ものづくり補助金平成25年度製造業鹿児島県

デザイナー主導によるローコストオーダーメイド家具製造の為の設備導入

株式会社青友社

成果NCルーターでのプログラム入力時間 8時間→2.5時間

この事例のポイント

  • コスト競争が激しく、海外の加工品に多くのシェアを奪われている。
  • NCルーターを導入し、5月14日に搬入と据付を終えた。
  • NCルーターでのプログラム入力時間 8時間→2.5時間。NCルーターの導入により、プログラムの入力時間が大幅に短縮され、低価格と納期短縮が十分に見込めるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社青友社
所在地鹿児島県 鹿児島市
業種家具・装備品製造業
技術分野立体造形
従業員数14人
資本金2,000万円
設立1983年

事業の背景

当社は昭和58年の創業以来32年間、家具の製造を行ってきた。従業員の手作業による技術力の向上により速度と品質を高め、その実績で認知を得て成長してきた。一方で、コスト競争にさらされ、海外の加工品に多くのシェアを奪われている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • コスト・採算コスト競争が激しく、海外の加工品に多くのシェアを奪われている。
  • 生産能力手作業の技術に頼るだけでは、短納期で低コストの一次加工品を安定して作ることが難しい。
  • 人手・技能既存のNCルーターは複雑なプログラム入力が必要で、社内で操作できる者が限られていた。
  • 納期・工程プログラム入力に相当の時間がかかるため、納期に余裕を持たせる必要があった。

やったこと

NCルーターを導入し、5月14日に搬入と据付を終えた。現時点では操作担当者が操作の確認を中心にテスト加工を行っている。プログラムはコード入力の特殊なものから図で加工を確認できる簡易なものまで対応でき、よく使うプログラムを登録して寸法変更にもすぐ微調整できるようにした。加工プログラムの簡易作成、機械操作の簡単さ、三次元切削、3m以上の加工への対応を備え、製造メーカーによる操作教育訓練も受けた。

新しい製品・サービス:複雑な加工を求められるオーダー家具

事業の効果

  • NCルーターでのプログラム入力時間 8時間→2.5時間

NCルーターの導入により、プログラムの入力時間が大幅に短縮され、低価格と納期短縮が十分に見込めるようになった。複雑な加工を求められるオーダー家具への対応幅が広がり、これまで半製品で購入していたものを、端材や残材を再生利用して付加価値の高い製品として出荷できると期待される。手作業では難しい精度の高い加工も、社内で扱える範囲が広がった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.7 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    過去の家具製造と技術力の蓄積を背景に設備導入を位置付けており、創業32年の経緯は読み取れるが、経営戦略上の明確な位置付けは具体的に書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    海外加工品にシェアを奪われている現状と、短納期・低価格で一次加工品を製造する必要性が書かれており、強み弱みを踏まえた内容が読み取れる。

  • 課題の認識と解決4

    課題として納期確保と操作者の限定が挙げられ、NCルーター導入で1日かかっていた入力が2・3時間になるなど解決策が具体的に示されている。

事業の実現可能性56%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    入力時間が1日から2・3時間になると記載があるが、付加価値額や賃上げの目標値は示されていない。

  • 事業を進める体制3

    操作教育や従業員の加工設定教育を今後の取組として挙げているが、体制や人員配置の具体性は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    顧客要望に応じた多様なオーダー家具の低価格・短納期供給というニーズは読み取れるが、顧客ターゲットや選ばれる理由の整理は薄い。

  • 事業化までの道筋3

    教育、作業習熟、パンフレット配布と今後の方針は示されているが、スケジュールや課題解決の期限は書かれていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    オーダー家具の複雑加工に対応し端材を活かして付加価値の高い製品を出荷する点は読み取れるが、市場での希少性の根拠は示されていない。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    地域企業の技術継承や雇用に触れる記述はわずかだが、国が補助する波及効果は具体的に書かれていない。

  • 費用対効果2

    半製品購入から自社端材再生への転換が期待されるとあるが、補助金額に対する付加価値増加の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献2

    三次元切削など先進的な加工機能は示されているが、地域やサプライチェーンのイノベーションへの貢献は書かれていない。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    鹿児島市で地元の家具製造を続けてきた点は読み取れるが、地域経済の牽引や雇用創出の見通しは具体的に書かれていない。

今後の展望

今後は、従業員が幅広く使えるように加工設定方法の教育を行い、業務速度を上げるための作業習熟を進める。あわせて加工技術をアピールするツールを作成し、パンフレットを配布して市場性を広げていく方針である。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。