ものづくり補助金平成25年度製造業大分県

老舗海苔屋によるレーザーカッティング技術を使った大分海苔(板海苔)へのレーザー(デザイン)加工サービスの開発

有限会社鶴亀フーズ

この事例のポイント

  • 大分海苔の加工品製造業を営んできた当社のライフサイクルは既に成熟期を迎えており、大分海苔全体の生産規模も衰退の一途を辿っている。
  • 大分海苔(板海苔)にレーザーカッティング技術を用いて絵や文字をデザイン加工するサービスを開発した。
  • レーザー加工による大分海苔のデザイン加工サービスを、企業向け(キャンペーンやノベルティ、飲食店の料理飾り付け)、個人向け(自社ホームページでのセミオーダー受注)、自社開発商品(レ…

事業者のプロフィール

事業者名有限会社鶴亀フーズ
所在地大分県 大分市
業種食料品製造業
従業員数7人
資本金600万円
設立1998年

事業の背景

有限会社鶴亀フーズは老舗海苔製造会社の加工品製造部門から1998年に独立し、大分海苔の加工品を中心に事業を展開してきた。大分海苔の生産量は2003年の421トンから2012年には289トンにまで落ち込み、縮小が続いている。主力商品は「吉四六のり」で、大分海苔は有明海苔と異なりパリッとした歯応えのある硬さが特徴である。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術大分海苔の加工品製造業を営んできた当社のライフサイクルは既に成熟期を迎えており、大分海苔全体の生産規模も衰退の一途を辿っている。
  • 生産能力既存の経営資源を活かした新たな価値の創造と、新たな販路の開拓が必要となっていた。

やったこと

大分海苔(板海苔)にレーザーカッティング技術を用いて絵や文字をデザイン加工するサービスを開発した。大分海苔の硬さはレーザー加工に適しており、強火で焼くためレーザーの熱加工が味に影響しない。社内の若手社員がパッケージ・デザイン会社で培ったデザインノウハウを取り入れ、レーザー加工機を導入して数々の試作品を製作した。

新しい製品・サービス:レーザー加工海苔入りフリカケ

事業の効果

レーザー加工による大分海苔のデザイン加工サービスを、企業向け(キャンペーンやノベルティ、飲食店の料理飾り付け)、個人向け(自社ホームページでのセミオーダー受注)、自社開発商品(レーザー加工海苔入りフリカケ)の3つのアプローチで展開する計画である。平成27年9月のフードイベントでは県内ラーメン店とのコラボレーションで話題を呼んだ。大分海苔の魅力の再発信にもつながると期待されている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.5 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    既存の大分海苔の知識・販路・デザインノウハウを活かす方針と、2003年421トンから2012年289トンへの生産縮小が書かれている。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    取引先ヒアリングや大分海苔の硬さ・苦味の少なさを強みとして挙げ、若手社員のデザイン経験を活かす記述がある。競合との差別化も示すが定量的ではない。

  • 課題の認識と解決3

    成熟・衰退の課題認識と、レーザー加工サービスでの新たな価値創造が書かれている。ただし売上や付加価値の目標値は示されていない。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制2

    従業員7人の規模と若手社員の在籍がうかがえるが、補助事業の遂行体制の具体的な記述は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    ターゲットを企業・個人・自社開発に分け、キャラ弁・デコ弁の子育て層など顧客像と提案内容が書かれている。

  • 事業化までの道筋3

    既存取引先への積極営業やセミオーダー受注計画など段階的な販促方針が書かれているが、スケジュールは示されていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    大分海苔の板海苔にレーザー加工するサービスは他に例が少ないと読めるが、市場での普及度や高単価化の数字は示されていない。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    大分海苔の生産縮小という地域課題と大分海苔の魅力発信への言及がうかがえるが、雇用創出や波及効果の記述は乏しい。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献3

    レーザー加工機とデザインを組み合わせ、ラーメン店とのコラボや地域の海苔の再発信に貢献する方向性が書かれている。

政策面50%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及4

    大分県大分市の大分海苔を活かし、道の駅や観光施設など地域の取引先と連携する事業であることが具体的に書かれている。

今後の展望

道の駅、ホテル、料理店、観光施設、卸問屋などの既存取引先に向けて積極営業を展開し、競合他社との差別化を図っていく方針である。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。