ものづくり補助金平成26年度製造業山形県

農家の省力化を実現する高所搬送機の開発と、信頼性向上を目指した3DCADの導入

株式会社石井製作所

この事例のポイント

  • 自社製品が既存製品に機能やデザインを加えたモデルチェンジ品が中心で、製品ライフサイクルが短い。
  • 3DCADソフトを導入し、農作業を省力化する高所搬送機を開発した。
  • 3DCADで開発したフレコンパレットとフレコン用フレームを、当社オリジナルの新製品として販売を始めた。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社石井製作所
所在地山形県 酒田市
業種生産用機械器具製造業
技術分野デザイン,機械制御,立体造形
従業員数54人
資本金4,500万円
設立1964年

事業の背景

近年は農業機械の需要が減少しており、当社はOEM中心の事業体制から脱却し、自社製品を収益の中心にする方針を立てた。自社製品を中心とした収益構造は徐々にできつつあるが、多くはモデルチェンジ品で、製品ライフサイクルの短さが課題となっていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術自社製品が既存製品に機能やデザインを加えたモデルチェンジ品が中心で、製品ライフサイクルが短い。
  • 品質・精度新製品を出しても製品の完成度やサービスが不安定で拡販できず、後発メーカーにシェアを奪われることがある。
  • 新製品・新技術新製品の開発と設計段階での完成度向上のため、3DCADの導入が必要だった。

やったこと

3DCADソフトを導入し、農作業を省力化する高所搬送機を開発した。農家は納屋の中で土や米を自分の身長以上の高さに持ち上げて機械に投入する作業が多い。当初開発したリフト型は、農家の大型化に伴いフォークリフトで運ぶ形が普及したため、フレコンバッグを使う方式に対応する必要があった。フレコンバッグは下に穴があり、フォークリフトに付けたまま排出作業をすると回転が悪く、袋をそのまま持ち上げるとバランスが悪く危険だと指摘された。そこで台座とパレットからなる機械を開発し、農家の納屋の高さを考慮して、重量1トンまで耐えられる設計とした。

新しい製品・サービス:フレコンパレットとフレコン用フレーム(台座)からなるフレコンバッグ排出装置

事業の効果

3DCADで開発したフレコンパレットとフレコン用フレームを、当社オリジナルの新製品として販売を始めた。袋に入れたものの重量は1トンまで耐えられ、高さは1.2メートルから1.6メートルに設計されている。価格はセットで16.5万円(消費税別)と求めやすく設定し、中規模・大規模農家を中心に東北を中心としたほぼ全国の稲作の法人農家から注文が多く、工場関係からの需要もある。平成30年度生産分は平成31年4月までに160台が完売し、平成31年度(令和1年度)生産分は200台まで増産を予定している。

今後の展望

フレコンパレットとフレコン用フレームは300台程度まで売れる見込みがあるが、低価格に抑えているため全量を自社内で生産しないと採算がとれず、生産が追いついていない。売上拡大は他の自社製品で図る。今後は3DCADを活用して様々な製品を開発し、自社ブランド製品の確立を目指す。国際展示場や環境展への出展も検討し、研究部のIT化と開発の高速化を進める。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。