ものづくり補助金平成25年度製造業鹿児島県

液晶フィルム貼り付け装置の高機能化に貢献する大径樹脂テーブル製造体制構築事業

株式会社シリウス製作所

成果回転テーブルの加工径 450mm→800mm

この事例のポイント

  • 液晶ディスプレイのフィルム貼り付け工程の生産効率を上げるため、大型の樹脂製回転テーブルを量産できる体制が必要だった。
  • 既存の樹脂部品切削能力を高めるため、加工径800mmに対応した最新の立形マシニングセンタ(1台)を導入した。
  • 回転テーブルの加工径 450mm→800mm。これまで加工できなかった800mmの樹脂製回転テーブルの加工が可能になった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社シリウス製作所
所在地鹿児島県 薩摩川内市
業種プラスチック製品製造業
技術分野精密加工
従業員数13人
資本金1,200万円
設立1995年

事業の背景

当社はポリアセタール樹脂(POM)製の回転テーブルを手掛けてきた。スマートフォンやタブレット端末メーカーから、端末部品の一品一品の製造コスト削減の要求が高まっている。国内経済は緩やかに回復を続けている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力液晶ディスプレイのフィルム貼り付け工程の生産効率を上げるため、大型の樹脂製回転テーブルを量産できる体制が必要だった。
  • 新製品・新技術これまで当社が加工できた回転テーブルは最大径450mmで、800mmの大型品には対応できなかった。
  • コスト・採算端末メーカーから部品ごとの製造コスト削減の要求が高まっており、一つのテーブル上で複数の液晶フィルムを貼れるよう、テーブルサイズを既存の2倍の800mmで安定生産できる設備投資が求められていた。

やったこと

既存の樹脂部品切削能力を高めるため、加工径800mmに対応した最新の立形マシニングセンタ(1台)を導入した。機械メーカーが実施する操作技術のトレーニングプログラムに当社従業員を参加させ、大型樹脂製品の精密加工ノウハウを向上させた。導入したマシニングセンタで各種加工パラメータを調整し、樹脂製大径回転テーブルの最適加工条件を確立した。試作では材料セットから外径加工、丸あけ、ネジ加工までを行った。

  • 加工機最新立形マシニングセンタ加工径800mm対応

新しい製品・サービス:液晶ディスプレイのガラス基板固定用の樹脂製大型回転テーブル(800mm)

事業の効果

  • 回転テーブルの加工径 450mm→800mm
  • 穴位置精度公差0.1mm以内を達成
  • 面粗度0.2mmの高精度加工を達成

これまで加工できなかった800mmの樹脂製回転テーブルの加工が可能になった。穴位置精度公差0.1mm以内、面粗度0.2mmの加工精度を達成し、目標を満たした。今後は本事業の成果を活用して事業化につなげ、競争力の向上を目指す。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.5 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    過去に450mmのPOM製回転テーブルを手がけてきた経緯から、800mmへ拡大する流れは読み取れるが、経営戦略上の位置づけの記述は薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    端末メーカーからの部品コスト削減要求に応えるとあり外部環境は触れているが、競争優位性の根拠は具体的に書かれていない。

  • 課題の認識と解決4

    既存の最大径450mmが課題とされ、テーブルを2倍の800mmにして安定生産する解決策が示されており、課題と対応が対応している。

事業の実現可能性60%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    付加価値額や賃上げの目標値は書かれていないが、穴位置精度0.1mm、面粗度0.2mmの目標を達成したと記載されている。

  • 事業を進める体制3

    従業員のマシニングセンタ操作トレーニング参加と加工条件確立の取組はあるが、体制の人数や事務処理面の記述は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    顧客は端末メーカーで、テーブルサイズ2倍化が要求だと読めるが、選ばれる理由や市場規模の裏付けは書かれていない。

  • 事業化までの道筋3

    立形マシニングセンタ導入、研修、加工条件の確立と段階は示されているが、スケジュールや中長期の課題検証は書かれていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    800mm樹脂製回転テーブルの加工が従来不可能だった点は書かれているが、分野の普及度や高価格化の根拠は薄い。

公的補助の必要性27%
  • 波及効果・雇用1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献2

    最新立形マシニングセンタの導入はうかがえるが、デジタル技術の活用やサプライチェーン全体への貢献は書かれていない。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    薩摩川内市の所在は分かるが、地域の特性を活かした付加価値創出や雇用への言及は書かれていない。

今後の展望

本事業の成果を活用して事業化に繋げ、当社の競争力向上に結び付けていきたい。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。