回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
株式会社山上木工
成果加工工程数 3工程→1工程
| 事業者名 | 株式会社山上木工 |
|---|---|
| 所在地 | 北海道 網走郡津別町 |
| 業種 | 木材・木製品製造業 |
| 技術分野 | 精密加工 |
| 資本金 | 300万円 |
| 設立 | 1956年 |
網走郡津別町は古くから林業、木材加工業が盛んな地域である。同社は1950年から木材加工業を続け、創業以来木材加工を得意としてきた。同社の高い技術力が評価されるほど複雑で難易度の高い案件が増えていた。
抱えていた課題
やったこと
高精度・高効率の複合加工機(DMG森精機)を導入した。導入機は3次元加工や穴あけ加工にも対応し、木材以外の材料も加工できる。それまで3~4工程必要だった加工を1工程で行えるようになり、大幅な作業時間短縮を実現した。複雑な形状も1工程で加工でき、熟練技術者でなくても高度な加工が可能になった。
| 加工機 | 高精度・高効率複合加工機(DMG森精機) |
|---|
新しい製品・サービス:金属を使用しない木製車いす
複合加工機の導入により、それまで3~4工程必要だった加工を1工程で行えるようになり、大幅な作業時間短縮を実現した。高精度の3次元加工や穴あけ加工も可能になった。熟練技術者でなくても高度な加工を実現でき、生産能力が大幅に向上した。医療分野向けの金属を使用しない木製車いすの製作にも取り組んでいる。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
創業以来の木材加工とNC加工の実績があり、複合加工機導入が現状の生産能力不足への対応として位置づけられている。
高い技術力が評価され案件が増えたことは書かれるが、市場動向との比較や競争優位の根拠は具体的に示されていない。
生産能力が追いつかない課題を挙げ、3~4工程を1工程にする効果と大幅な作業時間短縮が示されている。
工程の削減や作業時間の大幅短縮は書かれるが、付加価値額や賃上げの数値目標は記載されていない。
専務が工作機械設計の経験を持つことや、支援機関の伴走が書かれるが、体制や事務処理能力の詳細は記載がない。
木製車いすや楽器などターゲットが示され、高精度加工による製品価値と受注増の背景が読み取れる。
木製車いす製作をターゲットにする方針と導入の段取りは読めるが、スケジュールや解決方法の詳細は薄い。
公開されている事例からは読み取れません。
木製車いすなど金属を使わない新用途をめざす点はうかがえるが、普及度や高水準の高価格化の数値は示されていない。
津別町の林業・木材加工の地域性や地域ブランドの発信がうかがえるが、経済波及や雇用創出の数字は書かれていない。
作業時間の大幅短縮は書かれるが、補助金額に対する付加価値増や費用対効果の数値は記載されていない。
複合加工機による高精度3次元加工は書かれるが、デジタル技術の地域やサプライチェーンへの貢献までは記載がない。
木製車いすなど医療分野への新市場進出がうかがえるが、日本経済の構造転換に資する根拠は示されていない。
地域の木材産業を活かし、TSKOOLや国内約60店舗・海外2店舗への展開で津別から地域ブランドを発信している。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
海外でも木製品を積極的に展示販売していくことを考えている。津別から世界へ技術力を発信していきたいとしている。
医療の世界のニーズに応え木製車いす製作をターゲットに複合加工機導入を進めよう
公式の事例集より(原文のまま)
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
旋削加工とマシニング加工を一台で行える最新型マシニングセンタ(複合加工機)を導入した。
効果:半導体装置のフッ素樹脂部品20個の加工所要時間 1,310分→950分
小型容器の増産に対応するため、ワークの小型化に対応した簡易円周溶接装置を導入した。