ものづくり補助金平成26年度製造業北海道

奇跡の南瓜ペースト生産力向上に向けた堅型袋詰真空包装機導入事業

株式会社みよい

成果1日あたりの生産能力 1倍→3倍

この事例のポイント

  • 下処理では1日3トンの南瓜を処理できるのに、袋への充填と真空包装に3日かかっていた。
  • 補助金で自動式堅型袋詰真空包装機を導入した。
  • 1日あたりの生産能力 1倍→3倍。南瓜ペーストの生産量が増え、これまで供給できなかった食品加工業者や商社へ供給できるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社みよい
所在地北海道 森町
業種食料品製造業
技術分野バイオ
資本金100万円
設立2007年

事業の背景

株式会社みよいは2007年に設立され、有機栽培の南瓜を育てて販売している。くりりん南瓜は2000年から有機農産物JASの認証を取得してブランド化されている。規格外の南瓜が約3割出るため、自社で加工製品を作ろうと南瓜ペーストの開発に取り組み、以前は委託先の工場で製造していた。約3年前に自社工場を建てて製造している。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力下処理では1日3トンの南瓜を処理できるのに、袋への充填と真空包装に3日かかっていた。
  • その他くりりん南瓜は規格外が約3割出ており、規格外の南瓜を加工製品にすることが課題だった。
  • 品質・精度くりりん南瓜は形や色が良く育てやすいが、糖度があまり高くないことが課題だった。

やったこと

補助金で自動式堅型袋詰真空包装機を導入した。この機械によりペーストの計量から袋への充填、真空シーラーまでの作業を自動化した。包装工程の人員を減らし、その分を下処理工程に配置した。その結果、1日あたりの生産能力を3倍に高めた。また、加熱してから真空パックするまでの時間が短くなり、菌の発生リスクも減った。

  • 加工機自動式堅型袋詰真空包装機

事業の効果

  • 1日あたりの生産能力 1倍→3倍

南瓜ペーストの生産量が増え、これまで供給できなかった食品加工業者や商社へ供給できるようになった。個人ユーザーにも欠品なく安定して供給できるようになった。加熱から真空パックまでの時間が短くなり、菌の発生リスクが減った。包装工程の人員を下処理工程へ回すことで省人化も進んだ。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均3.1 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    平成12年から有機JAS認証を取得し、規格外南瓜の加工として自社工場を設けた経緯が書かれ、一貫性は読み取れるが戦略上の位置づけは明示されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    糖度25度以上・果物より甘いこと、海の産物由来ミネラル肥料など強みが具体的に書かれ、洋菓子店やホテルからの評価も示されている。

  • 課題の認識と解決4

    3割ほど出る規格外南瓜150トンへの対策として加工に取り組んだ課題認識が示され、生産能力の増加やアイテム増にも言及している。

事業の実現可能性60%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    生産能力を約3倍に向上したと数字で示されているが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    新規のパート雇用を進める予定はうかがえるが、補助事業を遂行する人材や事務処理体制の具体的な記述は少ない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    ペーストの粒子0.1mm以下、糖度の高さ、プロに選ばれる理由が具体的に整理されている。

  • 事業化までの道筋3

    新製品や焼ペースト、アイテム増加など今後の計画は書かれているが、スケジュールや課題解決の方法は示されていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    100%南瓜の有機ペーストで糖度25度以上、粒子0.1mm以下と同分野で高水準の高付加価値化が図られている。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用3

    ホタテ廃棄物を活用した森町のミネラル肥料づくりや地域経済・雇用への貢献が書かれ、地域波及効果がうかがえる。

  • 費用対効果3

    真空包装機導入で3日を要していた工程が自動化され生産能力3倍になったとあるが、補助金額と付加価値増の数字はない。

  • イノベーションへの貢献2

    自動計量充填と真空シーラーの自動化はあるが、先端デジタル技術やサプライチェーン全体のイノベーションへの言及は乏しい。

政策面50%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及4

    森町の廃棄ホタテ資源を活用し、地域の菓子業者との連携でブランド化し地域経済効果を目指すとされている。

今後の展望

事業を拡大し、新規のパート雇用を進めて地域経済と雇用に貢献していく。地域内の菓子業者などと連携して南瓜ペーストをブランド化し、販路を開拓していく。今後は焼ペーストやスライスボイル冷凍などの加工品の開発も目指す。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。