ものづくり補助金平成25年度製造業鹿児島県

高所作業における生産工程の高効率化による競争力強化事業

山川造船鉄工株式会社

成果ゴンドラ作業にかかっていた工数を1/3〜1/6に削減することができた。

この事例のポイント

  • 船舶修繕に係る高所作業で12mの高所作業車では届かない箇所があり、クレーンでゴンドラを吊り下げて作業することがある。
  • 18mの高所作業車を導入し、ゴンドラ作業を廃止した。
  • ゴンドラ作業にかかっていた工数を1/3〜1/6に削減することができた。ゴンドラ作業にかかっていた工数を1/3〜1/6に削減できた。

事業者のプロフィール

事業者名山川造船鉄工株式会社
所在地鹿児島県 指宿市
業種輸送用機械器具製造業
技術分野接合・実装,表面処理
従業員数16人
資本金5,500万円
設立1942年

事業の背景

昭和5年の創業以来、数多くの船舶を建造してきたが、平成12年以降は船舶修理の専門業として経営資源を集約し、技術力の向上とサービスの拡充に取り組んでいる。現在は県内外の顧客から駆け込みドクターとして広く親しまれている。近場の港に出入りする船舶が新規顧客の候補となる。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力船舶修繕に係る高所作業で12mの高所作業車では届かない箇所があり、クレーンでゴンドラを吊り下げて作業することがある。
  • コスト・採算ゴンドラを使った作業は工数が多く、工期やコスト、工事品質に改善の余地があった。
  • 品質・精度修繕船の高さは15m以上あるため、高所作業の作業性と効率性に課題があった。
  • 人手・技能ゴンドラを使った高所作業には危険が伴い、労働安全性の確保が課題だった。

やったこと

18mの高所作業車を導入し、ゴンドラ作業を廃止した。塗装作業に必要なスプレーガンの受け台も導入し、作業性と安全性の向上を図った。新たな高所作業車により、12mでは届かなかった高さの作業範囲が大きく広がった。

加工機18mの高所作業車
その他スプレーガンの受け台

事業の効果

  • ゴンドラ作業にかかっていた工数を1/3〜1/6に削減することができた。
  • 1隻あたり18〜22万円の工事原価削減が見込まれる。

ゴンドラ作業にかかっていた工数を1/3〜1/6に削減できた。1隻あたり18〜22万円の工事原価削減が見込まれる。労働安全性も確保できた。作業範囲が広がり、近場の港の船舶を対象にした新規顧客開拓の展開が期待される。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.5 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    創業以来の船舶修理専門化や技術力向上の取組は読み取れるが、高所作業車導入が経営戦略上どう位置付けられるかは明示されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    近場の港に出入りする船舶を新規顧客として開拓する展開が書かれ、高所作業車による営業上の優位が示唆される。ただし市場動向の分析は記載がない。

  • 課題の認識と解決4

    12mの高所作業車ではクレーン吊りゴンドラが必要で工数が多いという課題を示し、18m導入で工数の削減や工事原価削減を目指すと具体的に書かれている。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    ゴンドラ作業工数を1/3〜1/6に削減、1隻あたり18〜22万円の工事原価削減が見込まれると数字で示されている。

  • 事業を進める体制2

    事業の実施体制や人材については記載がなく、従業員16名という情報のみで遂行体制はうかがえる程度である。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    ゴンドラ作業の危険や制限の改善によるお客様ニーズへの対応は書かれるが、ターゲット顧客の明確化やニーズの裏付けは薄い。

  • 事業化までの道筋2

    今後の取組として新規顧客開拓の展開が書かれるが、遂行スケジュールや課題解決の方法は示されていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    船舶修繕の高所作業で18m作業車を導入する点は同分野で差別化を図るとうかがえるが、高付加価値化や高価格化の記載はない。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    地域の港湾に出入りする船舶へのサービス強化という地域的な効果がわずかにうかがえるが、国が補助する理由の明示はない。

  • 費用対効果4

    工数1/3〜1/6削減、1隻あたり18〜22万円の原価削減など、投入に対する効果が数値で示されている。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    南薩地域の山川で船舶修理を営み、県内外の顧客に支持される点は地域性がうかがえるが、地域経済の牽引への言及は薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

新たな高所作業車で生じる営業上のアドバンテージを生かし、近場の港に出入りする船舶をターゲットに新規顧客開拓を図る。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。