぎバイクを導入し、モバイル端末上で発電量とペダルを漕いだ測定距離を表示するアプリケーションを開発した。利用者はパルスオキシメータを装着して脈拍と酸素濃度を測定し、脈拍が高い、または酸素濃度が低いなど危険な時には医師が危険を知らせる仕組みとした。長崎県の「大村湾一周」を目指す内容とし、利用者がペダルを漕ぐとアプリ内のキャラクターが走行し、走行中は様々なキャラクターが話しかけるため、ゲーム感覚で大村湾を一周できる。到着後には達成画面を表示して次も頑張ろうという気持ちを持ってもらい、利用率の向上に繋げるシステムを作り込んだ。

その他発電機能付き足漕ぎバイク
検査測定パルスオキシメータ
ソフトモバイル端末向けリハビリ支援アプリケーション

新しい製品・サービス:高齢者向けパワーリハビリテーション機器用モバイル端末の試作機(ゲーム性とわかりやすい測定表示を備えたアプリケーション)

事業の効果

医療機関の協力を得て、試作機を使用した介護施設内の利用者にアンケートを行ったところ、「おもしろい」「また次も利用したい」などの声が聞かれ、良い成果を得た。アンケートの意見をもとにシステムを改善するとともに、展示会への出展で利用者からアドバイスを得ることもできた。今後は高齢者以外の年齢層や様々な目的に合ったアプリケーションを開発することで、新たな波及効果を期待している。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均1.9 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性40%
  • これまでの取組との一貫性2

    高齢者向けリハビリ機器の試作と製品化を目指す方針はうかがえるが、過去の取組との一貫性や経営戦略上の位置付けは書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性2

    医師会役員や介護施設経営の院長からアドバイスを受けている点はうかがえるが、市場動向や自社の強み・弱みの分析は書かれていない。

  • 課題の認識と解決2

    利用者がリハビリ機器を黙々と使う現状を課題として挙げているが、高付加価値化や成長につなげる事業計画の具体性は読み取れない。

事業の実現可能性36%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制2

    医療機関の協力や展示会出展の実績はうかがえるが、補助事業を遂行する人材や体制の記載は見当たらない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    ゲーム性と測定表示で利用率を高める狙いと、介護施設でのアンケートで『おもしろい』との声があった点は読み取れるが、顧客ターゲットの整理は薄い。

  • 事業化までの道筋2

    今後は展示会出展を続けながら改良し製品化を目指すとあるが、スケジュールや課題解決の方法は具体的に書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    発電機能付き足漕ぎバイクと脈拍・酸素濃度監視を組み合わせた点に新しさはうかがえるが、分野の普及度や高価格化の根拠は書かれていない。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    高齢者の運動機能回復や自立を促す社会的意義はうかがえるが、経済波及や雇用創出の具体的な記述は薄い。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献3

    パルスオキシメータによる脈拍・酸素濃度の監視と医師への通知を組み合わせた点は読み取れるが、サプライチェーンへの貢献は書かれていない。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    長崎県の大村湾一周をテーマにした点は地域性がうかがえるが、地域の雇用や経済成長への言及はない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

佐世保市医師会の役員を務め外科病院と大規模な介護施設を経営する院長からアドバイスを受けながら試作を行い、製品化を目指している。今後もアプリの改良・改善を行いながら、定期的な展示会への出展を続け、本試作機を広めていく予定である。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。