ものづくり補助金平成25年度製造業沖縄県

デジタル生地印刷機器を活用したオリジナルデザイン製品の展開

株式会社アイアム

この事例のポイント

  • 既存のTシャツ製造に加えて、他社と差別化したオリジナリティのあるかりゆしウェアを製造する必要があった。
  • 生地をデザインできるテキスタイルインクジェットプリントシステムを導入した。
  • テキスタイルインクジェットプリンターにより、大量の在庫を持たずに様々なデザインのかりゆしウェアを小ロットで製造できるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社アイアム
所在地沖縄県 那覇市
業種繊維工業
技術分野情報処理,製造環境
従業員数39人
資本金1,000万円
設立1994年

事業の背景

当社はオリジナルTシャツの製造・販売とウェブサイト制作を行っている。製造部門ではこれまでTシャツのみを製造していた。かりゆしウェアの製造を手掛けることになったが、生地をデザインする設備がなかったため、新型機器の導入に至った。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術既存のTシャツ製造に加えて、他社と差別化したオリジナリティのあるかりゆしウェアを製造する必要があった。
  • 生産能力生地のデザインを自社で行える設備がなく、大量の在庫を持たずに多様なデザインを製造できる体制が必要だった。
  • コスト・採算生地の加工を外注に頼っており、設計から製作までを自社で一貫して行ってコストを削減する必要があった。

やったこと

生地をデザインできるテキスタイルインクジェットプリントシステムを導入した。プリント後の工程を一定温度の熱処理だけで完了できるテキスタイルインクジェットプリンターを導入し、作業効率を高めた。生地前処理機を導入し、生地の発色と色落ちしにくさを高めた。トンネル型生地乾燥機は電気型からガス型に切り替え、温風で均等に乾燥できるようにした。オリジナルのRIPシステムを用いてイラストレーターでプリント箇所を指示し、部分印刷を効率的に設計できるようにした。

加工機テキスタイルインクジェットプリンター
加工機生地前処理機
加工機トンネル型生地乾燥機
ソフトオリジナルRIPシステム

新しい製品・サービス:ドライかりゆし

事業の効果

テキスタイルインクジェットプリンターにより、大量の在庫を持たずに様々なデザインのかりゆしウェアを小ロットで製造できるようになった。部分印刷を効率的に設計でき、生地を外注する必要がなくなったため、大幅なコスト削減につながった。生地前処理機とトンネル型生地乾燥機により、発色が良く色落ちしない高品質の生地を作ることができ、デザインの幅も広がった。多様化するエンドユーザーの要望に細かく対応でき、多くの取引先に喜ばれている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.2 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性53%
  • これまでの取組との一貫性3

    既存のTシャツ製造に加え、かりゆしウェア製造を始めるための新型機器導入と記載があり、事業拡張の位置付けは読めるが、過去の取組との連続性までは書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性2

    市場や競合の状況、自社の強み・弱みの分析は書かれていないが、他社と差別化したオリジナリティある製造を目指すとの記載がわずかにうかがえる。

  • 課題の認識と解決3

    製造部門で課題となっていた在庫・外注によるコストに対し、小ロット製造や外注不要による大幅なコスト削減という解決策が示されている。ただし数値はない。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    付加価値額の増加や賃上げの目標値は記載されていない。大幅なコスト削減とは書かれているが、目標値としては示されていない。

  • 事業を進める体制2

    設計から製作までを一貫して自社で行う体制は読めるが、人材や事務処理能力についての具体的記載はない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    オリジナリティある様々なデザインのかりゆしウェアを小ロットで製造でき、多様化するエンドユーザーの要望に細かく対応でき多くの取引先に喜ばれていると記載がある。

  • 事業化までの道筋2

    導入機器の運用や工程は記載されているが、中長期の課題検証、スケジュール、課題解決方法は書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    かりゆしウェアのオリジナルデザイン製品への取組と、発色・色落ちしない高品質化による高付加価値化の記載があるが、分野の普及度に関する記述はない。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 費用対効果3

    外注をなくし大幅なコスト削減につながったと記載があるが、投入額や付加価値額の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献2

    デザインの自社化や一貫設計によるサプライチェーンへの貢献がわずかにうかがえるが、先端的デジタル技術の活用による地域貢献までは書かれていない。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    沖縄県那覇市の事業者でかりゆしウェアを製造している点はうかがえるが、地域の特性を活かした雇用創出や成長牽引の記載はない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今後は、かりゆしウェアに限らず、バッグなどの小物類やアクセントとしてポケットだけプリントするなど、様々な商品への応用や使い方を模索していきたい。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。