ものづくり補助金平成26年度製造業茨城県

極限の挟持精度を実現する「超精密バイス」の開発

株式会社 ブヒンコ

成果挟持ズレは数十μmが限度とされていたが、±2〜4μmに抑えられるようになった

この事例のポイント

  • 従来のバイスではワークを締めた時に浮き上がり、直角度が出ず、サイズが合わないなどの不具合が多かった。
  • ワイヤー放電加工機を導入し、本体部と可動コマのズレを防ぐクサビ型レールを開発した。
  • 挟持ズレは数十μmが限度とされていたが、±2〜4μmに抑えられるようになった。クサビ型レールにより浮き上がりがなくなり、平行度・直角度が0~2μm以内に仕上がって加工物の高精度化が実現した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社 ブヒンコ
所在地茨城県 ひたちなか市
業種金属製品製造業
技術分野精密加工
従業員数5人
資本金300万円

事業の背景

同社はプレス金型・プラスチック金型の精密金型部品加工を行う会社である。従来のバイスは本体部と可動コマの接触部分が凹凸の形に合わさるコの字レールのため、簡単に外れて浮き上がることがあった。挟持ズレは数十μmが限度とされていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度従来のバイスではワークを締めた時に浮き上がり、直角度が出ず、サイズが合わないなどの不具合が多かった。
  • 人手・技能浮き上がった部分を叩いて合わせる作業が必要で、ワークのセットに時間がかかっていた。
  • 生産能力セッティング時間は作業者の経験による差が大きかった。

やったこと

ワイヤー放電加工機を導入し、本体部と可動コマのズレを防ぐクサビ型レールを開発した。本体部と可動コマは一度セットすれば浮き上がらず、平行度・直角度が0~2μm以内に仕上がり、挟持ズレは±2~4μmに抑えられるようになった。素材はさびにくく磁気テーブルにつく磁性のある硬くて粘り気のある素材を採用し、加工は難しいが精度が出る素材として選んだ。切削作業にはワイヤー放電加工機を使用し、常に人がつかなくてよいNC機械を導入して作業効率を大きく改善した。

加工機ワイヤー放電加工機
加工機NC機械

新しい製品・サービス:超精密バイス(クサビ型レールを採用した精密特殊バイス)

事業の効果

  • 挟持ズレは数十μmが限度とされていたが、±2〜4μmに抑えられるようになった
  • 平行度、直角度が0~2μm以内に正確に仕上がるようになった
  • 経験の有無にかかわらず誰でも30秒以内にセットできるようになった

クサビ型レールにより浮き上がりがなくなり、平行度・直角度が0~2μm以内に仕上がって加工物の高精度化が実現した。セッティングは経験によらず30秒以内に正確に行え、加工の高精度化と作業時間短縮が同時に達成された。NC機械導入で作業効率も飛躍的に向上した。

今後の展望

超精密バイスは販売を開始し高い評価を得ている。今後は依頼者ごとにサイズ・幅・長さを変えるオーダーメイドで製作し、4方向から挟む5軸バイスの開発を進め、タイの工場とフィリピンの営業所を生かして自社製品を世界に発信する考えである。

事業者の声

さびずに、持ちが良く、精度が出る

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。