ものづくり補助金平成25年度農業、林業鹿児島県

自社ブランド「やごろう豚」と天然塩と天然香辛料だけの手作りハム・ウインナー類の製造

有限会社大成畜産

この事例のポイント

  • 小さな肉屋では大手と同じ商品を販売しても活路が見出せないため、オンリーワン商品で勝負する必要があった。
  • 平成27年9月にものづくり補助金で加工用機械9台を導入し、無添加ハム・ソーセージの製造を開始した。
  • 補助事業により無添加のハム・ソーセージの製造を開始し、やごろう豚だけを使った安心安全な高付加価値加工品が完成した。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社大成畜産
所在地鹿児島県 曽於市
業種農業
技術分野機械制御,材料製造プロセス,製造環境
従業員数49人
資本金300万円
設立1998年

事業の背景

有限会社大成畜産は平成10年に設立され、養豚から精肉店・レストランまで手がける。最初は2頭の豚から始め、55年の歩みの中で、現在は5農場で母豚2,000頭、肉豚35,000頭の規模に拡大した。他社で委託製造していたハム・ウインナー等を主力としていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術小さな肉屋では大手と同じ商品を販売しても活路が見出せないため、オンリーワン商品で勝負する必要があった。
  • 品質・精度他社に委託して製造していたハム・ウインナー等は大量生産品で、保存性を高めるために化学合成食品添加物を使わざるを得なかった。
  • 生産能力委託加工・販売に頼っていたため、自社で素材を活かした自然な肉本来のおいしさの製品を作れていなかった。

やったこと

平成27年9月にものづくり補助金で加工用機械9台を導入し、無添加ハム・ソーセージの製造を開始した。導入したドイツ製の加工機械は洗浄が容易で衛生的であり、原材料に負荷を与えずスピーディーに製造でき、生産性が向上する。自社生産の「やごろう豚」のみを使い、天然の塩や香辛料、桜チップ燻製などの素材にこだわって手作りの高付加価値加工品を製造した。化学調味料・発色剤・結着材・防腐剤は一切使用せず、熟成自然づくり製法で一本一本製造する。

加工機加工用機械(ドイツ製)

新しい製品・サービス:やごろう豚豚骨出汁入り無添加ハム・ソーセージ

事業の効果

補助事業により無添加のハム・ソーセージの製造を開始し、やごろう豚だけを使った安心安全な高付加価値加工品が完成した。加工機械の導入により製造が効率化し、生産性が向上した。知名度が低く販売にはまだ繋がっていないが、口コミや展示会出展で売上拡大を図り、2年後に東京進出を予定している。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性4

    他社委託で製造していた加工品を自社生産に切り替え、養豚業55年の経歴を背景に自社ブランドの無添加加工品へ一貫して取り組んでいる点が読み取れる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    大手と同じ商品では活路がないとして差別化を図り、5農場母豚2,000頭・肉豚35,000頭の規模を自社の強みとして示している。

  • 課題の認識と解決3

    添加物の安全性を課題と捉え無添加製法に転換したと書かれているが、売上や付加価値の数値を伴う計画は示されていない。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    売上拡大を図るとあるのみで、付加価値額や賃上げの具体的な目標値は示されていない。

  • 事業を進める体制3

    従業員49名で加工機械9台を導入し製造を開始したと書かれ、生産体制は一定程度うかがえる。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    化学調味料や防腐剤を使わない点と天然塩・香辛料が特徴として示されるが、ターゲット顧客は明示されていない。

  • 事業化までの道筋3

    口コミや展示会で売上拡大を図り、2年後に東京進出を予定するという時期付きの方針が示されている。

  • 財務と資金の調達2

    資本金300万円の記載はあるが、資金調達の見込みや財務状況には触れられていない。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    化学調味料・発色剤・結着材・防腐剤を一切使わない手作りハム・ソーセージで、同分野での高付加価値化を図っている。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    地域の大隅エリアで事業を行うとあるが、波及効果や新規雇用の創出については記載がない。

  • 費用対効果2

    加工機械9台の導入が書かれているが、投資額や付加価値増加などの費用対効果の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献2

    熟成自然づくり製法など伝統的な手法が中心で、デジタル技術やビジネスモデルの革新はうかがえない。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    大隅地域の天然塩や香辛料、桜チップを使う点はうかがえるが、地域の経済成長を牽引する効果は書かれていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

口コミ、展示会出展等で売上拡大を図り、2年後には東京進出の予定である。

事業者の声

小さな肉屋で大手と同じ商品を販売しても活路は見出せなく、オンリーワン商品で勝負。やごろう豚豚骨出汁入り無添加ハム・ソーセージを製造することで、未来への道標が出来たと思います。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。