自動化ロボット及び付帯設備導入による車載センサ分野への新規参入
課題を解決するため、車載センサ製作に係る設備を導入し、量産ラインの構築を図った。
効果:製作コスト 100%→25%
株式会社小西鋳造
成果窒素の分析精度の誤差 20%→5%
| 事業者名 | 株式会社小西鋳造 |
|---|---|
| 所在地 | 岩手県 宮古市 |
| 業種 | 金属製品製造業 |
| 技術分野 | 材料製造プロセス |
| 従業員数 | 30人 |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 設立 | 1933年 |
当社はステンレスやアルミニウム、鉄など様々な金属を原料とした工業用鋳物の製造を行っている。近年、一般的な鋳物製品は価格の安い海外製品が増えており、業界で生き残るには付加価値の高い製品の製造が不可欠となっている。当社は腐食に強い新素材であるスーパー二相ステンレスに着目した。塩分に強く海洋開発や化学プラントなどで需要が見込まれるが、新素材のため国内のどの工場でも製造技術は確立されておらず、当社でも職人の経験や勘に頼って製造することが多かった。
抱えていた課題
やったこと
設計図をもとに生成した鋳型の3次元モデル上で、溶解金属の流入状況や凝固過程をパソコン上でシミュレーションできる鋳造CAEシステムを導入した。鋳型設計の微調整や金属の適正な流し込み速度などを事前に検証できるようにし、従来必要だった試作鋳型の製作と調整を減らした。併せて、放電により発生する光で含有成分を分析する発光分光分析装置を導入し、窒素の分析精度向上を図った。
| ソフト | 鋳造CAEシステム(3次元鋳造シミュレーションソフト) |
|---|---|
| 検査測定 | 発光分光分析装置 |
新しい製品・サービス:スーパー二相ステンレス鋳鋼品
鋳造CAEシステムにより試作回数が減り、人的コストや原料コストの削減と開発時間の短縮につながった。発光分光分析装置の導入で窒素の分析精度が向上し、安定した金属組織と機械的性質が得られるようになった。その結果、高品質で低コストのスーパー二相ステンレス鋳鋼品を製造できるようになり、鋳鋼製品全般の品質向上とロスの低減にも貢献している。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
従来は職人の経験や勘に頼り製造していたと書かれ、新素材の鋳鋼品製造に取り組む方針は読み取れるが、過去の取組との連続性の説明は薄い。
新素材スーパー二相ステンレスは海洋開発や化学プラントで需要が見込まれ、価格の安い海外製品が増える中で付加価値製品を目指すと書かれている。
品質・歩留まりの悪さ、試作によるロスという課題を挙げ、シミュレーション導入で試作回数低減や開発時間短縮につなげる方針が書かれている。
窒素分析の誤差を20%から5%に減少したことは確認されていると書かれるが、付加価値額や賃上げの目標値は示されていない。
ベテラン職人の経験を活かしつつソフトをカスタマイズする体制がうかがえるが、人材や事務処理体制の具体的記述は少ない。
高品質・短納期・低コストを前面に出し、他社との差別化を図る方針が示され、新規受注拡大という狙いも書かれている。
ソフトを使いながら精度を上げ、データ補正を重ねてカスタマイズする進め方は示されるが、スケジュールや中長期の検証内容は書かれていない。
公開されている事例からは読み取れません。
スーパー二相ステンレスは新素材で国内工場に製造技術が確立されていないと書かれ、高付加価値化の取組として位置づけられている。
腐食に強い新素材の需要増が見込まれると書かれるが、雇用創出や波及効果への言及はほぼない。
試作回数低減や原料コスト削減、開発時間短縮に結びついていると書かれるが、投入額に対する効果の数値は示されていない。
鋳造CAEという3次元シミュレーションを導入し、他の鋳鋼品製造にも利用できると書かれ、デジタル活用の要素はある。
新素材の製造技術を確立する取組であり、成長分野への進出の意図はうかがえるが、構造転換への言及は少ない。
岩手県宮古市の工場での事業とは書かれるが、地域の特性を活かした付加価値や雇用創出の記述は薄い。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
高品質、短納期、低コストを前面に押し出し、他社との差別化を広くアピールしながら新規受注の拡大につなげたい。また、ベテランから若手への技術継承にもつながるとみている。
シミュレーションソフトを使っても、最終的に判断するのは私たちベテランの職人。当社仕様にソフトをカスタマイズしながら、システムの精度を上げていく必要がある
公式の事例集より(原文のまま)
課題を解決するため、車載センサ製作に係る設備を導入し、量産ラインの構築を図った。
効果:製作コスト 100%→25%
ハイブリッド式測定機「O-INSPECT442」を導入した。
効果:医療機器用金属部材の測定時間 24分→18分
千葉市稲毛区の会社近くの自社用地400坪を購入し、2015年4月に50kW連系を行った。