ものづくり補助金平成26年度製造業北海道

新規市場開拓へ向けた木製商品開発のための高精度・高効率複合加工機の導入

株式会社山上木工

成果加工工程数 3工程→1工程

この事例のポイント

  • 複雑で難易度の高い案件が増えたが、現状の人員と設備では生産能力が追いつかず困難なことが少なくなかった。
  • 高精度・高効率の複合加工機(DMG森精機)を導入した。
  • 加工工程数 3工程→1工程。複合加工機の導入により、それまで3~4工程必要だった加工を1工程で行えるようになり、大幅な作業時間短縮を実現した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社山上木工
所在地北海道 網走郡津別町
業種木材・木製品製造業
技術分野精密加工
資本金300万円
設立1956年

事業の背景

網走郡津別町は古くから林業、木材加工業が盛んな地域である。同社は1950年から木材加工業を続け、創業以来木材加工を得意としてきた。同社の高い技術力が評価されるほど複雑で難易度の高い案件が増えていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力複雑で難易度の高い案件が増えたが、現状の人員と設備では生産能力が追いつかず困難なことが少なくなかった。
  • 生産能力それまで3~4工程必要だった加工を、高精度かつ効率的に行える体制が必要だった。

やったこと

高精度・高効率の複合加工機(DMG森精機)を導入した。導入機は3次元加工や穴あけ加工にも対応し、木材以外の材料も加工できる。それまで3~4工程必要だった加工を1工程で行えるようになり、大幅な作業時間短縮を実現した。複雑な形状も1工程で加工でき、熟練技術者でなくても高度な加工が可能になった。

加工機高精度・高効率複合加工機(DMG森精機)

新しい製品・サービス:金属を使用しない木製車いす

事業の効果

  • 加工工程数 3工程→1工程

複合加工機の導入により、それまで3~4工程必要だった加工を1工程で行えるようになり、大幅な作業時間短縮を実現した。高精度の3次元加工や穴あけ加工も可能になった。熟練技術者でなくても高度な加工を実現でき、生産能力が大幅に向上した。医療分野向けの金属を使用しない木製車いすの製作にも取り組んでいる。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.8 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性4

    創業以来の木材加工とNC加工の実績があり、複合加工機導入が現状の生産能力不足への対応として位置づけられている。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    高い技術力が評価され案件が増えたことは書かれるが、市場動向との比較や競争優位の根拠は具体的に示されていない。

  • 課題の認識と解決4

    生産能力が追いつかない課題を挙げ、3~4工程を1工程にする効果と大幅な作業時間短縮が示されている。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    工程の削減や作業時間の大幅短縮は書かれるが、付加価値額や賃上げの数値目標は記載されていない。

  • 事業を進める体制3

    専務が工作機械設計の経験を持つことや、支援機関の伴走が書かれるが、体制や事務処理能力の詳細は記載がない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    木製車いすや楽器などターゲットが示され、高精度加工による製品価値と受注増の背景が読み取れる。

  • 事業化までの道筋3

    木製車いす製作をターゲットにする方針と導入の段取りは読めるが、スケジュールや解決方法の詳細は薄い。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    木製車いすなど金属を使わない新用途をめざす点はうかがえるが、普及度や高水準の高価格化の数値は示されていない。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    津別町の林業・木材加工の地域性や地域ブランドの発信がうかがえるが、経済波及や雇用創出の数字は書かれていない。

  • 費用対効果2

    作業時間の大幅短縮は書かれるが、補助金額に対する付加価値増や費用対効果の数値は記載されていない。

  • イノベーションへの貢献2

    複合加工機による高精度3次元加工は書かれるが、デジタル技術の地域やサプライチェーンへの貢献までは記載がない。

政策面60%
  • 成長分野への進出2

    木製車いすなど医療分野への新市場進出がうかがえるが、日本経済の構造転換に資する根拠は示されていない。

  • 地域経済への波及4

    地域の木材産業を活かし、TSKOOLや国内約60店舗・海外2店舗への展開で津別から地域ブランドを発信している。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

海外でも木製品を積極的に展示販売していくことを考えている。津別から世界へ技術力を発信していきたいとしている。

  • 目標:現在当社の木製品は国内約60店舗、海外2店舗で扱っていただき

事業者の声

医療の世界のニーズに応え木製車いす製作をターゲットに複合加工機導入を進めよう

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。