ものづくり補助金平成25年度製造業鹿児島県

ノンアルコール焼酎製造工程における殺菌処理設備の増強

小正醸造株式会社

この事例のポイント

  • ノンアルコール焼酎「小鶴ゼロ」の殺菌処理は手作業で、生産が追いつかない。
  • 容器充填前にノンアルコール原液そのものを殺菌する大型高温殺菌装置を導入した。
  • 殺菌処理の機械化により生産量が拡大し、製造時間が短縮された。

事業者のプロフィール

事業者名小正醸造株式会社
所在地鹿児島県 日置市
業種食料品製造業
技術分野製造環境
従業員数120人
資本金3,000万円
設立1953年

事業の背景

小正醸造は明治16年に鹿児島で創業し、焼酎一筋に歩んできた。宗教上の理由でアルコールを飲まない中東諸国から、300ml小瓶入りのノンアルコール焼酎「小鶴ゼロ」が注目され、海外需要が拡大していた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力ノンアルコール焼酎「小鶴ゼロ」の殺菌処理は手作業で、生産が追いつかない。
  • 新製品・新技術中東諸国から300ml小瓶に加え1.8ℓパックの要請があるが、品質保持に必要な殺菌工程を機械化しなければ需要に応えられない。

やったこと

容器充填前にノンアルコール原液そのものを殺菌する大型高温殺菌装置を導入した。従来は容器ごと温水で殺菌していたが、この工程を抜本的に見直した。手作業だった殺菌工程を自動化し、大幅な時間短縮と省力化を実現した。これにより300ml小瓶に加え1.8ℓパックの生産も可能となった。

加工機大型高温殺菌装置(小鶴ゼロ殺菌装置)

事業の効果

殺菌処理の機械化により生産量が拡大し、製造時間が短縮された。人件費も削減され、収益性が大幅に改善した。従来の300ml小瓶に加え1.8ℓパックにも対応できるようになり、中東地域を中心に今後の海外需要と売上増加が期待できる。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.2 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    中東向けノンアルコール焼酎の需要拡大戦略の中で殺菌工程を機械化する流れは読み取れるが、過去の取組との連続性は具体的に書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    中東諸国からの300㎖小瓶や1.8ℓパックの要請があったことは読めるが、競争優位や自社の強み・弱みの分析は書かれていない。

  • 課題の認識と解決4

    手作業の殺菌工程がネックで生産が追いつかないという課題が明示され、殺菌装置導入で生産量拡大や製造時間短縮が実現したと書かれている。

事業の実現可能性40%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    生産量拡大や製造時間短縮、人件費削減による収益性改善が書かれているが、数値目標や達成数値は記載されていない。

  • 事業を進める体制1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    中東地域からの要請で1.8ℓパックにも対応できるようになったと書かれ、顧客ニーズの裏付けはあるが、ターゲットの整理は薄い。

  • 事業化までの道筋2

    殺菌処理を機械化し容器充填前に殺菌する工程見直しを行ったとあるが、スケジュールや中長期の検証内容は書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    ノンアルコール焼酎という分野の普及度や高付加価値化について、具体的な記述は見当たらず、わずかにうかがえる程度。

公的補助の必要性33%
  • 波及効果・雇用2

    海外での需要拡大や売上増加が期待できると書かれているが、経済波及や雇用創出への言及はほぼない。

  • 費用対効果2

    収益性の大幅改善や生産性向上が書かれているが、投入額に対する費用対効果の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面40%
  • 成長分野への進出2

    海外需要に応える輸出向け生産の拡大が書かれているが、産業構造転換への言及は読み取れない。

  • 地域経済への波及2

    鹿児島県日置市の地域で事業を行う点はうかがえるが、地域特性を活かした雇用創出の記述は薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

1.8ℓパックの充填に対応したことで、中東地域からの要請に応じ、今後の海外での需要と売上増加が期待できる。

事業者の声

情熱と喜びの焼酎造り

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。