ものづくり補助金平成26年度製造業栃木県

イギリスの名門プレミアティンパニに装着する打膜部の製作・設備

株式会社アサプラ

成果23インチと33インチのヘッドが製造可能となり、プレミア社製ティンパニの全サイズに対応できた

この事例のポイント

  • プレミア社製ティンパニに使う23インチと33インチのヘッドは設備能力の不足で製造できていなかった。
  • 打膜の外枠となるアルミ枠を、押出成形材をロール加工後に各サイズに合った長さに切断した。
  • 23インチと33インチのヘッドが製造可能となり、プレミア社製ティンパニの全サイズに対応できた。23インチと33インチのヘッドが製造可能となり、プレミア社製ティンパニの全サイズに対応できるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社アサプラ
所在地栃木県 那須郡那珂川町
業種プラスチック製品製造業
技術分野接合・実装
従業員数6人
資本金500万円
設立2007年

事業の背景

当社はティンパニをはじめとするドラムなどの打膜部を製造販売する国内唯一のメーカーである。世界のトップクラスのプロオケの多くが使用するプレミア社製ティンパニに装着できる打膜のサイズバリエーションを広げることが課題だった。ティンパニは通常4台1セットで使用され、22.5〜30インチの上4台、または25〜32インチの下4台が使われる。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力プレミア社製ティンパニに使う23インチと33インチのヘッドは設備能力の不足で製造できていなかった。
  • 販路・情報発信4台1セットのうち1台に当社以外のヘッドを使うことになり、ユーザー側で音質が統一できず、売り上げが伸び悩んでいた。

やったこと

打膜の外枠となるアルミ枠を、押出成形材をロール加工後に各サイズに合った長さに切断した。外径寸法の精度向上のため、アルミ枠切断治具を用いて加工した。成形型本体上下でフィルムをプレス成形し、仮セット用押さえ型で外枠のヘリを曲げる仮セット加工を行った。カシメ用ローラーで外枠のヘリ部に圧力をかけ、アルミ外枠、芯金、フィルムをカシメ加工して圧着した。試作では仮セット位置の不具合やカシメ用ローラーのずれによる外枠表面のキズが出たため、対策を含め複数回試作を繰り返し、試作品を完成させた。試作品は真円度、円寸法、ゆがみの検査で基準内となり、試奏検査で音量・音質に問題がなく、膜のゆるみもないことを確認した。

加工機打膜部の製造装置(アルミ枠切断機、成形機、プレス加工機、仮セット用治具、カシメ装置)

新しい製品・サービス:23インチと33インチのヘッド

事業の効果

  • 23インチと33インチのヘッドが製造可能となり、プレミア社製ティンパニの全サイズに対応できた

23インチと33インチのヘッドが製造可能となり、プレミア社製ティンパニの全サイズに対応できるようになった。4台1セットでの受注対応の準備が整い、セット販売により売上拡大が見込まれる。一流オーケストラへの採用を足がかりに、他のオーケストラや学校での使用拡大も期待される。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.7 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性87%
  • これまでの取組との一貫性4

    設立2007年から続くヘッド製造販売の延長として、4台1セット販売に向けた不足2サイズ対応を位置付けている。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性5

    国内唯一のメーカーという強みに加え、国内保有セット13,980、必要ヘッド約48,233枚、目標シェア50%と数値で市場を示している。

  • 課題の認識と解決4

    2サイズ製造不足と他社ヘッド使用による売上伸び悩みを課題に挙げ、単価10,000円、利益率10%で販売計画を立てている。

事業の実現可能性60%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    5年後の販売数500枚、利益500千円という目標はあるが、付加価値額の増加や賃上げの目標は書かれていない。

  • 事業を進める体制3

    従業員6名で、発注先への検収完了と複数回の試作対応は読み取れるが、人材や事務処理体制の具体的な記述は少ない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    一流オーケストラや楽器店を販路の対象とし、23インチと33インチ対応がサイズ不足の顧客ニーズに応えると示している。

  • 事業化までの道筋4

    初年度は一流オケへの販売、5年後に数量と利益の目標を置き、試作での不良対策と検査手順を段階的に示している。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    プレミア社製ティンパニ用の国内唯一のヘッドメーカーとしての位置付けがうかがえるが、高付加価値化を示す比較データはない。

公的補助の必要性33%
  • 波及効果・雇用2

    他のオーケストラや学校での使用が進むという期待が書かれている程度で、雇用創出や波及効果の具体的な数字はない。

  • 費用対効果2

    初年度利益100千円や5年後の利益500千円は示されているが、補助金の投入額や費用対効果を読み取れる記述はない。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    栃木県那須郡那珂川町に所在することは書かれているが、地域特性を活かした雇用や地域経済への効果は読み取れない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

国内のプレミア社製ティンパニ保有セット数は569セットと推定され、ヘッド数は48,233枚になると考えられる。目標シェア50%、ヘッド交換期間2年、単価10,000円、利益率10%で、初年度は販売数100枚、利益100千円、5年後は販売数500枚、利益500千円を目標にする。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。