ものづくり補助金平成26年度製造業青森県

生産性向上・製造プロセス見直しに向けた延反機、スチーム付放反機の導入

株式会社ニチバクオックス

成果裁断エリアに必要な人数 6人→3人

この事例のポイント

  • 手作業の工程が多く、寸法のばらつきや裁断ミスが発生して生地の無駄やロスが生じている
  • アパレルコンピュータシステム、全自動延反システム、解反簡易スポンジングシステムの3つの機器を導入し、効率的な生産体制の構築を図った。
  • 裁断エリアに必要な人数 6人→3人。延反作業は2人から1人で行えるようになり、自動延反により正確な裁断が可能になった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社ニチバクオックス
所在地青森県 五所川原市
業種繊維工業
技術分野立体造形
従業員数17人
資本金1,000万円
設立1987年

事業の背景

当社は関東圏の商社から発注を受け、ブランド衣類の企画・製造・販売を行っている。デザインのサンプル製造から携わり、メンズ・レディース、子ども服の製造を数多く手がけている。近年、レディース製品では高品質でデザイン性の高いものが市場から求められている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度手作業の工程が多く、寸法のばらつきや裁断ミスが発生して生地の無駄やロスが生じている
  • 人手・技能技術者の高齢化が進んでおり、若手技術者の育成が課題となっている
  • 生産能力作業効率が低く、短納期化が求められている

やったこと

アパレルコンピュータシステム、全自動延反システム、解反簡易スポンジングシステムの3つの機器を導入し、効率的な生産体制の構築を図った。アパレルコンピュータシステムは、発注元から送られるパターン(型紙)のデータをパソコンに転送し、専用プリンターで型紙を印刷できる。全自動延反システムは、巻かれた布をほどき、一定の長さにカットして重ねる延反作業を効率化する。解反簡易スポンジングシステムは、延反・裁断前にスチームを当てて布の歪みを補正し、正確な裁断、縫製、仕上げにつなげる。

  • ソフトアパレルコンピュータシステム
  • 加工機全自動延反システム解反簡易スポンジングシステム

事業の効果

  • 裁断エリアに必要な人数 6人→3人

延反作業は2人から1人で行えるようになり、自動延反により正確な裁断が可能になった。スチームで生地が安定し、裁断・縫製・仕上げの精度が向上したことで、お客さまからスポンジングを入れてから製造してほしいという要望も入るようになった。型入れ作業が不要になり裁断エリアの時間が短縮されたことで、受注に対応できる生産量が増えた。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.2 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性53%
  • これまでの取組との一貫性2

    衣類製造の受注やデザインサンプル製造に携わってきた実績はうかがえるが、経営戦略上の位置付けは書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性2

    レディース製品の高品質・デザイン性への市場要求に触れるのみで、自社の強みや競争優位の記述は薄い。

  • 課題の認識と解決4

    手作業による寸法ばらつきや裁断ミス、高齢化といった課題を挙げ、延反・スポンジング導入で解決する流れが示されている。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    裁断工程の人数が5、6人から3人へ半減したと書かれるが、付加価値額や賃上げの目標値は示されていない。

  • 事業を進める体制2

    従業員17名、平均年齢43歳とあるが、補助事業を遂行する体制や事務処理能力の具体的な記述はない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    お客さまから「スポンジングを入れてから製造してほしい」との要望が出ていると書かれ、ニーズの裏付けはあるが整理は薄い。

  • 事業化までの道筋2

    今後の展望として若手育成や新規受注対応を述べるが、スケジュールや課題解決の方法は書かれていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    デザイン性の高い衣類の需要増に触れるが、同分野での高付加価値化・高価格化の水準は示されていない。

公的補助の必要性33%
  • 波及効果・雇用1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 費用対効果3

    作業人数の半減や生産量の増加は書かれるが、補助金投入額に対する付加価値増の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    五所川原市の所在は分かるが、地域の特性を活かした雇用創出や成長への言及はうかがえる程度である。

今後の展望

機器導入により裁断までの生産体制が整い、繁忙期の外部委託をやめて全工程を自社で対応できるようになった。新規受注にも対応でき、売上増、利益増につなげたいと考えている。スポンジングが必要なナイロン製の生地やソフトベア天竺素材も扱えるようになり、品質と技術を武器に製品をアピールしていきたい。

事業者の声

スポンジングを入れてから製造してほしい

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。