回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
有限会社 プロフィット
| 事業者名 | 有限会社 プロフィット |
|---|---|
| 所在地 | 岩手県 平泉町 |
| 業種 | 金属製品製造業 |
| 技術分野 | 精密加工,製造環境 |
| 従業員数 | 11人 |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 設立 | 1983年 |
当社はプレス用金型パーツ、プラスチック成型用金型パーツ、自動機用部品、アクリル樹脂等の加工、ガラス・セラミックス・超硬材・サファイアなどの脆性材加工など、精密部品の生産を得意としている。新たな事業分野として医療分野に注力しており、いわて医療機器事業化研究会に入会して展示会などで自社製品を積極的にPRしてきた。2014年開催のMEDTEC JAPAN 2014で、海外の医療機器メーカーから当社の精密加工技術が評価され、人工心肺手術用ブレードの試作を依頼された。
抱えていた課題
やったこと
ブレードを真空状態で固定するエアーチャックを導入し、吸着を高めて揺らぎのない固定で研削できるようにした。エアーチャックが求めるバキューム容量に対して既存のコンプレッサーでは能力が不足していたため、大型のコンプレッサーを同時に導入した。ブレードの品質保証のため、ミクロン(1/1,000mm)単位で測定できる測定顕微鏡を新たに導入した。刃先の角度に合わせてブレードを着けられる角度成形用治具を開発し、複数枚の刃先研磨を同時に行えるようにして作業の効率化を図った。これらにより精度は約10倍向上し、品質保証が確立された。対象ブレードは幅6mm、長さ25mm、穴径0.3mmの人工心肺手術用ブレード(薄刃)である。
| 加工機 | エアーチャック(真空装置内蔵) |
|---|---|
| その他 | 大型コンプレッサー |
| 検査測定 | 測定顕微鏡 |
| その他 | 角度成形用治具 |
新しい製品・サービス:人工心肺手術用ブレード(薄刃)の量産
エアーチャックの導入により加工中のブレードの揺らぎがなくなり、不良品の発生を抑えて量産化への道筋がついた。角度成形用治具によって複数枚の刃先研磨が同時にでき、作業の効率が向上した。測定顕微鏡と組み合わせて精度が約10倍向上し、品質保証が確立された。受注後は長期にわたる安定した売上と、医療分野での当社の技術力の訴求が期待されている。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
既存のプレス金型・精密部品加工から医療分野へ進出する方針が明記され、展示会参加など過去の取組との一貫性がうかがえる。
ブレードの試作を依頼されたのは世界で数社のみ、と市場の希少性と自社の精密加工技術の強みが具体的に書かれている。
マグネットチャックの吸着不良による不良品発生という課題を特定し、エアーチャック導入と約10倍の精度向上で解決した流れが書かれている。
量産化により安定した売り上げが見込めると期待は示されるが、具体的な数値目標や付加価値額の目標は書かれていない。
量産試作を重ね、代表取締役が事業を率いる体制は読めるが、人材や事務処理体制の具体的記述は薄い。
ブレードの寸法や穴径、海外医療機器メーカーからの試作依頼と評価など、ターゲットとニーズの裏付けが具体的に書かれている。
量産試作を継続し海外メーカーの発注を待つ段階とされるが、中長期の遂行スケジュールは示されていない。
公開されている事例からは読み取れません。
ブレードの試作を依頼された事業者は世界で数社のみとされ、高水準の高付加価値分野であることが読み取れる。
医療機器分野への進出という記述はあるが、経済波及や雇用創出など国が補助する積極的理由は明示されていない。
精度向上や不良品削減の効果はうかがえるが、補助金額に対する付加価値増加などの費用対効果の数値は書かれていない。
真空炉や真空エアーチャックなど技術導入はあるが、デジタル技術や地域・サプライチェーンへの貢献は書かれていない。
医療分野という成長分野への進出は読み取れるが、日本経済の構造転換への言及は見当たらない。
岩手県の医療機器事業化研究会に関わる記述はあるが、地域の特性を活かして雇用や成長を牽引する内容は薄い。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
海外の医療機器メーカーに製品サンプルを送付し、量産発注の回答を待っている。受注すれば長期にわたり安定した売上が見込まれ、医療分野でも大きなセールスポイントになると考えられる。
「ブレードの試作を依頼されたのは世界でも数社のみ。受注した折には安定的な売り上げが見込める」
公式の事例集より(原文のまま)
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
課題を解決するため、車載センサ製作に係る設備を導入し、量産ラインの構築を図った。
効果:製作コスト 100%→25%
低温・緩速熟成製塩装置を導入した。
効果:大粒結晶の割合(一つの塩取鍋あたり) 4kg→8kg