ものづくり補助金平成24年度大阪府

低コスト/小型化/医療現場の効率化を実現するリハビリ効果測定機器の試作開発

スキルインフォメーションズ株式会社

この事例のポイント

  • リハビリの効果測定は手法がアナログ的で、効果を示しにくく精度も高くない。
  • 小型の角速度センサーを用いた効果測定機器をタブレットで扱う構成を発案し、タブレット端末のカメラでリハビリの様子を録画して数値化と見える化を図った。
  • 課題だった低コスト・小型化や正確な測定データの採取、測定作業の効率化、医療機器の事務作業の効率化という4つの課題をクリアした。

事業者のプロフィール

事業者名スキルインフォメーションズ株式会社
所在地大阪府 大阪市
業種情報サービス業
技術分野組込みソフトウェア
従業員数46人
資本金9,500万円
設立1986年

事業の背景

同社はシステム開発事業、医療分野のヘルスケアメディカル事業、オリジナルパッケージフォント販売などのコンテンツ事業の3事業を展開している。病院に出入りする業者から、リハビリの効果をもっと分かりやすくできないかと相談を受けたことが新製品開発のきっかけとなった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力リハビリの効果測定は手法がアナログ的で、効果を示しにくく精度も高くない。
  • 新製品・新技術測定できる部位が少なく、測定方法や箇所を広げることが最初の大きな課題だった。
  • コスト・採算従来の大型装置は測定専用の場所が必要で、接骨院やクリニックなどへの導入に向けて低コスト・小型化が必須の課題だった。

やったこと

小型の角速度センサーを用いた効果測定機器をタブレットで扱う構成を発案し、タブレット端末のカメラでリハビリの様子を録画して数値化と見える化を図った。測定できる部位と測定方法を拡げ、複数の理学療法士が使う場合を想定して患者データの共有と端末同士の連携機能を追加した。センサーは既存品を流用し、タブレット内のソフトを新規開発して、センサーを身体に着けてリハビリの動きを見える化する仕組みを完成させた。低コスト・小型化を追求し、大型装置に代わる導入しやすい構成とした。

新しい製品・サービス:モーションメジャー

事業の効果

課題だった低コスト・小型化や正確な測定データの採取、測定作業の効率化、医療機器の事務作業の効率化という4つの課題をクリアした。製品モーションメジャーは既に販売を開始し、2015年春以降は展示会などに出展して認知度を高めている段階である。接骨院などでも導入しやすい小型バージョンの開発と普及に努める方針である。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    1986年設立の多角的なシステム開発会社で、医療分野の専門システム受託など過去の取組との関連が読み取れるが、経営戦略上の位置づけは具体的に書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    分野横断でノウハウを水平展開し高い技術力を持つ点は読み取れるが、市場動向との関係や競争優位の根拠は具体性が薄い。

  • 課題の認識と解決3

    従来の大型装置で測定専用の場所が必要という課題と、低コスト小型化の必要性は書かれているが、事業計画としての高付加価値化・成長の記述は薄い。

事業の実現可能性60%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    付加価値や賃上げの目標値は書かれておらず、わずかに販売開始や市場拡大への意欲がうかがえる程度。

  • 事業を進める体制3

    開発主体のシステム開発事業部と医療事業部の連携、従業員46人の体制が示されているが、補助事業遂行の具体的な体制記述は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    病院・接骨院など約20,000院の市場規模や、モーションメジャーの測定・データ共有機能、低コスト小型化など、ターゲットと選ばれる理由が具体的。

  • 事業化までの道筋3

    4つの課題をクリアし販売開始、今後は小型版の早期開発と普及に努める方針が示されているが、スケジュールの詳細は不明確。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    リハビリ効果の見える化は従来アナログ手法が主流という文脈で新規性がうかがえるが、高付加価値・高価格化の数値は示されていない。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    高齢化でニーズ拡大が想定されると述べるにとどまり、雇用創出や波及効果の記述はわずかにうかがえる程度。

  • 費用対効果2

    費用対効果を示す数値や付加価値額の増加に関する記述は無く、業務効率化への言及がわずかにある程度。

  • イノベーションへの貢献3

    小型無線センサーとタブレットを用い、データ共有・端末連携で医療現場の業務効率化につなげる点は読み取れるが、イノベーションへの広がりは具体性が薄い。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    地域の接骨院や小規模医療機関への普及を目指す記述はあるが、地域の特性を活かした経済成長への言及は薄い。

今後の展望

大型バージョンは研究機関や大学病院向けに先行開発されている。高齢化で需要が拡大すると見込まれる整形外科や接骨院などにも積極的に販売していく考えである。

  • 目標:メディカルフィットネス市場だけに限ると、利用する可能性のある店舗は1,000店舗ほど
  • 目標:整形外科医や接骨院を含めれば、その数は約20,000院を下らない

事業者の声

補助金により、製品の先行技術開発を前進できたことは、弊社にとって非常に有意義でした。

公式の事例集より(原文のまま)

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出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。