ものづくり補助金平成25年度製造業鹿児島県

自動製麹装置の大型装置化への対応と安価に製造する機械の導入

株式会社河内源一郎商店

この事例のポイント

  • 種麹投入後18時間以上経過すると発熱が激しくなり、所定の温度を保つには高圧で大量の風を送って冷却し続けなければならなかった。
  • 自動製麹装置の最大の課題を解決するため、回転揚捧装置の開発を行った。
  • 従来のドラム式製麹装置に比べて製造コストを削減できた。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社河内源一郎商店
所在地鹿児島県 鹿児島市
業種その他の製造業
技術分野機械制御,精密加工,製造環境
従業員数41人
資本金1,000万円
設立1953年

事業の背景

当社は焼酎用麹の自動製造装置を製造している。主力は河内式完全自動製麹装置である。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力種麹投入後18時間以上経過すると発熱が激しくなり、所定の温度を保つには高圧で大量の風を送って冷却し続けなければならなかった。
  • 品質・精度高圧の風を送ると麹が必要以上に乾燥し、必要なクエン酸が十分に生成されなかった。
  • コスト・採算その冷却方式のため設備投資コストが高くなっていた。

やったこと

自動製麹装置の最大の課題を解決するため、回転揚捧装置の開発を行った。縦型の円筒形携振機を安価に自作するために、鉄板の曲げ角度を自在に変えられるペンディング(折り曲げ)装置を導入した。回転方向に沿って湾曲または曲げるためのフリーベンダーを購入し、技術的課題の解決を図った。新しく分割構造とした円筒形携振機により、能力の大型化と製造コストの低減、装置の安価な製造を実現するための機械加工装置を導入した。

  • 加工機ペンディング(折り曲げ)装置フリーベンダー

新しい製品・サービス:分割構造の円筒形自動製麹装置

事業の効果

従来のドラム式製麹装置に比べて製造コストを削減できた。出来上がった麹菌の品質が向上し、ユーザーから高い評価を得た。装置製作費のコストダウンが達成され、大型装置への対応も可能となった。沖縄のような高温地帯のマーケットが回復し、売上の向上が見込める。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.2 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性2

    焼酎用麹自動製造装置の課題解決に取り組んだことはうかがえるが、経営戦略上の位置付けや過去の取組との一貫性は書かれていません。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    沖縄など高温地帯のマーケット回復や、黒酢・焼酎メーカーからの引き合いに触れ、外部環境への言及はあるが、競争優位の根拠は具体性が薄いです。

  • 課題の認識と解決4

    発熱による乾燥とクエン酸不足という課題を明示し、回転撹拌装置で解決する方針と、今後のバリエーション追加による売上増を述べています。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    製造コスト削減や売上向上が見込めるとあるが、付加価値額や賃上げの目標値は数値で示されていません。

  • 事業を進める体制1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    麹の品質向上とユーザーからの高い評価、引き合いがあると書かれ、選ばれる理由は読み取れるが顧客ターゲットの整理は薄いです。

  • 事業化までの道筋3

    円筒形装置のバリエーションを増やす方針はあるが、スケジュールや遂行方法の詳細は示されていません。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    従来のドラム式より製造コストを削減した装置とあるが、高付加価値化や高価格化を示す数値や根拠は書かれていません。

公的補助の必要性33%
  • 波及効果・雇用2

    焼酎・黒酢業界への供給や大型装置対応が示されるが、地域波及や雇用創出の記述はわずかです。

  • 費用対効果2

    製造コスト削減と装置製作費のコストダウンは述べられるが、補助金投入額に対する効果の数値は書かれていません。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    鹿児島の焼酎・黒酢産業との関わりはうかがえるが、地域の特性を活かした雇用や成長への言及は乏しいです。

今後の展望

円筒形自動製麹装置のバリエーションを増やすことで売り上げ増を見込んでいる。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。