回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
有限会社田中醤油店
成果充填の処理能力 1倍→2.6倍
| 事業者名 | 有限会社田中醤油店 |
|---|---|
| 所在地 | 大分県 中津市 |
| 業種 | 食料品製造業 |
| 技術分野 | 製造環境 |
| 従業員数 | 8人 |
| 資本金 | 300万円 |
| 設立 | 1966年 |
有限会社田中醤油店は中津市で創業110年の歴史を持ち、昔ながらの製法で醤油や味噌もろみを造ってきた。醤油の出荷量は食生活の多様化により業界全体で縮小傾向にあり、地域の中小醤油製造業は厳しい状況にある。一方でめんつゆや醤油加工品、たれ類などの2次加工品の出荷量は伸びている。同社は2010年にJAおおいた大葉生産部会と連携して大葉ソースを開発し、その販売量も着実に増えている。
抱えていた課題
やったこと
大分県産のブランドねぎ「おおいた味一ねぎ」を使った新調味料の開発に取り組み、ねぎソース、ねぎ胡椒、ねぎ青油の試作品を考案した。製造工程の改善のため、自動運転・温度制御真空機能付き斜軸ニーダーを導入した。このニーダーは一定温度を保ちながら攪拌と加熱、真空処理ができ、量産化に必要な設備で、異物混入のリスクを抑えて衛生管理も充実させた。あわせてターンテーブル式充填機を導入し、現状の充填機に比べ約2.6倍の処理能力を持たせた。自動化によりコストを下げ、大幅に時間を短縮するとともに、固形物の入った調味料も充填できるようになった。
新しい製品・サービス:味一ねぎを使ったねぎソース、ねぎ胡椒、ねぎ青油の試作品
ターンテーブル式充填機の導入により処理能力が約2.6倍になり、大量生産による出荷が可能になった。製造工程の自動化によって製造コストが下がり、時間も大幅に短縮された。斜軸ニーダーと充填機により衛生管理が強化され、食品卸売業者や流通業界が求める安全性に応えられるようになった。固形物の入った調味料も充填できるようになり、素材の持ち味を活かした商品開発の幅も広がった。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
大葉ソースの開発と経営革新計画承認など過去の取組があり、味一ねぎ商品開発へ続く流れは読み取れるが、経営戦略上の位置付けの明示は薄い。
大分県産農産物や地域ブランドを前面に出す方針、JAとの連携は読み取れるが、市場動向と自社の強み・弱みの分析は記載が薄い。
手作業工程と大量受注対応不可、衛生面の課題は記載されるが、高付加価値化の具体的な事業計画までは示されていない。
約2.6倍の処理能力という数字はあるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれておらず実現可能性は読み取りにくい。
農商工連携の認定や従業員8人という情報はあるが、補助事業を遂行する人材・事務処理体制の具体的記述は少ない。
40代後半以上の男女を顧客層とし、高級スーパーや百貨店への販売を想定、味一ねぎの商品性にも言及していて具体的。
試作品の商品化に向けた検討段階とあるが、中長期の課題検証やスケジュール、解決方法の記述はほぼ見られない。
財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。
大葉ソースは選手権で第3位優秀賞を受賞した独自性があり、味一ねぎを使った調味料は国内で一般的でないとうかがえる。
醤油出荷量縮小の業界状況や地域中小醤油業の厳しさに触れ、地域農産物の活用による地域ブランドの意義は読み取れる。
約2.6倍の処理能力、自動化によるコスト削減と大幅な時間短縮と記載があるが、費用対効果を示す数値は示されていない。
温度制御真空機能付きニーダーや自動充填機の導入で製造ラインを自動化しており、地域農産物連携の取組も読み取れる。
公開されている事例からは読み取れません。
大分県産ブランドねぎや大葉を活用し、地域農産物の付加価値化と販路拡大を目指す点が具体的に書かれている。
製造ラインの拡充により量産体制を整え、大分県産の農産品を使った新商品を全国に発信して販路を広げる計画である。主要顧客は量より質にこだわる40代後半以上の男女を想定し、高級スーパーや百貨店を中心に販売を進める。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
課題を解決するため、車載センサ製作に係る設備を導入し、量産ラインの構築を図った。
効果:製作コスト 100%→25%
低温・緩速熟成製塩装置を導入した。
効果:大粒結晶の割合(一つの塩取鍋あたり) 4kg→8kg