ものづくり補助金平成26年度製造業山形県

NC工作機械導入により、品質向上と、リードタイムの短縮、生産性の向上を図る

株式会社アイコム

成果制御機器取付パネル1面の加工時間 102分→14分

この事例のポイント

  • 制御機器取付パネルの加工を手作業で行っており、品質の向上が課題だった。
  • 2013年のものづくり補助事業で導入したCADでデータ化した情報を、本事業で購入したタレットパンチプレスと直結させた。
  • 制御機器取付パネル1面の加工時間 102分→14分。2013年の事業と本事業を合わせて、制御機器取付パネルの加工が自動で行えるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社アイコム
所在地山形県 南陽市
業種電気機械器具製造業
従業員数43人
資本金300万円
設立2006年

事業の背景

当社は1999年に川崎電気が民事再生法を申請する頃、雇用を目的に川崎電気の社内外注として設立された。川崎電気の協力会社として配電盤、制御盤、分電盤を製作している。今後の自社の機械化・自動化を目指し、2013年のものづくり補助事業でCADを導入し、紙の図面からCADデータへの置き換えを進めていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度制御機器取付パネルの加工を手作業で行っており、品質の向上が課題だった。
  • 納期・工程手作業による加工に時間がかかり、リードタイムが長く、短納期の案件を受注できなかった。

やったこと

2013年のものづくり補助事業で導入したCADでデータ化した情報を、本事業で購入したタレットパンチプレスと直結させた。これにより、制御機器取付パネルの加工を機械で行う体制を整えた。これまで手作業で行ってきた加工を機械化し、品質の向上とリードタイムの短縮を狙った。NC工作機械を導入してCAM化を行い、品質と生産性の向上を図った。

加工機タレットパンチプレス

事業の効果

  • 制御機器取付パネル1面の加工時間 102分→14分

2013年の事業と本事業を合わせて、制御機器取付パネルの加工が自動で行えるようになった。加工時間が大幅に短縮され、今まで受注できなかった短納期の案件も受注できるようになり、受注量も徐々に増えている。残業が減り、照明や空調などの削減にもつながって従業員の負担が軽減された。機械化・自動化により品質と顧客満足度も高まり、より良い評価を得ている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    2013年のCAD導入から紙のデータ化、今回のNC機導入へとつなげ、機械化を段階的に進める方針が書かれている。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性2

    市場や顧客動向、競合との比較については公開されている事例からは読み取れません。短納期物件を受注できるようになった点はうかがえる。

  • 課題の認識と解決4

    パネル加工時間が102分から14分へ短縮、一面当たり88分短縮と数字で課題と効果が示され、短納期受注で受注量も増えたと書かれている。

事業の実現可能性56%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    加工時間を102分から14分にする実績値が示されており、目標と成果の関係が具体的に読み取れる。賃上げ目標は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    従業員43名と作業人数が2〜3名から1名になったことはうかがえるが、補助事業の遂行体制や事務処理能力については書かれていない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    制御盤・配電盤・分電盤の製作と高品質・短納期への対応が書かれているが、顧客ターゲットやニーズの裏付けは具体性が薄い。

  • 事業化までの道筋4

    2017年度に二次元レーザー加工機を導入し一貫工場を目指す段階的な計画が年度つきで示されている。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    制御盤のユニット化の開発に挑戦すると書かれているが、分野の普及度や高付加価値化の水準は読み取れない。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用2

    地域貢献や雇用の確保に触れているが、波及効果や社会インフラとしての国の補助の必要性は具体的に書かれていない。

  • 費用対効果4

    投資後に102分から14分へ短縮し、残業削減や従業員の負担軽減、受注増につながったと数字つきで書かれている。

  • イノベーションへの貢献2

    CAD・CAM化によるデータ化とNC機の連携はうかがえるが、サプライチェーンや地域全体への貢献は書かれていない。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    山形県南陽市の地域に必要とされる企業、地域貢献を目指すと書かれているが、地域特性を活かした具体的な取組は薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

2017年度に二次元レーザー加工機を導入し、板金加工から配電盤、制御盤、分電盤までの一貫工場を目指す。機械化・自動化・データ化を継続し、事故や災害時の復旧時間を短縮できる制御盤のユニット化の開発に挑戦する。従業員の高齢化に対応した環境づくりを行い、地域に必要とされ地域貢献できる企業を目指す。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。