ものづくり補助金平成25年度卸売業、小売業大分県

洗浄機能付き汚水処理フィルター最適化確認テスター試作

株式会社協同産業

成果平膜洗浄フィルター1枚につき、約1トンの洗浄が可能

この事例のポイント

  • 汚水処理フィルターは詰まりやすく、汚水の種類や活性度によってはフィルター洗浄の頻度が増え、メンテナンス経費がかさむ。
  • 協同産業は平膜フィルターを使い、自動でブラシング(洗浄)する機能を付けたテスターを試作した。
  • 平膜洗浄フィルター1枚につき、約1トンの洗浄が可能。適正なフィルター洗浄頻度と処理量を見積もれるようになり、維持管理の度合い(点数・頻度等)を最小化して維持管理費の削減に…

事業者のプロフィール

事業者名株式会社協同産業
所在地大分県 津久見市
業種機械器具卸売業
技術分野バイオ
従業員数12人
資本金1,050万円
設立1971年

事業の背景

株式会社協同産業は、全農・JA向けに農業機械・資材の卸販売や、みかん畑のモノレールレンタル事業等を手がける。2006年より汚水処理の新規事業を本格的に始め、独自の汚水処理技術『オルパシステム』を提案してきた。農業・畜産業者や外食産業、産廃業者などから汚水処理の相談を受けており、そのなかで大分県内のバイオマス発電事業所や福岡県の染色工場・産廃業者からも同様の目詰まりの相談が寄せられていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度汚水処理フィルターは詰まりやすく、汚水の種類や活性度によってはフィルター洗浄の頻度が増え、メンテナンス経費がかさむ。
  • コスト・採算放水直前の中空糸膜フィルターが設計時の予想以上に目詰まりし、メンテナンス経費がかさむという相談がユーザーから寄せられていた。

やったこと

協同産業は平膜フィルターを使い、自動でブラシング(洗浄)する機能を付けたテスターを試作した。活性化前の下水を使って洗浄試験を行い、汚水の環境や処理量に応じて洗浄の最適条件とフィルター数を調整することで、一定量の安定した濾過が行われることを確認した。平膜洗浄フィルター1枚につき約1トンの洗浄が可能という結果が出ており、フィルターのメンテナンス周期も同時に計測できる。『オルパシステム』を導入しているため薬剤洗浄は不要で、無害のまま自然に放流できるシステムに仕上がっている。テスターを応用した実用機としても十分機能する。

  • その他洗浄機能付き汚水処理フィルター最適化確認テスター平膜フィルター自動ブラシ洗浄機能付き

新しい製品・サービス:洗浄機能付き汚水処理フィルター最適化確認テスター

事業の効果

  • 平膜洗浄フィルター1枚につき、約1トンの洗浄が可能

適正なフィルター洗浄頻度と処理量を見積もれるようになり、維持管理の度合い(点数・頻度等)を最小化して維持管理費の削減に貢献する。フィルター設計を最適化して立ち上げ時間を短縮し、設置されたフィルターの能力を最大限に発揮させ、高い費用対効果を得られる。薬剤洗浄が不要で無害に放流できる点も特徴である。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.3 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    既存の『オルパシステム』を発展させ、ユーザーの声から汚水処理フィルター最適化テスターを開発したとの流れが読み取れる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    養豚・外食・染色・産廃など複数の顧客ニーズへの対応は読み取れるが、市場規模や競合に対する強みの記述は薄い。

  • 課題の認識と解決3

    フィルター目詰まりによるメンテナンス費増大という課題が示され、洗浄頻度の最適化で解決を図る方向は読み取れる。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    フィルター1枚あたり約1トン洗浄可能との数値はあるが、付加価値額や賃上げの目標値は示されていない。

  • 事業を進める体制1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    維持管理費削減、立ち上げ時間短縮、費用対効果の3メリットとターゲット業種が整理されている。

  • 事業化までの道筋2

    試作と販路拡大の計画は示されるが、中長期のスケジュールや課題解決の具体的手順は読み取れない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    薬剤を使わず無害に放流できる点や、既存技術を発展させた点で差別化はうかがえるが、高付加価値・高価格化の数値は示されない。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    産業用廃水処理の課題解決という地域的意義はうかがえるが、経済波及や雇用創出の記述はわずかである。

  • 費用対効果2

    フィルター1枚あたり約1トン洗浄可能との数値はあるが、投入額に対する費用対効果の定量的根拠は示されない。

  • イノベーションへの貢献2

    薬剤洗浄を施さず自然放流できる点は環境面の工夫としてうかがえるが、デジタル技術や新ビジネスモデルの記述はない。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    大分県内の養豚や外食などへの提案計画が示されるが、地域の経済成長や雇用創出への言及は乏しい。

今後の展望

九州、特に大分県内の汚水処理を必要とする畜産業者、外食産業の食品加工工場、水産加工工場、産廃中間処理場などへ提案し、新たな販路拡大に取り組む計画。見本市にも出展し、既にテスト依頼の問い合わせも届いている。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。