ものづくり補助金平成25年度製造業沖縄県

折込チラシ広告を短期間で提供するサービスの革新

株式会社琉球若草

この事例のポイント

  • 群馬県にある本社のサーバーと距離が離れているため回線速度が遅く、版下データ制作のたびに商品写真や価格、商品名などの情報を取り寄せるのに時間がかかっていた。
  • 顧客から預かった商品写真データと商品名・価格などの文字データをサーバー内に蓄積し、顧客の代わりに管理するデータベース機能を実装した。
  • チラシ制作システムサーバーの導入により、顧客から要望の強かった短納期化を実現できた。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社琉球若草
所在地沖縄県 名護市
業種印刷・同関連業
従業員数30人
資本金1,000万円
設立2015年

事業の背景

当社は折込チラシの版下データ制作と印刷を行っている。版下データ制作のたびに、群馬県にある本社のサーバーから大量の商品写真データや価格、商品名などの情報を取り寄せていた。顧客からは折込チラシの短納期化が強く求められていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力群馬県にある本社のサーバーと距離が離れているため回線速度が遅く、版下データ制作のたびに商品写真や価格、商品名などの情報を取り寄せるのに時間がかかっていた。
  • 納期・工程顧客に早めに掲載情報を確定してもらう必要があったが、顧客は他社の動向を見ながら印刷直前まで掲載商品や価格を検討したいという要望があった。
  • 納期・工程顧客の要望に応えるため、受注から納品までの期間を短くすることが求められていた。

やったこと

顧客から預かった商品写真データと商品名・価格などの文字データをサーバー内に蓄積し、顧客の代わりに管理するデータベース機能を実装した。これにより顧客が自社の商品データを管理して原稿を作成する手間が省けた。さらにサーバーに自動組版機能を追加し、商品写真と商品名の文字データを自動的に組み合わせて大まかなレイアウトを組めるようにした。あわせて情報更新機能を追加し、掲載情報をタイムリーに更新できるようにした。群馬県の本社サーバーへの接続が不要になり、版下データ制作の作業スピードが向上した。

その他チラシ制作システムサーバー
ソフト自動組版機能

事業の効果

チラシ制作システムサーバーの導入により、顧客から要望の強かった短納期化を実現できた。情報鮮度の向上、効果の高い広告の制作、売り上げの増加につながった。作業の効率化とクオリティの向上も実現し、他社との差別化を図れた。顧客満足度が向上してリピーター客が増え、沖縄県の経済金融活性化特別地区の税制優遇対象企業にも認定された。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.5 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    既存の折込チラシ版下制作・印刷事業の延長で、チラシ制作システム導入が位置付けられている。ただし経営戦略上の明確な位置付けは書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    顧客からの短納期要望に応えるため、県外チラシ制作を主に行う事業特性と、サーバー導入による差別化が書かれている。市場環境の詳細は薄い。

  • 課題の認識と解決4

    回線速度の遅さで顧客の確定が遅れる課題を認識し、サーバー導入で短納期化を図った点が具体的に書かれている。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    短納期化や売上増加は書かれているが、付加価値額や賃上げの数値目標は記載されていない。

  • 事業を進める体制2

    事業の遂行体制として従業員数30人程度の記載はあるが、補助事業を遂行する人材や事務処理体制の詳細は読み取れない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    顧客要望の短納期化と差別化、リピーター増加が書かれ、選ばれる理由はうかがえるが顧客ターゲットの整理は薄い。

  • 事業化までの道筋3

    今後は自動組版の適応範囲拡大や県内企業への提供拡充を目指すと書かれ、中長期の方向性はあるがスケジュールは薄い。

  • 財務と資金の調達2

    資本金1,000万円と順調な業績伸長の記載はあるが、資金調達の見込みは書かれていない。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    折込チラシ制作の短納期化という分野で、一般的な普及度や高付加価値化の水準を示す記述は限定的。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用3

    沖縄県の経済金融活性化特別地区の税制優遇対象として地元産業振興に貢献したと書かれているが、波及効果の定量説明は薄い。

  • 費用対効果2

    短納期化と売上増加は書かれているが、補助金投入額に対する費用対効果の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献2

    自動組版と情報更新機能によるデジタル活用は書かれているが、サプライチェーン全体への貢献は読み取れない。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    沖縄県の地域特性を活かし地元の産業振興に貢献したとの記述があるが、雇用創出の具体数は書かれていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今後は、顧客が掲載商品を考えたり原稿を作成したりする時間に余裕が持てるよう、自動組版機能の適用範囲を広げ、あらゆるチラシに使えるシステムを構築して制作物のさらなる短納期化を実現したい。県内企業にも優れたサービス・ノウハウの提供を広げていきたい。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。