吟醸酒の高品質化、安定生産を可能にする工程設計と試作開発
市販吟醸酒の醸造から瓶詰・貯蔵までの工程に、全国新酒鑑評会出品の大吟醸酒の技術的要件を応用する形で設備を導入した。
和田酒造合資会社
成果加温殺菌の作業人員 9名→1名
| 事業者名 | 和田酒造合資会社 |
|---|---|
| 所在地 | 山形県 河北町 |
| 業種 | 飲料・たばこ・飼料製造業 |
| 技術分野 | 製造環境 |
| 従業員数 | 8人 |
| 資本金 | 300万円 |
| 設立 | 1972年 |
寛政9年(1797年)から河北町谷地で酒造業を営み、生産量のほとんどが地元消費で製造数量はごくわずかである。地元産の原料で地元の蔵人が酒を造ることを姿勢とし、質の高い日本酒づくりをめざしている。蔵人の技術向上のために出品した全国新酒鑑評会では、平成に入ってから16回の金賞を受賞している。
抱えていた課題
やったこと
河北町のかほくイタリア野菜とのコラボ企画として、イタリア野菜とマッチングする新しいテイストの日本酒の開発を進めた。平成28年1月より試作品の試験醸造を始め、2月に終了した。新たに清酒加温殺菌装置を導入し、加温による殺菌から急冷までを熱交換方式で自動制御できるようにした。また、清酒醸造で重要な醗酵経過を分析するために清酒メーターを導入した。
新しい製品・サービス:洋食にも合う、すっきりした味わいのスパークリングタイプの日本酒(サルーテシリーズ)
導入した機械により、降雪量に関係なく適切なタイミングで清酒の加温殺菌を行えるようになった。作業は1名で可能になり、作業時間も半減したため、他の作業へ人員を振り向けられ生産性が向上した。完成品はすっきりした味わいのスパークリングの酒質で、若い世代にも好評を得ている。イタリア野菜の商談会や日本酒の商談会への参加を通じて日本酒以外の業種での販路も広がっている。
海外向けに対応するため、品質の安定した製品を生かして充填機の導入を計画している。町内の奥羽乳業協同組合のヨーグルトとのコラボ商品も発売しており、異業種とのコラボで町の活性化につなげたいと考えている。
市販吟醸酒の醸造から瓶詰・貯蔵までの工程に、全国新酒鑑評会出品の大吟醸酒の技術的要件を応用する形で設備を導入した。
株式会社キーエンスの画像寸法測定器IM-6700を導入し、技術担当者から操作方法の訓練を受けた。
効果:測定時間 5分→0.004分
温水加熱ニーダー等3機種を導入し、製品の湯煎殺菌とどぶ漬け殺菌の方法を新たな独自の殺菌方法に変更した。
効果:ボイラー燃料費(年間) 256万円→84.9万円