回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
有限会社味噌まんじゅう新井屋
成果味噌まんじゅうの最大生産量 5,600個/日→7,200個/日
| 事業者名 | 有限会社味噌まんじゅう新井屋 |
|---|---|
| 所在地 | 栃木県 佐野市 |
| 業種 | 食料品製造業 |
| 従業員数 | 34人 |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 設立 | 1987年 |
1929年に創業し、皮に特徴のある黒糖饅頭の味噌まんじゅうを看板商品として、佐野銘菓の一つとして長く愛されてきた。和菓子業界の先行き不透明感と業績維持への危機意識から、製造コストを抑えるため製造ラインを自動化し、最少人員で堅実な生産を行っていた。近年はメディアで紹介される機会が増え、需要が年々高まっている。
抱えていた課題
やったこと
製造ラインを自動化から半自動化へ再構築し、ネック工程だった蒸し工程を自動ラインから切り離して蒸し機を導入した。これにより味噌まんじゅうの最大生産量は約5,600個/日から約7,200個/日になり、揚げ味噌まんじゅうの追加需要にも対応できるようになった。スチームラックオーブンを導入したことで、揚げ味噌まんじゅうは最大約860個/日から約1,700個/日の生産が可能になった。半自動ラインの生産能力を高めるため自動洗浄機も導入し、段取り替え時の機械洗浄が手洗いで計90分/日かかっていたものを自動洗浄で計20分/日に短縮した。
| 加工機 | 蒸し機 |
|---|---|
| 加工機 | スチームラックオーブン |
| その他 | 自動洗浄機 |
新しい製品・サービス:味噌をキーワードにした「杜のみそマドレーヌ」や「味噌ぷりん」などの新商品。味噌ぷりんは2番手の人気商品に成長した。最中、ドーナツ、ロールケーキなどに味噌をプラスし、和と洋を融合した商品の開発にも取り組んでいる。
蒸し工程を切り離して半自動ラインを構築したことで、味噌まんじゅうと揚げ味噌まんじゅうの生産能力が大きく高まり、追加需要に応えられるようになった。自動洗浄機の導入により段取り替え時の洗浄時間が大幅に短くなり、機械の稼働時間が増えて製造稼働時間も増加した。導入した設備を活かして味噌を使った新商品の開発も進んでおり、味噌ぷりんは2番手の人気商品に育っている。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
創業以来の看板商品「味噌まんじゅう」を軸に、味噌関連商品へ展開する流れは読み取れるが、経営戦略上の位置付けの明示は薄い。
メディア紹介で需要が高まる一方、生産数量が頭打ちとの課題認識があり、ブランド力や店舗展開に触れている。外部環境と自社強みの分析は示されていない。
蒸し工程をネックと特定し、味噌まんじゅうは約5,600個/日から約7,200個/日へ、揚げ味噌まんじゅうは約860個/日から約1,700個/日へと生産能力向上が具体的に示されている。
生産能力の数値(5,600→7,200個/日、860→1,700個/日)や洗浄時間の短縮(90分→20分/日)が示されている。賃上げ目標は記載がない。
従業員34名と記載はあるが、補助事業を遂行する体制や人材・事務処理能力についての記述はわずかにうかがえる程度。
味噌まんじゅうや揚げ味噌まんじゅうの位置付けと、味噌ぷりん等の人気は読み取れるが、顧客ターゲットやニーズの裏付けは具体性が薄い。
首都圏・全国拡販を中長期の視点で挙げているが、遂行方法やスケジュールは示されていない。
公開されている事例からは読み取れません。
黒糖饅頭の味噌まんじゅうを創作したと記載があるが、同分野での高付加価値化や高価格化の具体的記述は乏しい。
地元佐野銘菓としての愛顧や新店舗の出店はうかがえるが、波及効果や雇用創出など国が補助する理由の記載は薄い。
生産能力の数量増や洗浄時間短縮など効果の数字はあるが、補助金額に対する付加価値増加の費用対効果は示されていない。
自動化から半自動化への再構築や自動洗浄機の導入はうかがえるが、デジタル技術やサプライチェーンへの貢献の記述は乏しい。
公開されている事例からは読み取れません。
佐野市・県産小麦を使う地域性や佐野田沼インター付近の出店は読み取れるが、雇用や地域経済成長への言及は薄い。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
足元の地元マーケットが縮小していく中で、中長期的には首都圏そして全国への拡販を視野に入れ、遠方のお客様にも足を運んでもらえるような商品づくり、店づくり、会社づくりに取り組み、ブランド力の向上に努めたいとしている。
家業から企業へ
公式の事例集より(原文のまま)
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
旋削加工とマシニング加工を一台で行える最新型マシニングセンタ(複合加工機)を導入した。
効果:半導体装置のフッ素樹脂部品20個の加工所要時間 1,310分→950分
大型製品の加工に対応するため、マシニングセンタを導入した。