ものづくり補助金平成25年度製造業鹿児島県

『高品質とスピード化』を実現するための戦略的設備投資事業

フォービステクノ株式会社

この事例のポイント

  • 既存設備の能力では顧客のニーズに応えられず、失注する案件が出てきていた。
  • 3DCADシステムを導入し、設計作業のスピード化を図った。
  • 設計作業がスピード化し、溶接技術が向上し、工場内エアーが安定供給されるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名フォービステクノ株式会社
所在地鹿児島県 鹿児島県薩摩郡さつま町
業種その他の製造業
従業員数26人
資本金2.5億円
設立2003年

事業の背景

当社は大手電機メーカー、医療機器メーカー、ITベンダー向けに自社製品、OEM製品、板金加工部品を製造・販売している。主力のモニター関連製品はデジタルサイネージ設置の一端を担っている。デジタルサイネージは複合施設や駅、空港、病院などで急速に普及しつつあるが、人件費や電気料金が圧倒的に安い海外製品との価格競争があった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力既存設備の能力では顧客のニーズに応えられず、失注する案件が出てきていた。
  • 品質・精度価格競争ではなく「高品質とスピード」で他社との差別化を図る必要があった。

やったこと

3DCADシステムを導入し、設計作業のスピード化を図った。CO2/MAG自動溶接機を導入し、溶接技術の向上とスピード化を図った。インバータースクリューコンプレッサーを導入し、工場内エアーの安定供給を図った。今後は安全性試験基準をクリアして純正製品として認められる必要があるが、3DCADを活用して顧客ニーズに沿った製品開発と量産化に向けた提案力を強化した。その結果、受注量は増えつつある。

ソフト3DCADシステム
加工機CO2/MAG自動溶接機
その他インバータ式スクリューコンプレッサー

事業の効果

設計作業がスピード化し、溶接技術が向上し、工場内エアーが安定供給されるようになった。3DCADを活用した提案力の強化により受注量は増えつつあり、失注の原因であった品質面とスピード面の課題に対応できるようになった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性80%
  • これまでの取組との一貫性4

    主な失注原因の品質面・スピード面を強化する設備投資と、デジタルサイネージ分野への特化という一貫した方向性が示されている。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    1兆円規模と予測される市場を狙い、海外製品との価格競争を避けて高品質とスピードで差別化する方針が具体的に書かれている。

  • 課題の認識と解決4

    既存設備では応えられず失注が出ていた課題を挙げ、3DCADや溶接機の導入で解決し、新規顧客開拓や新製品開発に進むと示している。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制2

    従業員26名と設計ノウハウが紹介されているが、補助事業を遂行する体制や事務処理能力については具体的に書かれていない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    受注生産で1台ずつ丁寧に素早く届けることを価値とし、通電・液晶メーカーとのタイアップを顧客ターゲットとして整理している。

  • 事業化までの道筋2

    新規顧客開拓や新製品開発の強化は述べられているが、遂行スケジュールや課題の解決方法は書かれていない。

  • 財務と資金の調達2

    資本金2億5,000万円という事実のみで、資金調達の見込みや財務状況についての記述はない。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    デジタルサイネージは急速に普及中と書かれ、同分野で高品質化を図る方針は読み取れるが、認知度の低さや高価格化の数字は示されていない。

公的補助の必要性33%
  • 波及効果・雇用2

    デジタルサイネージが公共スペースに普及しつつあると述べるにとどまり、雇用創出や波及効果の具体的な記述はない。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献2

    3DCADによる設計効率化や顧客ニーズに沿った製品開発は書かれているが、サプライチェーン全体への貢献は示されていない。

政策面50%
  • 成長分野への進出3

    成長が予想されるデジタルサイネージ市場への進出が明記されており、市場成長分野への転換の方向性は読み取れる。

  • 地域経済への波及2

    鹿児島県さつま町の自社工場で製造していると書かれているが、地域経済への貢献や雇用創出は示されていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今後は1兆円規模に成長することが予想されるデジタルサイネージ市場をターゲットに、新規顧客開拓や新製品の開発を強化していく。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。