ものづくり補助金平成26年度製造業福島県

連続式異物除去洗浄機導入による高確率 の原料異物除去と新洗浄ラインの構築

株式会社菅野漬物食品

この事例のポイント

  • きゅうりなどの漬物原料は育成・収穫・漬込み・輸送の過程で異物が混入する可能性があり、洗浄を行っても除去した異物が再付着することがあった。
  • 従来のエアー曝気・ブラシ掻き取り方式から、新規異物除去方式による連続式スパイラル異物除去洗浄機へ変更・導入した。
  • エアー曝気により軽い異物はオーバーフローし、中間に淀む異物は中間排出口から、重い異物は底面排出口から排出される。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社菅野漬物食品
所在地福島県 南相馬市
業種食料品製造業
技術分野製造環境
従業員数83人
資本金2,400万円
設立1948年

事業の背景

当社は薄味で食べやすいきゅうり商品を作り続けてきた。主力は「相馬きゅうり漬」で、乳酸発酵させたトキワきゅうりを用いている。みそ漬処香の蔵では豆腐の味噌漬やクリームチーズのみそ漬、あん肝のみそ漬なども好評である。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度きゅうりなどの漬物原料は育成・収穫・漬込み・輸送の過程で異物が混入する可能性があり、洗浄を行っても除去した異物が再付着することがあった。
  • 品質・精度原料由来の異物を高確率で除去することができなかった。
  • コスト・採算洗浄機の清掃時に部品の脱着が必要で、槽内外の清掃に多くの時間を費やしていた。
  • 品質・精度異物が混入したまま出荷されると、お客様に悪影響を与えるおそれがあり、全ロットが返品・回収となって社会的に大きな問題となるおそれがあった。

やったこと

従来のエアー曝気・ブラシ掻き取り方式から、新規異物除去方式による連続式スパイラル異物除去洗浄機へ変更・導入した。導入した洗浄機は強い水流で異物を剥離除去する新特許技術を採用した洗浄機である。新たに洗浄ラインを構築し、異物除去率の向上と設備清掃時間の短縮を図った。洗浄槽はデッドスペースのない構造で、ろ過方式を採り、工具を使用しない部品の脱着により衛生的に清掃できるようにした。

加工機連続式スパイラル異物除去洗浄機

事業の効果

エアー曝気により軽い異物はオーバーフローし、中間に淀む異物は中間排出口から、重い異物は底面排出口から排出される。ろ過フィルターで各エリアの異物を効率的に回収できるようになり、異物除去率が向上した。これにより高品質の製品を恒常的に生産できるようになった。工具を使わない部品脱着により設備清掃時間が短縮され、衛生的な洗浄も可能になった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.1 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性53%
  • これまでの取組との一貫性3

    創業以来の乳酸発酵きゅうり商品の継続やトキワきゅうりへのこだわりが書かれ、過去の取組との一貫性はうかがえるが、経営戦略上の位置付けは明記されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性2

    「薄味で食べやすい」「日本一の味とシェア」など自社の強みはうかがえるが、市場動向や競合との比較は書かれていない。

  • 課題の認識と解決3

    異物が再付着する課題や洗浄機清掃に時間を要する課題が具体的に書かれ、課題認識は明確。ただし事業計画上の高付加価値化の数値は示されていない。

事業の実現可能性36%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制2

    従業員83名との記載はあるが、補助事業を遂行する体制や人材、事務処理能力については書かれていない。

  • 顧客とニーズの裏付け2

    「安全・安心な製品」「高品質の製品」と価値は述べられるが、顧客ターゲットやニーズの裏付けは書かれていない。

  • 事業化までの道筋3

    新ラインを社内で水平展開する方針が示され、導入後の展開は読み取れるが、スケジュールや課題解決方法の詳細は書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    乳酸発酵の薄味きゅうり漬や味噌漬など独自性はうかがえるが、高価格化や市場の認知度に関する記載は少ない。

公的補助の必要性33%
  • 波及効果・雇用2

    異物混入時の全ロット回収リスクや社会的問題を挙げ、食品安全への貢献はうかがえるが、経済波及や雇用創出は書かれていない。

  • 費用対効果2

    清掃時間の短縮や異物除去率の向上は述べられるが、補助金額に対する付加価値増加などの数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    南相馬市という地域の名物になる製品開発を目指す記載があり、地域との結びつきはうかがえるが、雇用や成長の数値はない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今後、この新ラインを社内で水平展開し製品の品質向上につなげていく。新商品の開発も視野に入れ、新たなジャンルや今までにない食品を開発し、地元の名物になる製品開発を続けていく。

事業者の声

魅力ある商品づくりで、お客様の食卓を豊かに

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。