ものづくり補助金平成25年度建設業鹿児島県

自動供給連続穴明切断複合加工機導入で増産体制を構築し競争力強化を図る

有限会社入木田鐵工

成果売上 1倍→1.8倍

この事例のポイント

  • 既存の条鋼加工機では加工の際に溶接で掴み代を継ぎ足さなければならず、印字も手書きで行うため、生産効率が非常に低かった。
  • 自動供給連続穴明切断複合加工機(ビームワーカー)を導入した。
  • 売上 1倍→1.8倍。導入後は生産効率が格段に向上し、高品質・短納期といった顧客の要望にも応えられるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社入木田鐵工
所在地鹿児島県 曽於市
業種職別工事業
従業員数24人
資本金800万円
設立1992年

事業の背景

当社は建築用鉄骨の加工を主に行っている会社である。鉄骨製作工場認定制度ではMグレードの認定を受けている。条鋼加工機は使用頻度が最も高く、当社には必要不可欠な設備である。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力既存の条鋼加工機では加工の際に溶接で掴み代を継ぎ足さなければならず、印字も手書きで行うため、生産効率が非常に低かった。
  • コスト・採算年間の加工量の約3%程度が廃材として廃棄されており、多くの課題を抱えていた。

やったこと

自動供給連続穴明切断複合加工機(ビームワーカー)を導入した。材料の自動供給から穴あけ・切断加工まで連続して行えるようになった。製品番号の印字や溶接用罫書きも加工と同時に自動で行えるようになった。

加工機自動供給連続穴明切断複合加工機(ビームワーカー)

事業の効果

  • 売上 1倍→1.8倍

導入後は生産効率が格段に向上し、高品質・短納期といった顧客の要望にも応えられるようになった。ロス材を抑えられるようになったことで、コストも大幅に削減され競争力が強化された。受注件数は過去最高を更新中で、売上は申請前と比較して約1.8倍に伸びている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.9 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性80%
  • これまでの取組との一貫性3

    既存の条鋼加工機が業績を伸ばした主力設備で、設立以来の整理整頓や鉄骨加工の事業実績との一貫性はうかがえるが、経営戦略上の位置付けは明記されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    Mグレードから上位Hグレード申請を準備し都市部の高層ビルへ展開する方針が示され、顧客や市場の動向を踏まえた競争力強化の狙いが具体的に読み取れる。

  • 課題の認識と解決5

    既存設備の溶接での掴み代継ぎ足し・手書き印字・年間加工量の約3%の廃材といった課題を挙げ、導入後の売上約1.8倍、ロス材削減によるコスト大幅削減まで示されている。

事業の実現可能性56%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    受注件数の過去最高更新や売上約1.8倍は示されるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれておらず、実現可能性の根拠は薄い。

  • 事業を進める体制3

    社員が操作をマスターして作業スピードが向上したとあり、人材面の体制はうかがえるが、事務処理や補助事業の遂行体制の記載は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    高品質・短納期といった顧客要望に応えられるようになり、牛舎からホームセンター・国立病院まで幅広く受注していると具体的に示されている。

  • 事業化までの道筋3

    Hグレード申請に向けた準備や既存顧客を大切にした規模拡張の方針は示されるが、スケジュールや課題解決の方法は具体的に書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    鉄骨加工の一般的な認知度や高水準化の度合いは書かれていないが、Hグレード取得による上位分野への進出がうかがえる。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用2

    都市部の高層ビルなど大型物件を手掛けることで地域の建築需要に関わる点がうかがえるが、経済波及効果や雇用創出の数値は書かれていない。

  • 費用対効果4

    ロス材削減によるコスト大幅削減、受注件数の過去最高更新、売上約1.8倍と、導入効果と費用対効果の関係が具体的に読み取れる。

  • イノベーションへの貢献2

    自動供給から穴あけ・切断・印字まで連続加工する設備の導入はうかがえるが、サプライチェーンへの貢献や新ビジネスモデルの記載はない。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    鹿児島県内の企業として県内外から受注し、地域の建築物件を手掛けている点は読み取れるが、雇用創出や地域成長への言及は薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

鉄骨製作工場認定制度でより上位のHグレードの申請に向けて準備を進めている。Hグレードになれば都市部の高層ビルなども手掛けられ、受注の幅が広がることが期待される。既存の顧客を大切にしながら、受注できる規模を拡張していく方針である。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。