ものづくり補助金平成27年度建設業北海道

霊芝(マンネンタケ)栽培増産に伴う内製化促進

央幸設備工業株式会社

成果従来より20%以上削減できる見込み

この事例のポイント

  • 国内外の競争力を強化するため、霊芝の生産を内製化して一貫生産工程で大量生産できる体制を整える必要があった。
  • 美唄市の廃校舎を活用し、栽培から商品化までに必要なラインを構築するため機械装置を導入した。
  • 従来より20%以上削減できる見込み。外注していた加工作業を自社で行えるようになり、栽培から商品化までの内製化が進んだ。

事業者のプロフィール

事業者名央幸設備工業株式会社
所在地北海道 美唄市
業種設備工事業
技術分野製造環境
従業員数42人
資本金7,000万円
設立1968年

事業の背景

央幸設備工業は空調・給排水などの設備工事を主力とする会社である。2004年から霊芝の人工栽培に取り組み、2005年には完全無農薬栽培に成功した。2011年に株式会社北海道霊芝を設立して生産から流通までを一体化し、2015年には美唄市の廃校舎に最新設備を導入して内製化を行った。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力国内外の競争力を強化するため、霊芝の生産を内製化して一貫生産工程で大量生産できる体制を整える必要があった。

やったこと

美唄市の廃校舎を活用し、栽培から商品化までに必要なラインを構築するため機械装置を導入した。旧体育館を霊芝の温室栽培スペースとし、木質ペレットボイラーでつくった温水を熱交換器温風システムで工場暖房と生産ハウスの温度維持に利用する。旧校舎には霊芝原木を断裁するオリエントミル、異物を検出する金属異物探査機、微粉砕機とふるい分け機ボールミル、カプセル充填機、ティーパック充填機を整備した。

その他木質ペレットボイラー
その他ブレート式熱交換器(熱交換器温風システム)
加工機オリエントミル
検査測定金属異物探査機
加工機微粉砕機
加工機ふるい分け機ボールミル
加工機カプセル充填機
加工機ティーパック充填機

新しい製品・サービス:霊芝を使ったサプリメント(純北海道産100%)

事業の効果

  • 従来より20%以上削減できる見込み

外注していた加工作業を自社で行えるようになり、栽培から商品化までの内製化が進んだ。品質管理を徹底でき、作業時間も大幅に短縮されてスケジュール管理もしやすくなった。大量生産だけでなく小ロットの商品化にも対応できるようになった。従来の加工作業にあたっていた人員は新製品開発や新しい栽培方法の研究に充てられ、新製品の創出や技術革新が期待できる。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.8 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    空調や給排水のノウハウを生かし霊芝の栽培から製造販売まで担う事業体制を構築したと書かれ、過去の取組との一貫性がうかがえる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    希少な霊芝のバイオ栽培や北海道産100%の商品という強みは書かれているが、市場動向との関係は具体的に述べられていない。

  • 課題の認識と解決3

    栽培から商品化までの内製化で外注加工を自社化し、作業時間短縮やスケジュール管理改善が書かれているが、数値は示されていない。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    栽培コストを従来より20%以上削減できる見込みと数値が示されているが、付加価値額や賃上げの目標は書かれていない。

  • 事業を進める体制3

    設備工事会社として栽培から製造販売まで担う体制が書かれているが、人材や事務処理体制の具体は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    安全安心で高品質なオール・メイドイン北海道の商品と、高齢化で健康に配慮する人が増える点が書かれているが、顧客ターゲットは明確でない。

  • 事業化までの道筋2

    新製品開発や新栽培方法の研究に人員を振り向けるとあるが、中長期の遂行方法やスケジュールは書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    霊芝を人工栽培で高品質に生産し、完全無農薬栽培や一貫生産を行う点が書かれているが、普及度や高価格化の水準は示されていない。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用3

    新たな雇用の創出や美唄・北海道への貢献が書かれているが、経済波及効果の数値は示されていない。

  • 費用対効果3

    栽培コストを20%以上削減できる見込みが示されているが、補助金額に対する費用対効果の記述はない。

  • イノベーションへの貢献2

    廃校を活用し最新設備を導入した点は書かれているが、先端的デジタル技術や新ビジネスモデルへの言及はうかがえない。

政策面60%
  • 成長分野への進出2

    バイオ技術による人工栽培と健康素材の製造という成長分野への進出がうかがえるが、構造転換への言及は乏しい。

  • 地域経済への波及4

    美唄市の廃校舎を霊芝工場に活用し、新たな雇用創出と北海道ブランドへの貢献が具体的に書かれている。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

一貫製造のオール北海道として国内外への販路拡大を見込んでいる。

事業者の声

霊芝栽培が軌道に乗り、廃校を工場に活用し、最新設備の導入もできました。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。