ものづくり補助金平成25年度製造業沖縄県

廃木材の再利用、生産機械設備、工場内製造環境の改善事業

南部オガ粉生産事業協同組合

成果1日の裁断可能数 250枚→650枚

この事例のポイント

  • かりゆしウエアの人気が高く生産量を上げる必要があったが、生地の裁断を5人の作業員が手作業で行っており、生産拡大の大きなネックとなっていた。
  • ものづくり補助金を活用して自動裁断機(CAM)を導入し、裁断のスピードと精度を上げることを目指した。
  • 1日の裁断可能数 250枚→650枚。5人で行っていた裁断作業がCAMによりオペレーター2人で行えるようになり、省人化が進んだ。

事業者のプロフィール

事業者名南部オガ粉生産事業協同組合
所在地沖縄県 沖縄市
業種木材・木製品製造業
技術分野バイオ
従業員数52人
資本金2,897万円

事業の背景

当社は日進商会の100%出資子会社で、日進商会は昭和27年に事業を開始し、スクールユニフォームやビジネスユニフォーム、かりゆしウエア(MAJUNブランド)を製造販売している。当社は日進商会が企画発注したかりゆしウエアについて、パターン作成から裁断、縫製、プレス、検査までを一貫して担当している。当社は高級シャツで使われる「巻伏せ本縫い」を採用しており、この縫製法でかりゆしウエアを作るメーカーは県内でまだ少ない。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力かりゆしウエアの人気が高く生産量を上げる必要があったが、生地の裁断を5人の作業員が手作業で行っており、生産拡大の大きなネックとなっていた。
  • コスト・採算手作業による裁断は高コストになっていた。
  • 納期・工程手作業による裁断は納期の遅れを生じさせていた。
  • 品質・精度手作業による裁断では品質のブレが発生していた。

やったこと

ものづくり補助金を活用して自動裁断機(CAM)を導入し、裁断のスピードと精度を上げることを目指した。導入に際してはメーカーの技術指導を受け、手作業と機械での裁断の比較も行った。その結果、一日の裁断可能数は手作業の250枚から機械裁断の650枚へ、2.6倍になる見込みであることがわかった。

事業の効果

  • 1日の裁断可能数 250枚→650枚
  • 裁断作業の人数 5人→2人

5人で行っていた裁断作業がCAMによりオペレーター2人で行えるようになり、省人化が進んだ。手作業で生じていた下段での生地のズレが解消され、切断線がゆがむことがなくなったため、縫製作業がスムーズになり製品の品質も向上した。裁断の効率化により小ロットでの裁断も可能になり、納期を遅らせずに顧客の細かいニーズへ対応できるようになると見込まれている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.8 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性2

    事例はかりゆしウエアの生産量拡大が目的とされ、過去の取組との一貫性までは読み取れない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    かりゆしウエアの人気と県内で少ない巻伏せ本縫いの手法が強みとして具体的に書かれている。

  • 課題の認識と解決5

    裁断作業5人の手作業による高コスト・納期遅れ・品質のブレという課題を、CAM導入で2.6倍の裁断数に高める計画として示している。

事業の実現可能性64%
  • 付加価値・賃上げの目標5

    一日の裁断可能数が手作業250枚から機械650枚へ2.6倍、1年後仕掛かり1,000枚、導入後数年で1日500枚と数値目標が明記されている。

  • 事業を進める体制2

    メーカーの技術指導を受けたとあるが、体制や人材、事務処理能力の確保については書かれていない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    顧客の細かいニーズへの対応や小ロット裁断が可能になると書かれるが、ターゲットやニーズの裏付けは薄い。

  • 事業化までの道筋3

    ほかの工程の機械化や新たな人員採用、技術教育に取り組む方針は示されるが、スケジュールは具体性が薄い。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    巻伏せ本縫いで作るかりゆしウエアは県内でまだ少ないと書かれ、高水準の差別化がうかがえる。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    県内の縫製業での雇用拡大に触れるが、経済波及効果や社会インフラとしての国の補助の必要性は書かれていない。

  • 費用対効果3

    裁断作業の人員が5人から2人になり、枚数も2.6倍と効率化が示されるが、補助金額との比較は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    沖縄県内でかりゆしウエアを製造し雇用拡大につなげる点はうかがえるが、地域の特性を活かした付加価値の詳細は薄い。

今後の展望

CAM導入後1年で仕掛かり1,000枚(かりゆしウエア生産量の4日分)を目標とし、生産量の増加に対応する。あわせてほかの工程も機械化を進め、新たな人員を採用して縫製ラインの拡充と技術教育に取り組む計画である。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。