ものづくり補助金平成26年度製造業福島県

季節感あふれる新商品に対応した新しい通年の作業量を平滑化製法の開発

株式会社郡山製餡

成果作業時間 8時間→6時間

この事例のポイント

  • 関東エリアへの商圏拡大や季節に左右されない商品づくりが事業構想にあったが、柔らかい素材を加工する特殊な装置の導入が必要だった。
  • 杏仁豆腐(寒天)カット設備一式を仕様を検討して導入した。
  • 作業時間 8時間→6時間。杏仁豆腐の製造時間は8時間から6時間に短縮し、作業効率は25%向上した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社郡山製餡
所在地福島県 郡山市
業種食料品製造業
技術分野製造環境
従業員数28人
資本金8,000万円
設立1974年

事業の背景

株式会社郡山製餡は、つぶあん・こしあん・ゆで小豆、あんみつシリーズ、杏仁豆腐シリーズなどを製造している。関東エリアへの商圏拡大は以前から事業構想に位置付けられていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術関東エリアへの商圏拡大や季節に左右されない商品づくりが事業構想にあったが、柔らかい素材を加工する特殊な装置の導入が必要だった。
  • 人手・技能従来は杏仁豆腐の型抜き・切断工程に最低でも3〜4人の人員が携わっていた。
  • 生産能力年間を通して生産稼働を平準化する必要があった。

やったこと

杏仁豆腐(寒天)カット設備一式を仕様を検討して導入した。操作方法などの技能習得の一環でメーカー技術者の指導を受け、星型杏仁を製造した。型抜き・切断工程の作業時間の短縮と、1~2人での作業を確認した。ハート型抜き杏仁豆腐入りあんみつなど新商品の試作開発も行った。

加工機杏仁豆腐(寒天)カット設備一式

新しい製品・サービス:星型杏仁入りあんみつ、ハート型抜き杏仁豆腐入りあんみつ、ぶどうあんみつ

事業の効果

  • 作業時間 8時間→6時間
  • 作業効率は25%向上
  • 作業人員 3人→1人

杏仁豆腐の製造時間は8時間から6時間に短縮し、作業効率は25%向上した。型抜き・切断工程は1~2人でも円滑に進むようになり、年間を通した生産の平準化が可能になった。季節に左右されない商品づくりや独自の販売戦略が立てやすくなり、新規取引先の拡大につながっている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.3 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性53%
  • これまでの取組との一貫性2

    関東エリアへの商圏拡大が事業構想に位置付けられていたと書かれており、過去の構想との関連がうかがえる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性2

    インターネット通販や関東への商圏拡大に触れるが、市場動向や自社の強み・弱みの分析は書かれていない。

  • 課題の認識と解決4

    課題は年間稼働の平準化と記され、杏仁豆腐カット設備で製造時間が8時間から6時間、作業効率25%向上と具体的に示されている。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    作業効率25%向上や8時間から6時間への短縮はあるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    従来3~4人の人員が1~2人で作業できるようになったとあるが、補助事業の遂行体制や事務処理能力の記述は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    星型・ハート型の杏仁豆腐入りあんみつなど製品の特徴は書かれるが、顧客ターゲットや選ばれる理由の整理は薄い。

  • 事業化までの道筋3

    メーカー技術者の指導を受け試作し、関東展開や販路構築を進めるとあるが、中長期のスケジュールは明示されていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    杏仁豆腐の型抜きカットを採用し、ハート型や星型の商品を試作したとあるが、同分野での普及度や高価格化の水準は示されていない。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    中通りの製餡業者5社が協業するという地域の取り組みがうかがえるが、経済波及効果や雇用創出の数値は書かれていない。

  • 費用対効果3

    作業時間を8時間から6時間に短縮し、効率25%向上と記されるが、補助金額に対する費用対効果の記述はない。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    福島県郡山市の食品工業団地で操業し、地域の製餡業者と協業するなど地域性が読み取れるが、雇用創出の規模は示されていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

生産性を上げ、通年で製造量を平準化する目処がついた。今後は高付加価値な商品を開発し、関東エリアへの商圏拡大やホームページ・SNSを使った宣伝で事業規模の成長を図る。

事業者の声

あこ屋が作る、あんみつ

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

大阪府製造業平成25年度

MRI用超電導マグネット監視装置の生産体制強化

制御基板の試験を自動化するため、基板検査装置を開発し、手作業で行っていた測定端子の接続や測定値の読み取りを自動化する。

効果:測定工数は予定通り約半分以下の時間となった

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。