ものづくり補助金平成25年度製造業宮崎県

安心安全を実現できる新設備導入による高品質ドレッシング増産及び効率化の実現

株式会社マスコ

成果導入設備により月産8万本を超える生産が安定的に確保できることを確認した。

この事例のポイント

  • 主要取引先からのチルド・ドレッシングの追加発注に対し、充填作業や打栓作業が手作業のため現工場では増産が難しい。
  • 本社隣接地にHACCP対応の新工場を建設し、設計段階から基礎工事、建屋建築、内装、導入設備までを一括して施工業者に委託し、HACCP認定の取得を目指した。
  • 導入設備により月産8万本を超える生産が安定的に確保できることを確認した。県内で初めてHACCP認定レベルのドレッシング工場が稼働し、高品質をアピールできるチルド・ドレッシングを安定的に増産で…

事業者のプロフィール

事業者名株式会社マスコ
所在地宮崎県 宮崎市
業種食料品製造業

事業の背景

18年前に製造を開始した保存料・着色料を使わないチルド・ドレッシング(冷蔵タイプ)が主力商品である。ドレッシングメーカーとしては九州3位の売上実績を挙げている。生協グループをはじめとする取引が順調で、ネットショッピングも好調である。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力主要取引先からのチルド・ドレッシングの追加発注に対し、充填作業や打栓作業が手作業のため現工場では増産が難しい。
  • 品質・精度残留農薬や異物混入への消費者の反応が敏感になり、HACCP対応の工場整備が求められているが、築20年以上の現工場では技術的に対応が困難である。
  • 新製品・新技術価格競争に陥りがちなドレッシングで他社との差別化を図り販路を確保・拡大するため、厳正な品質管理を実践できる施設・設備の整備と作業の自動化を早急に進める必要がある。

やったこと

本社隣接地にHACCP対応の新工場を建設し、設計段階から基礎工事、建屋建築、内装、導入設備までを一括して施工業者に委託し、HACCP認定の取得を目指した。新工場建設に合わせて自動充填機、液体設備用バルブ・センサー・補機類、原料粉体自動計量器一式、玉ねぎ搬送コンベアなどの機械装置を導入した。新工場の建築面積は528m²である。

  • 加工機自動充填機液体設備用バルブ・センサー・補機類
  • 検査測定原料粉体自動計量器一式
  • その他玉ねぎ搬送コンベア

新しい製品・サービス:県内産農産物(ほうれん草、トマト、有機にんじんなど)の規格外品や加工工程で出る端材を活用した新たなチルド・ドレッシングの開発と製造販売を予定している。

事業の効果

  • 導入設備により月産8万本を超える生産が安定的に確保できることを確認した。

県内で初めてHACCP認定レベルのドレッシング工場が稼働し、高品質をアピールできるチルド・ドレッシングを安定的に増産できるようになった。既存取引先からの追加注文に即応でき、大手スーパーや小売店、飲食店への販売拡大も可能であることを確認した。新設備により新商品開発も容易になり、県内野菜を使った商品には生協グループも関心を示している。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.9 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性4

    18年前から製造する主力のチルドドレッシングを軸に、HACCP対応の新工場と設備を整備しており、既存事業との一貫性が読み取れる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    九州3位の売上や生協グループとの取引、価格競争を避けるための差別化の必要性は書かれているが、競争優位の根拠は具体性が薄い。

  • 課題の認識と解決4

    手作業による充填・打栓が増産の制約だったという課題を示し、自動充填機などの導入で月産8万本超の生産を確認したと書かれている。

事業の実現可能性60%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    賃上げの目標や付加価値額の数値目標は書かれていない。生産能力や追加注文への対応はうかがえるのみ。

  • 事業を進める体制2

    新工場建設を一括で施工業者に委託したとあるが、補助事業を担う人材や事務処理体制についての記述はわずかである。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    生協グループの追加発注や県内大手スーパーへの販売拡大など、顧客と需要の裏付けが具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋4

    新工場の整備、設備導入、試作での能力確認という流れが示され、今後の県内野菜を使った新商品開発の計画も書かれている。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    非加熱製法による風味の高さや県内初のHACCP認定レベル工場という差別化は書かれているが、市場での高水準価格の数値は示されていない。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用3

    県内農産物の活用や生協を含む地元の取引に触れており、地域への波及がうかがえるが、雇用や経済効果の数字はない。

  • 費用対効果2

    補助金額や付加価値額の増加、生産性向上の数値は書かれていない。生産能力の確認のみ記載がある。

  • イノベーションへの貢献2

    デジタル技術の活用は書かれていないが、HACCP対応という品質管理の仕組みは、サプライチェーンの安全性向上につながるとうかがえる。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    宮崎県産の農産物やほうれん草、トマト、有機にんじんなどを活用する地域連携の計画が具体的に書かれている。

今後の展望

県内の規格外農産物などを活用した新たなチルド・ドレッシングを新工場で製造販売し、社内受注と販売体制の構築にも取り組む予定である。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。