ものづくり補助金平成26年度製造業茨城県

段ボール生産ラインの自動ラップ巻き機ライン化開発による品質及び生産性向上

株式会社 タケウチハイパック

この事例のポイント

  • 段ボール生産ラインの最終工程で、手作業によるラップ巻きに手間と時間がかかっていた。
  • パレットや製品の大きさをセンサーで検知し、段ボール製品の多種多様な形状に応じて安全確実に自動でラップを巻く自動ラップ巻き機を開発・構築した。
  • 手巻きの作業員やラップ巻き機のオペレーターが不要になり、ほかの業務に再配置できるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社 タケウチハイパック
所在地茨城県 猿島郡五霞町
業種パルプ・紙・紙加工品製造業
技術分野機械制御,情報処理
従業員数65人
資本金5,000万円

事業の背景

株式会社タケウチハイパックは、小型の段ボールから大型のジャンボ段ボールケースまで多彩な段ボール製品を製造する包装梱包資材の総合メーカーで、段ボール製造業界では数少ない自社製版を行い一貫した自社生産体制を持つ。主力の段ボール製造ラインでは出荷時に製品を固定・梱包するラップ巻きが必要だった。包装梱包資材は価格競争になりがちな分野である。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力段ボール生産ラインの最終工程で、手作業によるラップ巻きに手間と時間がかかっていた。
  • 人手・技能製品の形状や大きさに合わせて、作業員が手巻きするか機械オペレーターが注文ごとに対応する必要があった。
  • 品質・精度搬送中の荷崩れ、汚れ、異物混入を防ぐため、確実で安定したラップ巻きが求められていた。

やったこと

パレットや製品の大きさをセンサーで検知し、段ボール製品の多種多様な形状に応じて安全確実に自動でラップを巻く自動ラップ巻き機を開発・構築した。給紙、印刷、型抜き、のり付け、折り畳みを一連で行う生産ラインの最終工程に組み込み、インライン化を実現した。連続生産速度に対応した安全でスムーズなインライン搬送システムも開発・構築した。1日当たり300パレット以上の出荷製品のラップ巻きを自動化した。

加工機自動ラップ巻き機
その他インライン搬送システム

新しい製品・サービス:段ボール製品のラップ巻きを自動で行う自動ラップ巻き機とインライン搬送システム

事業の効果

手巻きの作業員やラップ巻き機のオペレーターが不要になり、ほかの業務に再配置できるようになった。手作業より確実で効率化が図られ、製品の品質保持にも寄与する。付加価値を高めることで新規顧客の獲得が期待でき、対象エリアは茨城県内から栃木県、群馬県、埼玉県、東京都などに及ぶ見込みである。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    既存の段ボール生産ラインに自動ラップ巻き機をインライン化する取組で、過去の一貫生産体制との関連は読めるが経営戦略上の位置づけは書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    自社製版を行う数少ない段ボールメーカーで一貫体制を持つ点、包装資材の付加価値化で新規顧客を狙う点は読み取れるが、競争優位の定量的根拠は乏しい。

  • 課題の認識と解決4

    手巻きや別場所の機械で手間と時間がかかっていた課題を、インライン化で解消する計画と読み取れ、付加価値化による新規顧客獲得も述べられている。

事業の実現可能性60%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    稼働率20%アップを目指し実現の見通しがあると記載され、1日300パレット以上のラップ巻き実績も示されている。

  • 事業を進める体制2

    従業員65名や一貫生産体制はわかるが、補助事業を遂行する担当体制や事務処理能力については書かれていない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    荷崩れ・異物混入・雨濡れ防止という製品価値、300社超の主な納入先、茨城県外まで広がる対象エリアが具体的に示されている。

  • 事業化までの道筋3

    開発・構築・ライン化の内容は書かれているが、スケジュールや中長期の検証方法の詳細は読み取れない。

  • 財務と資金の調達2

    資本金5,000万円という数字はあるが、補助事業を遂行する財務状況や資金調達の見通しは書かれていない。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    段ボール製造業界では数少ない自社製版という点はうかがえるが、ラップ巻き分野の普及度や高価格化の水準は書かれていない。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    物流倉庫の増加や圏央道開通に触れるが、川上・川下への波及効果や雇用創出の数値は示されていない。

  • 費用対効果3

    手巻き作業員やオペレーターが不要になり他業務へ再配置できる点は読み取れるが、補助金額に対する効果の数値はない。

  • イノベーションへの貢献2

    センサーで製品形状を検知し自動でラップを巻く点はうかがえるが、サプライチェーン全体のイノベーションへの貢献は書かれていない。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    五霞工場の立地や周辺の物流倉庫増加は書かれているが、地域経済の牽引や雇用創出の数値は示されていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

稼働率20%アップを目指し、実現の見通しが立っているとされる。同業他社に負けない独自の魅力をつくっていきたいとしている。

  • 目標:稼働率20%アップを目指している

事業者の声

今の仕事がお客様に満足していただけるよう常に意識する

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

大阪府製造業平成25年度

ねじ寸法自動計測システムの試作開発

平成25年度ものづくり補助金を活用し、人手に依存せず検査精度と生産性を向上させる「ねじ寸法自動計測システム」を試作開発した。

効果:計測面の焦点深度 2mm→5mm

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。