ものづくり補助金平成25年度製造業鹿児島県

セラミックス等(新素材)の加工を一貫生産できる加工ラインの構築

株式会社アルプスエステック

成果テーブルサイズ 100%→170%

この事例のポイント

  • 大型の研削加工機が不足しており、受注できない案件があった。
  • 既存機より大型の高精度なNC精密平面研削盤(PSG106CA-iQ)を導入し、大型の研削加工機を補強して受注体制を整備した。
  • テーブルサイズ 100%→170%。NC精密平面研削盤の導入により、従来より大型で高精度な製品の加工を一貫して受注できるラインが構築できた。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社アルプスエステック
所在地鹿児島県 霧島市
業種生産用機械器具製造業
技術分野精密加工
従業員数44人
資本金6,000万円
設立2005年

事業の背景

当社は半導体装置メーカーや新素材メーカー(セラミックス、特殊金属など)から依頼を受けて加工事業を行っている。セラミックスの一貫加工を目指して各種設備を導入してきた。セラミックスの加工を総合的に一貫して行う企業は少ない。近年、高機能難削材は液晶パネルやLED照明など、あらゆる場面で利用が広がっている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力大型の研削加工機が不足しており、受注できない案件があった。
  • コスト・採算加工工程を外注しなければならない案件があった。
  • 集客・繁閑遠方の企業への拡販を図りたいが、一貫加工の体制が十分でなかった。

やったこと

既存機より大型の高精度なNC精密平面研削盤(PSG106CA-iQ)を導入し、大型の研削加工機を補強して受注体制を整備した。導入機のテーブルサイズは既存機NSG-6HDに対して面積比で70%大きい。これにより従来より大型、高精度な製品の加工を一貫して受注できるラインを構築した。導入後は近隣顧客へのプロモーションを行い、ロータリー研削や円筒研削の引き合いも得ている。

  • 加工機NC精密平面研削盤 PSG106CA-iQロータリー研削盤CNC円筒研削盤

新しい製品・サービス:セラミックス等の難削材の一貫加工ライン

事業の効果

  • テーブルサイズ 100%→170%

NC精密平面研削盤の導入により、従来より大型で高精度な製品の加工を一貫して受注できるラインが構築できた。段取り工程や加工工程の一個当たりの時間が短縮され、回転数の高速化により切削速度が向上したため、加工コストの削減と利益増が可能となった。平面研削に加え、円筒研削やロータリー研削の引き合いも得られ、さらなる設備投資を計画している。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.9 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    セラミックスの一貫加工を目指し各種設備を導入してきたとあり、過去の取組との連続性はうかがえるが、経営戦略上の位置づけは明示されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    半導体装置メーカーや新素材メーカーからの依頼があり、既存機よりテーブルサイズが面積比で70%大きい点など、強みと設備の関係が具体的に書かれている。

  • 課題の認識と解決4

    大型研削機の不足で受注できない・外注が必要という課題を認識し、導入で一貫受注と内製化を図るとしており、課題と解決策が対応している。

事業の実現可能性60%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    段取り時間短縮や切削速度向上によりコスト削減と利益増を図るとあるが、付加価値額や賃上げの目標値は数値で示されていない。

  • 事業を進める体制2

    工場長や従業員44人、設立年などの記載はあるが、補助事業を遂行する人材や事務体制について具体的な記述はない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    本事業後に平面研削のほか円筒研削・ロータリー研削の引き合いを得たとあり、顧客ニーズの裏付けが具体的に示されている。

  • 事業化までの道筋3

    追加設備投資の計画を進めていると書かれているが、スケジュールや課題解決の方法は詳しく示されていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    高機能難削材の加工で、大型・高精度製品を一貫受注できるラインを構築したとあり、同分野での高付加価値化がうかがえる。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用3

    液晶パネルやLED照明など生活向上に寄与する素材の加工という記述はあるが、国が補助する波及効果は明示されていない。

  • 費用対効果2

    加工コスト削減や利益増を図るとあるが、補助金額に対する付加価値増加などの費用対効果は数値で示されていない。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面40%
  • 成長分野への進出2

    高機能難削材の需要拡大に触れているが、日本経済の構造転換への寄与までは書かれていない。

  • 地域経済への波及2

    鹿児島県の地域企業であることは読み取れるが、地域の雇用創出や経済成長を牽引する点は明記されていない。

今後の展望

機械導入後の顧客プロモーションの結果、ロータリー研削盤・円筒研削盤向けの案件も引き合いを得ている。そのため既存機より大型の装置を導入し、受注体制をさらに強化する計画である。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。