ものづくり補助金平成25年度医療、福祉熊本県

地域で支える在宅高齢者の“地域包括見守りシステム”の構築

株式会社ぞうさんのはな

成果1日2回の弁当宅配で見守りを実施

この事例のポイント

  • 在宅高齢者の日常の健康状態や生活支援ニーズを、家族や医療・介護関係者が共有する仕組みがなかった。
  • 高齢者向けに宅配弁当を行う株式会社ぞうさんのはなと、システム開発を行う株式会社きらり.コーポレーションが連携して事業を実施した。
  • 1日2回の弁当宅配で見守りを実施。1日2回の弁当宅配の際に高齢者と日常的な会話が生まれ、アプリで医療関係者や親族からの指示事項を反映させることで見守りの…

事業者のプロフィール

事業者名株式会社ぞうさんのはな
所在地熊本県 合志市
業種社会保険・社会福祉・介護事業
従業員数13人
資本金1,000万円
設立2013年

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 集客・繁閑在宅高齢者の日常の健康状態や生活支援ニーズを、家族や医療・介護関係者が共有する仕組みがなかった。
  • 販路・情報発信慢性期の在宅医療に欠かせない治癒食の弁当が十分に提供されていなかった。

やったこと

高齢者向けに宅配弁当を行う株式会社ぞうさんのはなと、システム開発を行う株式会社きらり.コーポレーションが連携して事業を実施した。ぞうさんのはなが弁当を配達する際の日常会話に着目し、担当者(地域見守りコンシェルジュ)が聞き取った健康状態や生活支援ニーズを、別居中の家族、在宅医療機関、介護事業所、地域包括センター、社会福祉協議会などとスマートフォンアプリで共有する仕組みを構築した。システム・アプリケーション開発はきらり.コーポレーションが担当した。あわせて慢性期の在宅医療向けの治癒食弁当を開発した。

  • ソフト情報管理システムWEBアプリのデータベース、スマートフォンアプリ

新しい製品・サービス:慢性期の在宅医療に向けた治癒食弁当(やわらか食バリエーション)

事業の効果

  • 1日2回の弁当宅配で見守りを実施

1日2回の弁当宅配の際に高齢者と日常的な会話が生まれ、アプリで医療関係者や親族からの指示事項を反映させることで見守りの効果が上がることが分かった。複数の関係者が情報を共有できる地域包括見守りの体制が実現した。新たな事業者が参入できる環境があり、新規起業につながるなど高い付加価値も明らかになった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性53%
  • これまでの取組との一貫性3

    在宅高齢者の見守りと弁当宅配の連携という既存の事業の延長線上にあることはうかがえるが、経営戦略上の位置づけは書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性2

    高齢者向け宅配弁当事業者とシステム開発会社の連携は書かれるが、市場動向や自社の強み弱みへの言及は乏しい。

  • 課題の認識と解決3

    在宅高齢者の情報共有という課題と、見守り・情報伝達の仕組みによる解決策が示されるが、事業計画としての具体性は薄い。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    高い付加価値や新規起業の可能性は述べられるが、数値目標や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制3

    二社の連携体制と担当分担(システム開発はきらり社)は書かれているが、人材や事務処理能力の詳細は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    1日2回の弁当配達で日常会話が行われているという着目点とモデルケースの効果が示されるが、顧客ターゲットの整理は薄い。

  • 事業化までの道筋2

    今後の展望として波及や起業支援は述べられるが、スケジュールや課題解決の方法は明確に書かれていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    ICTを使った地域包括見守りの仕組みは新しさがうかがえるが、普及度や高付加価値化の水準は数値で示されていない。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用3

    新たな雇用創出や新規起業、地域活性化への波及が述べられており、公的な意義は読み取れるが定量的根拠は薄い。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献3

    アプリを使った関係者間の情報共有による見守りの仕組みが地域連携のイノベーションとして示されている。

政策面60%
  • 成長分野への進出2

    高齢化対応や地域活性化に触れるが、日本経済の構造転換への言及は明確ではない。

  • 地域経済への波及4

    熊本県の地域で在宅高齢者の見守りを行い、地域包括センターや社会福祉協議会と連携して地域の雇用と活性化に寄与する点が具体的に書かれている。

今後の展望

複数の主体と協力しながらソーシャルビジネス、コミュニティビジネスとして展開し、新たな起業や雇用の創出、商店街の活性化などにつなげたい。あわせて、機械化が進む中でもアナログなコミュニケーションを重視する必要性を訴えていく。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。