ものづくり補助金平成25年度製造業熊本県

ファブリックヒーターを用いたラミネート製品の開発及び製品化

株式会社パワーバンクシステム

成果上下両面に発熱していた製品を片面放熱技術により、消費電力を38%削減

この事例のポイント

  • 既存のニクロム線発熱体と異なる導電繊維CNTECを用いた発熱素材の用途やスキームが定まらず、製品化の方向性に迷いがあった。
  • 大手繊維メーカーの新素材である導電繊維CNTECを用い、ラミネート加工により布状の発熱素材を保護する製品化の試作開発を行った。
  • 上下両面に発熱していた製品を片面放熱技術により、消費電力を38%削減。片面放熱技術により消費電力を38%削減でき、既存製品との差別化につながった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社パワーバンクシステム
所在地熊本県 八代市
業種電気機械器具製造業
技術分野精密加工,接合・実装,複合・新機能材料
従業員数4人
資本金8,700万円
設立2003年

事業の背景

当社は太陽光パネル事業で培ったラミネート加工技術を強みとしている。大手繊維メーカーが開発した新素材の面状発熱体について、実用化に向けてラミネート加工による製品化の開発依頼があった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術既存のニクロム線発熱体と異なる導電繊維CNTECを用いた発熱素材の用途やスキームが定まらず、製品化の方向性に迷いがあった。
  • 品質・精度布状の発熱素材は単体では使えず、耐久性を確保するためのラミネート保護が必要だったが、耐久性の検証手段が不足していた。
  • 生産能力既存の類似製品に対して耐久性は優れているものの価格面で競争力が乏しく、差別化が難しかった。

やったこと

大手繊維メーカーの新素材である導電繊維CNTECを用い、ラミネート加工により布状の発熱素材を保護する製品化の試作開発を行った。耐久性を確認するため、高温高湿試験装置を導入して品質検査を行い、繰り返しテストでデータを収集した。さらに改良を重ね、複数の素材を積層して熱を反射させることで片面のみに発熱させる「片面放熱技術」の確立に成功し、特許出願も行った。また素材を見直して難燃性も向上させた。

新しい製品・サービス:導電繊維CNTECを用いたラミネート加工の面状発熱シート「CNPOWER」

事業の効果

  • 上下両面に発熱していた製品を片面放熱技術により、消費電力を38%削減

片面放熱技術により消費電力を38%削減でき、既存製品との差別化につながった。素材の見直しにより難燃性も向上した。ラミネートにより耐久性が高まり、形状の自由度も高いため、融雪、ロードヒーティング、精密機器の結露対策、床暖房など幅広い用途での利用が見込まれる。

今後の展望

地元八代産い草を使ったホットカーペットや、薄手のヒーター入りベスト、医療向けの腰を温めるコルセットなどを試作し用途拡大を模索している。寒冷地の高速道路での融雪の実証試験を進めており、住宅メーカーとのパートナーシップによる住宅向け床暖房への展開も検討している。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。