ものづくり補助金平成25年度製造業沖縄県

原料産地離島製造工場の充填計量機導入による生産力の向上計画

コーラルインターナショナル株式会社

成果1tあたりの作業工数 80h/t→16h/t

この事例のポイント

  • 超微粒子で塊になりやすく、振動ふるい機で目詰まりが起きるため、常に一人のスタッフが付きっ切りで作業しなければならなかった。
  • メーカーと綿密な打ち合わせを行い、分級から充填までを全自動化した充填計量製造設備一式を導入した。
  • 1tあたりの作業工数 80h/t→16h/t。充填計量製造設備一式の導入により、1tあたりの作業工数が5分の1に削減され、日産400kgの生産能力を得た。

事業者のプロフィール

事業者名コーラルインターナショナル株式会社
所在地沖縄県 石垣市
業種食料品製造業
技術分野製造環境
従業員数24人
資本金4,500万円
設立1977年

事業の背景

与那国島にある自社鉱山から採掘した化石サンゴを、洗浄・粉砕・熱処理して粉末化し製品化・販売している。主力製品の栄養機能食品は、体内での吸収力を高めるため超微粒子のパウダーに仕上げている。粉砕と殺菌のラインは1日約500kgの生産量があったが、分級と充填の工程が追いつかない状況だった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力超微粒子で塊になりやすく、振動ふるい機で目詰まりが起きるため、常に一人のスタッフが付きっ切りで作業しなければならなかった。
  • 人手・技能単調で集中力を要する作業のため精神的な負担が大きく、離島という地域柄から労働力も集まりにくかった。
  • 納期・工程分級・充填は1日100kgにとどまり、粉砕・殺菌ラインの約500kg/日に対して効率が悪くネックとなっていたため、顧客の希望する納期に応えられず機会損失が生じていた。

やったこと

メーカーと綿密な打ち合わせを行い、分級から充填までを全自動化した充填計量製造設備一式を導入した。仕様は、退勤前に原料を機械にセットしてスイッチを押すと、翌朝には分級されてタンクにたまっている、人員を配置しない運用とした。自社で清掃やメンテナンスができるよう、塩害に強いステンレスを採用した。

事業の効果

  • 1tあたりの作業工数 80h/t→16h/t
  • 分級・充填の1日あたり生産量 100kg/日→400kg/日

充填計量製造設備一式の導入により、1tあたりの作業工数が5分の1に削減され、日産400kgの生産能力を得た。これにより健康食品製造ラインのボトルネックが大幅に解消された。また、異物混入の抑制や在庫保管場所の省スペース化といった効果も得られた。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均3.3 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性80%
  • これまでの取組との一貫性3

    離島の化石サンゴ製品で粉砕から充填までの生産ライン改善に取り組み、機会損失の解消を目指した。過去の取組との連続性は書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    自社鉱山の原料、健康志向が高まる南アジア市場、離島の労働力不足という外部環境と経営資源の関係が具体的に書かれている。

  • 課題の認識と解決5

    粉砕500kg/日に対し分級・充填が100kgで、納期対応ができないと明記。作業工数80h/tを16h/tに削減する改善を行った。

事業の実現可能性68%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    作業工数80h/tから16h/tへ5分の1、日産400kgの数値はあるが、付加価値額や賃上げの目標値は示されていない。

  • 事業を進める体制4

    新たに食品衛生管理者1名、国内・海外営業担当者各1名を雇用し、補助事業の人材体制を具体的に示している。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    栄養機能食品として吸収力を高めた微粒子化の特徴と、健康志向が高まる南アジアへの販売先が示されている。

  • 事業化までの道筋3

    今後の展望として納期対応、売価低減、新規顧客開拓、南アジア市場拡大が挙げられているが、時期や進め方は書かれていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    超微粒子に仕上げた機能性食品という特徴はうかがえるが、ジャンルの普及度や高価格化の水準は書かれていない。

公的補助の必要性60%
  • 波及効果・雇用3

    離島で労働力が集まりにくい課題に対し、新規雇用を行い、地域の雇用や地場資源の活用につながる取組が読み取れる。

  • 費用対効果4

    投資に対し作業工数を1t当たり80hから16hへ削減し、日産400kg、月産8tの生産能力を得たと数値で示されている。

  • イノベーションへの貢献2

    全自動化により夜間作業が可能になったとあるが、先端的なデジタル技術や新しいビジネスモデルへの言及はない。

政策面60%
  • 成長分野への進出2

    健康志向の高まりを背景に南アジア市場へ広げる方針はうかがえるが、産業構造の転換との関係は書かれていない。

  • 地域経済への波及4

    与那国島の自社鉱山から採掘した化石サンゴを製品化し、離島で新規雇用と生産体制を強化する地域特性を活かした事業となっている。

今後の展望

今後は納期対応の強化、コスト削減による売価低減、新規顧客開拓、機会損失の防止などが見込まれる。新たに雇用した食品衛生管理者と国内・海外営業担当者を生かし、健康志向の高まるインドやバングラデシュなど南アジアへの市場拡大に取り組む予定である。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。